機内へと入る。ジャンボジェットじゃなくてボーイング777らしいので、平屋建て。前のほうはファーストクラスで入り口のあたりがビジネスクラスだ。6列なので広々。しかも、前が壁になっているので足元も十分に広い。めったに乗らない自分にこんな席をくれるとは、UAも太っ腹だ。荷物を上にしまい、ウェルカムドリンクなどをいただいて出発を待つ。隣には、アジア系の老紳士が乗ってくる。
自分が韓国の入国カードの書き込みをはじめたのを見て、書こうとするのだがペンの持ち合わせがないようだ。「お使いになりますか?」「??」どうやら日本人ではない模様。英語をつなぎ合わせてペンを貸すことに。これがきっかけで四方山話が始まる。Oさんという米国在住の韓国人で、久しぶりの里帰りらしい。ソウル近郊に息子一家が住んでいるという。
この時間の成田は離陸に時間がかかる。40分ぐらいかかってようやく飛び立つ。
さすがにビジネスクラス、機内サービスもバナナ一本のエコノミーとはずいぶん違う。ドリンクに続いて、軽食としてオードブル風のすしが出された。この間もずっとO氏が話しかけてくる。仕事は何をしているのか、ソウルには何しに行くのかなどなど…。久しぶりに英語をしゃべっているので頭がしびれる(笑)。食事が終わり、TVも見ようかと思ったのだが、それでも話は途切れない。家族のこと、アメリカのこと、韓国のことなど。 寝るに寝られないし、困ったのだが、相手は地球の反対側から飛んできて元気なのだからしょうがない。とことん付き合うことに。
20時過ぎに仁川空港に到着する。「お気をつけて」といって分かれようとするが、一緒に入国審査、荷物ピックアップまでお付き合いする羽目に。
で、バスで行くというので、バス停も一緒に探すことに。可楽市場行きだという。バスの系統番号とバス停番号が混乱しているようだ。5A乗り場から609番である。ロビーへ戻り、バスのチケットを買ってここでお別れと思うが、「写真を撮ろう」と言うことになり、近くにいた空港職員にカメラを渡す。
さすがにちょっと辟易気味だったが、韓国人の人懐っこさが良くわかったフライトだった。さーて、A4番からKALの1番でホテルに向かおう。