赤壁の戦い(レッドクリフ)は言わずと知れた「三国志演義」のお話の中の一つです。
遠い昔の中国。王権が衰退し国が乱れていました。破竹の勢いで領土を拡大する「曹操」、民に慕われる仁徳の「劉備」、豊かな土地で繁栄を極めていた「孫権」・・・群雄割拠の昨今、劉備の知将である「諸葛亮」はこの3人の武将を中心に中国を3つに分ければ互いに牽制しあい、乱れが収まるだろうと計画しました(実際に計画はうまくいき三国時代となりました)。
赤壁の戦いは劉備と孫権が同盟を結んで巨大な曹操軍をコテンパンにやっつけて、三国時代の幕開けとなる戦いを描いたモノです。
ただ、映画を観て思った事は・・・
三国志演義を知らなかったら「何をやっているンだかさっぱり分からない」
と思います。
そもそも三国志演義はとても長いお話なので、一部分だけを切り取って映画にするのに無理があるような気もします。ハッキリ言えば、
三国志演義ファンの為の"補完"映画
です。勉強してから観るのが正しいのです。
例えば、冒頭の部分に阿斗(=劉備の跡取り息子。残念ながら史実では後に放蕩息子になってしまい自らの国を滅ぼしてしまう)を救出する趙雲(劉備の配下の武将)のアクロバティックな活躍は「三国志演義を知らなかったら」その赤ちゃんが劉備の跡取り(という重要人物)だと分からないンで、どうしてそんなに必死になるのか分からないし・・・。
後、細かい事なのですが、
ゴチャゴチャして観づらい
部分が結構あります。曹操軍の軍勢も劉備軍の軍勢も武将達も「同じような格好」をしているので「どっちがどんな風に戦っているんだか」よく分からないンです。せめて、
曹操軍=青い格好
劉備軍=黄色い格好
孫権軍=赤い格好
っていう感じに色分けするとか。信号機じゃないけど・・・。大体、ミンナ、
ジョン・ウー監督に気を使い過ぎだ
と思うのは私だけでしょうか。
結局レッドクリフに関しては「大作」だけれど「名作には程遠い」「あくびが出そう」という感想です。(私の)期待が大き過ぎてしまったカモ。
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ナンダカンダ言って、
一騎当千のほうが面白いような気がする
なんツー事を口走った日には、全ての中国人民を敵に回しそうな気がするので自粛です。
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