石焼きビビンパ。
石焼きビビンパ。
韓国の小宇宙すら感じるこのビジュアル。
石焼きいもとは違うこの異国感。
素晴らしき世界旅行
で見たこの食べた事ない、ワクワク。
それを食べれる。
友人から何か甘いもの食べに行こうかと言われても頑なに断った。
ビビンパを美味しく食べたいがために。
誰がために。
鐘はなるのか?
意味がわからん。もうおかしくなりそうである。
友人のお父さんがお得意様なのか二階のお座敷に通される。
お父さん、普通の人じゃないんじゃないか?
薄々と何か違う空気を感じていた。
どうしても食べさせたかったんだよ。お父さん。この中央会館のビビンパ。
ありがとうございます。
沢山食べるんだよ。
はいっ!
そして、黒々とした石焼鍋にビビンパは運ばれてきた。
これかぁ。
暑いから器触ってはダメだよ。
友人が今にもかぶりつきそうな私を静止した。
中央会館のオモニが私を見てる。
この子は娘の友達なんだよ。と言う事を多分ハングル語で言ってると思われる。
沢山混ぜて食べてね。
日本語で私に言う。
ハングル語から日本語まで飛び交う不思議な中央会館二階。
もういい?
私が言うと、
まだまだ。
もういいですか?
まだまだ。
かなり混ぜて原型がないぐらいでオーケーの指示。
何があったんだっけ?
食べて見ると美味しい。何なんだろう。熱くて複雑な色んな味。
日本にはない味。
マシイッソヨ
そうかそうか。喉大丈夫かい?
はいっ!
あまりの熱さにお水を飲んだ。普通外国では生水を飲むなとか沢山の旅行本に書いてあるけど、最初に友人のお父さんから水に対して説明があった。
韓国は下水がきちんとしてるから大丈夫だよ。
本当に大丈夫だった。
生水ガブガブ飲んでも平気。二年前に仁川空港に行った時酔い止めを空港の水で流しこんだ時も大丈夫だった。
旅行好きとしてはとても面白い情報であった。
話は戻って、中央会館。
ビビンパだけでなくキムチや水キムチ、海苔やオイキムチ、とにかく小皿が沢山ある。
水キムチ美味しいです。
私が言うと、
おかわり自由だよ。頼んであげるよ。
お父さんが頼んでくれる。
水キムチがわんこそばの様に追加される。
韓国では水キムチはお腹痛い時とかそのスープだけ飲むんだよ。
友人が言う。
へぇ。
私が韓国で好きな物一つ、水キムチ。
普通の赤いキムチよりあっさりしてて、酢の物に近い。
最終日なんてスープもちゃんと飲み干すくらいになった。
何もかもが美味しい。
本当に楽しかった。
お腹パンパンにして中央会館から歩いてホテルに戻る。
咳出ないんじゃない?
友人が寝る前に言う。
あ、本当だ。直ってる。
凄いね。韓国に住む?
いいね。
あなたの柔軟性本当に好き。おやすみ。
おやすみ。
次回韓国の銀行で特別室に通されるの巻。