『はちどりのひとしずく』という本があるのですが(詳細は
“おたねさんのてんこもり図書館”で。)、その本の中で、CO2削減を意識しやすくするために、「ポトリ」という単位を紹介しています。
現在、日本人はひとりあたり1日平均7,000gのCO2を出しているのだそうです。温暖化を防ぐために、京都議定書で日本は温室効果ガスのCO2を6%減らす約束をしています。でも6%って言われてもすこぶるわかりずらい。そこで、
フードマイレージキャンペーンを展開する人たちが、CO2 100gに「1ポコ」という単位をあてることにしたのです。(フードマイレージキャンペーンについてはまた別な機会に紹介することにしますね。)で、この1ポコ分のCO2を減らすためのひとしずくが、「1ポトリ」というわけです。まあ、早い話が1ポトリはCO2を100g減らすということです。
自動販売機に頼るのをやめ、好きな飲み物を入れた水筒を持ち歩いて、しずくを「ポトリ」。
使わなくてもすむ機会のプラグを抜いて、しずくを「ポトリ」。
暮らしの中には引き算できる場所がたくさん!
小さなポトリもたくさん集まると大きなしずくになっていく。
(『はちどりのひとしずく』光文社より)
1日7,000gの6%だと420g=4.2ポトリ、これってどういうことをすれば実現するの?
というわけで、今後紹介していきたいと思います。ここで紹介することで、私自身もCO2を減らす行動をできることからやっていこうと思ってます。ひとりひとりのわずかな「ポトリ」をたくさん集めることにちょっとは協力できるのかな。
今回は、
アイドリングストップを5分する・・・・・・・・・・・・1.1ポトリ
今はあまり自動車に乗ることはありませんが、停車して誰かを車内で待つことって意外と何度もあるものです。そんな時、ブレーキハンドル引いて、エンジンそのままっていうことありませんか?それを5分やめると1.1ポトリの貢献になるということですよね。
今では宅配業者をはじめとするトラック輸送関係業者はほとんどアイドリングをしなくなりました。でも、業務用トラックと比べものにならないくらい、自家用車は多いのです。だからこそ、ひとりひとりが気をつけると大きな力になるのですよね。
信号待ちのときはどうするのがいいのか、車種によって意見が分かれるところでしょうが、ECCJ省エネルギーセンターでは、信号待ちでのアイドリングストップについて、以下のように答えていますので、参考までに。
Q1. ほんとうに短時間でも省エネ効果があるの?
エンジンを始動するときには燃料消費量が一瞬多くなりますが、この消費量とアイドリングストップ時に削減される消費量と同じになる時間は、一般におおよそ5秒です。したがって、5秒以上のアイドリングストップで省エネになるのです。
(財)省エネルギーセンター測定
Q2. エンジン停止・再始動によってかえって排ガス(NOx, HC, CO等)は増加しないの?
最近では乗用車系の排出ガス低減が進んでいるため、アイドリングストップからの再始動による排出ガスはごく微少で、環境に影響を与えるほど増加しません。
(社)日本自動車工業会の見解より
Q3. エンジン始動操作が遅れて、発進遅れなどで渋滞が起きるのでは?
充分余裕を持ってエンジン始動すれば、通常の発進と比べて大きな遅れはありません。
Q4. スターター、バッテリー等の耐久性が心配ですが?
モニターを対象とした調査によると、通常のアイドリングストップ実施頻度では、スターター・モーターはまず問題ありません。また、バッテリーは、エンジン停止中にはヘッドライトをOFFにするなどすれば特に耐久性に大きな影響はありません。
Q5. エアコンやウインカーが効かなくなるのでは?
一旦エンジンを停止(ACC位置)させてから、再びキーをONにすれば、カーステレオ、ウインカー等は働きます。エアコンは停止しますが、しばらくは冷気が出ますので、信号待ち程度なら我慢できると思われます。
Q6. エンジンキーでの操作は面倒ではありませんか?
最初は待ち時間の長い交差点などで、周りをよく見ながら余裕をもって実施してみてください。なお、駐停車時に自動的にエンジンが停止する機能が付いたアイドリングストップ自動車が一部の車種で発売されています。これの購入時には補助金制度が利用出来ます。