2度目の元朗。汗を拭き拭き軽鐵に乗る。行き先は屯門碼頭。いくつかのルートがあるらしいが、最も頻発している線に乗った。程よく冷房が効いて、レールのリズムも心地よい。ついうとうとしてしまう。元朗を出たときには道の真ん中を走っていたが、やがて道の片側を走る形になり、中間ターミナルへ。まるで江ノ電のようだ。ここは昔の浜大津や京阪三条のようなつくりになっている。急カーブで支線に分かれていく。
支線は西鐵と川を高架で一気に越える。そして道路と並行に走っていく。この辺は京阪石坂線のような雰囲気だ。しばらく走るとまた高架に上り、右に曲がり、停留所に着く。左の車窓にはJUSCOが見える。香港ではなぜか「吉之島」を名乗っているが、なぜだかはわからない。次の屯門市中心でもうひとつの支線と合流するが、高架上での平面交差というわけのわからん状態。
いったんここで電車を降り、吉之島(笑)へ向かう。区役所や図書館などが立ち並ぶ一角にショッピングセンターがある。ニュータウンの駅前風景は日本とさほど変わりないようだ。中に入るとそのまんまジャスコだった(笑)。
停留所への戻りすがら、香港最高峰の「青山」をカメラに収める。
さて、軽便電車の旅は続く。大きく右にカーブして左に港の水面が見え始めた。こんなところまでコンテナ埠頭があるのね。香港の海岸線はほとんど埠頭なんじゃないだろうか(誇張あり)。市街地から外れてきたなと思うころ、ビルの中に吸い込まれて終点。本当にバスターミナルみたい。ここからは高速船で東涌へ向かう。西鐵ができるまではセントラルまでフェリーがあったとのことだが、今はこの路線だけらしい。時刻を見ると次は30分後。しばらく、トラムターミナルの上のショッピングセンターをぶらつき、涼む。
さて、フェリーへ。ここでもオクトパスが使える。大変便利。船は双胴式で2階建て。関空まで乗ってきた船によく似ているが、あちらは平屋建てである。2階の窓際に陣取る。
やがて出航。運悪く日向側だったので、反対側の窓際に移る。客は少ない。神戸の船と同じぐらいかな。湿度が高いらしく、視界はよくない。ちょっと沖に出ると山並みが霞んで見える。無人島が二つほど見えてきたころ、右側に空港の埋立地が近づいてくる。このまま空港の桟橋に寄る路線があったらニュータウンの人たちは便利だろうにと思う。左側に横に細長く光るものが見えてくる。近づいていくと、MTRの車庫の屋根が太陽を反射していたようだ。それにしても電車の車庫は巨大だ。東涌の桟橋に到着。キャセイ航空の乗務員のお姉さんがバスへと向かう。やはり、空港行きの人もいるようだ。こちらは、地下鉄の駅へ歩く。
途中で建設中のロープウェイが見える。もうとっくに出来上がって、本来は6月末に開業する予定だったのだが、トラブルでオープンできないらしい。一昨日の日曜日には招待客をたくさん呼んで予行演習をしたらしいのだが、それでも人が捌ききれないとか、一部のゴンドラのドアが閉まらないなどの問題が山積だったとTVの映像で見た。
駅のそばのショッピングセンターに入り、高級スーパーを眺めた後、尖沙咀へ向かう。さすがにメールチェックをしなければならず、スターバックスで使える無線LANのアカウントを購入する。スパムも含めて大量のメールが飛び交っている。某プロジェクトは終わったはずなのにまた難航しているとのこと。一週間休んでごめんねと心の中で謝る。
いよいよ、今日が最後の夜だ。
↑このホテルの、ネオンのすぐ右側の部屋に泊まってました。夜にトイレへ行くとネオンの光でグリーンの間接照明状態(笑)