アイデアリズム idealism daydream

スキーロッジ達人事件

おつかれっすぅ!

私は今、プライベート・ゲレンデに隣接したスキーロッジのリビングでこの事件を綴っている。(気分だけ)

大雪じゃないかッ。

上野のお山にも桜が咲いてるッてのに、どーなッてやがンだまったく。

花見だなどと浮かれている人間共に冷や水を浴びせるかのような雪である。

ナイスタイミング!

人はホイホイはしゃぎ騒いでいてはいけない。

その影で、どンな恐るべき陰謀が動き出しているか分からない。

そう。

「中華驚異のメカニズム」!!

人の科学が求めてやまない夢、ロボットの開発。

アメリカ・ロシア・そしてもちろん我等が日本の科学者が日々努力を続けているこのジャンルを、何と中国が制したというのか!?

日本なンか、莫大な資金と人員を投入して、いまだロボットみたいなものがダンスみたいなものを踊るのが精一杯だというのに。

「それだけでもどれほど凄い技術か分からないのかキミはッ!?」

それは作り手の都合であって、観客に逆ギレしてどうする。

なにしろ、「目指せアトム!」と言い切ってしまっただけに、道の遠さにめまいがしてくる。

そンなに苦労してるのに、中国の片田舎でサクッと開発してしまったとは!?

「国防」という事は軍事目的かもしれない。

中国人の底力がついに現れたというのか。

世界で一番大勢いるのはインド人だが、世界各地に大勢いるのはやはり中国人だろう。

なにしろ、中国人が増え過ぎた人口を世界に移民させるようになって、半世紀なンてものじゃない。

世界各地に建設されたチャイナタウンは中国人の第二の故郷となり、人々はそこで子を生み、育て、そして死んで行った。

さあ、北京からだいぶ離れた都市長砂が「中華公国」を名乗り、独立戦争を仕掛けてきたらどうする?

敵はもちろん新兵器、「先行者」を投入、化学兵器をも使用した電撃戦を敢行。

この数ヶ月余りの戦いで、双方は世界の中国人の3分の2を死に至らしめるかもしれない。

これはもう、世界中の人々はその行いに恐怖するぞ。

大陸が荒れても、世界にはチャイナタウンが存在する。

もし諸君が西日本在住ならば、ここは神戸に走るべきだろう。

その時、私はもちろん京浜東北線に飛び乗り、横浜へとひた走るさ。

街が平和でも油断するな。

港に不審な艦船は寄港していないか。

港へ向かってダッシュ!

しかし、時既に遅いかもしれない。

耳をつんざくエンジン音とともに降下してくるあの姿は!

3機の先行者ッ。

火を吹く先行者マシンガン!

爆発する雑貨屋ッ。

横転する屋台ッ。

逃げ惑う観光客!

たまらず突っ伏した諸君の前に、或いは一冊のブ厚いファイルが落ちているかもしれない。

さらに目の前のトレーラーには初めて見るタイプの先行者がッ!?

「う、動くのか・・・?」

公国の先行者は驚くことだろう。

「そ、曹長ッ、人民解放軍の先行者が動き出しましたッ!」

「何ィ!?」

「い、いや、まだよく動けんようです、やりますッ」

迫る先行者!

何か武器はないのかッ?

「ヘヘヘ、おびえてやがるぜ、この先行者はよ!」

思い切って体を起こせ。

動力パイプをひきちぎれ!(無いかもしらんけど)

「おいッ、3号機のところまで飛べるか!?」

「補助カメラが使えます、何とかッ!?」

敵が逃げるぞ。

反撃だ!

無防備に背中を見せた先行者を腰から両断だ!

爆発する先行者。

い、いかん、街も壊してしまったッ。

このままでは空気が変わってしまうぞ。

「おのれ、よくも!」

もう一機が突進してくる。

今度は爆発させずに仕止めなきゃ。

狙うは右胸、コクピットだ。

「うおおおおおーーーッ!!」

「ヤァァァーーーッ!?」

崩れ落ちる先行者。

おおッ、諸君はついに街を襲った先行者を撃退したのだ!

しかし、そのころただ一機脱出した先行者は沖合いの母艦に帰還し、人民解放軍の新兵器について報告しているかもしれない。

仮面をつけた敵指揮官は不敵に笑うだろう。

「フフフ、解放軍のV作戦、ついにキャッチしたぞ!」

この日から、この男と諸君との長きにわたる戦いが始まってしまいそうだ。

 

えー、もう1度スペックを確認しておこうか。

身長140センチ、体重20キロ、人間同様で会話もこなす・・・。

えッ!?

等身大?

人、乗れないの?

使い道が違う!?

そうかそうか、軍事利用などという高度な技術が一朝一夕に確立するハズもなかった。

歩くことすら大変なのだぜ。

もっと身近な、それこそ家事レベルのこともこなせないで戦えるものかよ。

もっと普通の事を教えよう。

で、今は何やってるンだ?

「ハイ、廊下掃除です!
 お世話になった研究所の皆さんにお礼をしようと思って、研究所全部をピカピカにお掃除してるンです!」

くぅ~、けなげなものじゃないか!

しょうがねぇなぁ、オレも手伝ってやるよ。

いいか、モップてなぁこう使うんだ。

「どぉ~りゃぁ~~~!!」

「ハイッ、どぉ~りゃぁ~~~!!」

偉いッ。

風になびく緑の髪からのぞくセンサーはダテじゃない!

アタマなでてあげよう。

感動しつつ、ふと思う。

長砂国防科学技術大学は、「版権」という言葉を知っているだろうか!?
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