イミグレーション待ち
クアラルンプールからの到着は15:55で、発車は17時ちょうど。しかも1時間マレー時間が早いので2時間ほどの乗り継ぎ時間がある。最初は、入国してから少し街をうろつけるかなと思っていたのだが、そうは問屋が卸さない。イミグレーションの前で待たされる。ざっと80人くらいの待ちで、タイ人、マレー人がほぼ半数、ファランが少し、中国語が聞こえるがマレーシアパスポートを持っていた。
ごった返している後ろを回送の機関車が通ったりして、危ない危ない。
16:30(タイ時間15:30)ごろ、タイ側のイミグレーションから係官が出てきて、出入国カードを配った。早速記入する。
しかしなかなか入口が開かない。というのも、ここは同じホームで両国のイミグレーションと税関が並んでおり、列車本数も少ないために、双方向の行き来を時間を区切ってやっているようだったのだ。構造はこんな感じ。他のホームは省略している。そのため、タイからの乗客を捌ききるまで待たなければならないようだった。
列車の到着は比較的多く、ホームの端に腰掛けていると確実に轢かれてしまう。
17:15(タイ時間16:15)、ようやく扉が開く。中には入れたのはよいが、なかなか手続が始まらない。列の中に日本人らしき方が。しかも、始まったら始まったで第3国のパスポートは端末がないからそっちだとかたらい回し。
発車まで30分を切ったぐらいで、そろそろ焦ってきたが、タイ側のイミグレーションではバンコク行き特急を別レーンにしてくれていたので助かった。あれ、もうハジャイ行きは終わったはずなのにと思ったが、反対ホームにしっかりと停まっていた。くだんの日本人の方がイミグレの写真を撮って係官に叱られていた。そりゃ、あかんでしょ、オッチャン。
南本線特急46列車
バンコク行きの特急、46列車。この列車はハジャイでスンガイコロク発と併結されるのだが、パダンブサール発は寝台車2両に事業用のぼろ客車1台。ハジャイまでの切符は売ってくれなかったので、申し訳ないけれど取れる最短区間の切符で乗車する。
マレー鉄道は完全に電化されたので、ホームも電車の高さになっている。方や、タイ国鉄はほとんど地面からよじ登るスタイル。そのため、この駅ではホームと車両のあいだのステップが大きな落とし穴になっている。
荷物を置いて、写真を撮りに行って戻ってきたところで、先ほど係官に叱られたオッチャンとしばしお話。インドネシア在住で、60歳だそう。インドネシア女性とご一緒だった。海外歴が長いとのことで面白いお話を聞かせていただいているうちに列車が発車。おどろいたことに、3分早発。イミグレの人が捌けたからだったのだろう。オッチャンと話していて国境はよく分からず。ゆるゆると列車が走ってすぐに停車。タイ側のパダン「ベ」サール駅。
ここで時間調整をして、ハジャイに向けてゆるゆると走り出す。2等寝台車の風景。この車両には数年前のブリラムからの帰り道に乗ったことがある。
ゆるゆると走る列車。今まで140kmで走っていたのが半分以下。思いっきり時間が巻き戻されたようにも感じられるが、ちょっとほっとしている自分がいたりする。おもしろいもので、野良犬やバイクの3人以上乗りも、タイ領内に入ってから見るようになったような気がする。
唯一の途中停車駅。名前は分からない。
定刻通り、ハジャイに到着。ここで下車。この車両は入れ替えをしてからスンガイコロク発と連結される。
乗り換えは約1時間。ちょっとだけ町に出てみよう。