予想通りというか、当然というか、JALへの出資交渉にアメリカン航空が登場してきた。JALとAAはoneworldのアライアンス仲間であり、太平洋線が手薄で、成田接続の中国・アジア線のないAAにとっては、JALに抜けられるとUAやDL/NWに大きく水をあけられると判断したのだろう。もちろんoneworldにはキャセイパシフィックがいて、子会社の香港ドラゴン航空の路線網が充実しているので、香港経由での中国本土行きの路線は維持されるが、成田経由に比べて時間が掛かりそうだ。いつものように産経新聞の記事から。
経営再建中の日本航空が同じ航空連合に属する米航空大手アメリカン航空の親会社AMRと、日航への出資を含めた提携強化の交渉を進めていることが13日、明らかになった。日航は現在、米デルタ航空と資本・業務提携に向けた交渉を進めており、500億円程度の出資受け入れで調整している。
産経新聞iza!「日航、アメリカン航空とも出資交渉」から
DL/AFとの出資交渉は国土交通省主導とも言われているが、それに対してJAL側の想定した落としどころはAAやBAからの出資なのではないか。もちろんSkyteam加盟各社とも共同運航していたりするので、まったく縁がないわけでもないし、JAL草創期にはNWが運航していたこともある。
しかし、傾いたとはいえ、米系航空会社の戦略のキャスティングボードを握ってしまったJAL、意外と人気者なのだねぇ。
ただし、どちらになったとしても彼らが経営を変えてくれるわけではない。栄養点滴をしてくれるだけだ。そこを分かっているのかな?>JAL
それにしても、今日も乗るのだが、お客はいるのかなぁ…。個人的にはこのままワンワールドにいて欲しいのだが…。