オトナの事情で○○サンが辞めちゃいます "電子機器の簡単な組み立て"のお仕事 その53

　猛烈に忙しかった昨年12月頃。

誰だろ、あの人たち・・・

　ここ半月程、見慣れない人達が社内を出入りしていて噂が噂を呼んでいました。

「新しく入社した人?!」
「それにしちゃ、就業時間じゃなくて夕方頃やってくるね」
「じゃ、お客さん?!」
「お客さんにしちゃ、遅過ぎだと思う」
「じゃ、誰よ?!」

　興味津々の割には社員サンに一言尋ねようとせず、ミンナ誰かがそうするのをひたすら待っていたりで妙な空気が流れつつ。

ミンナ、ナンダカンダ言ってシャイなんだなぁ・・・

　私が尋ねても良かったンですが、うわさ話に尾ひれが付きまくりのこの状況下、

"元"乙女達の夢を壊しちゃ、いけないね
趣味ハ読気デース

　と「空気を読む」っつーかミンナと歩調を合わせる事に決め込みました。
　普段はリアリストで単刀直入、直球勝負の私・・・ですが今回は"あえて"が良いのです、と。夢は夢のままで良いとタマにはロマンチックな事も実践しないと。それこそ、

やっぱ冷たい人って言われそうだし

　そんな感じで。

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　2008年12月18日頃、朝礼があって"見慣れない人達"がとうとう正式に紹介されました。この人達(2人=清Mサンと佐々Kサン)は12月の初めに入社し約2週間程、研修をやっていたそうです。

目下10月から始まった世界金融危機の最中だっちゅーのにウチの会社、よく入れたなぁ
これでうわさ話が１つ消えたな、メデタシメデタシ・・・

　そんな事を思いつつ。
　まー、少々誰かが入ったからと言って私の仕事内容が変わるわけでもなく。

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　そうこうしているうちに清Mサンの姿を最近見かけないなぁと思い、橋Mサンに聞いてみると、

「辞められましたよ」
「えっ・・・これまたどうして?」
「イロイロとムリなんだそうです」

(早っ・・・)

　いくら何でも急転直下の展開にチョイとびっくりです。

あまりにも期待が大き過ぎたのでしょうか?
あまりにもハードルが高過ぎたのでしょうか?
あまりにもチヤホヤされなかったンでしょうか?
あまりにも(長いので割愛)・・・

　イロイロというのは"オトナの事情"と言う事で「原因を聞くのは野暮」だからそれ以上は聞きませんでした。「こうなったら佐々Kサンだけでも逃がすなよ」とも思いつつ。

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　年が明け、2009年になりました。
　正月休み中、ずっと具合が悪くて「初出社を早速お休みした私」であります。初出社時の社長や専務の挨拶は「この不況を耐えるしかない」だったとの事。
　取りあえず専務の挨拶は本人がアグレッシブな為かミンナにかなり不評で不満タラタラだったのは想像に難くなく。

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　それでもって月半ば突然またまた朝礼があって、今度は入社10年目の橋Mサンが1月いっぱいで退職するンだそうです。

体の不調が原因

　なンだそうです。

私もかなり不調なんですけれど・・・

　とか、

「体の不調」はやっぱ「イロイロ」と同じく"オトナの事情"なので不問でしょう(一身上の都合なんて言っちゃうとお祭り騒ぎになるンで)、コレは・・・

　っつーのはさておき、新人の佐々Kサンではなく橋Mサンが辞めちゃうのは予想外の展開&寝耳に水でした。しかもベテランさんだし信用もそれなりの人なので大変な事になっちゃったわけであります。

２人入って２人辞め・・・結局+-0じゃん
それにしても定着率が悪いなぁ、製造業なのに
目下、佐々Kサンを特訓中みたいだけれど大丈夫?!

　この不況のまっただ中、今年に入ってから仕事もめっぽう薄いけど「それ以前の問題がある」ような気がする今日この頃です。