2011年03月15日



そんなわけで電池交換をする事にしました。

分解は+ドライバー1本で出来ますが、ここからが大変でした。
慎重に、でも力を入れて垂直に取り外す
という難しい作業に・・・。

(フラックスがベタベタ裏)

(フラックスがベタベタ表)

フラックスがベタべたついていると作業しにくいので、まず洗浄を行うことにしました。
「フラックスリムーバー(Z-293:グリコールエーテル系)」または「イソプロパノール」を使い、豚毛歯ブラシ(普通の歯ブラシだと歯ブラシ自体が溶けてしまう)でゴシゴシこすってフラックスを溶かしながら、図のようにウエスに含ませる・・・と言った感じでしょうか。
個人的な感想としてはフラックスリムーバーのほうをおススメします。イソプロパノールだと基板が白くなってしまいますので。
注意点としては「電解コンデンサー(丸い電池みたいなの)」はフラックスリムーバーやイソプロパノールに触れると溶けてしまうので注意です(幸いにも溶ける部品はこの基板にはついていませんでした)。

ホラ、綺麗になったね!!

それじゃ、電池交換しようか
と思って電池を引き抜こうとしても、固くて取れませんでした。
力が足りないのかなぁ・・・と思っていると、電池をはさんでいる電極の金属を引きちぎってしまいました。
これはヤバいぜ !!
後から知ったのですが、ロムカセットの電池は多少の衝撃にも耐えられるよう、電池に直接電極を溶接しているそうです。そういうことでロムカセットの電池は交換前提として作られていないのです!!
さらに具合の悪い事に、この電極の金属片はメーカー各社の自前で作っているので一般のパーツ屋では手に入らないそうです。
ロムカセットの電池交換の模範解答としては、
1.電極の金属片を古い電池と一緒に取り外す
2.金属片と電池の溶接部分だけをリューターかなんかで削って溶接部分を除去、古い電池と分離させる
3.金属片を元通りにはんだ付けし直す
4.新しい電池を金属片にはさんで作業終了
だそうですが、私は肝心の電極の金属片を壊してしまったのでどうしようもありません。
また、電池に直接はんだ付けや溶接すると爆発したり寿命が縮んだりするのでおススメは出来ないとの事。困ったねぇ。

仕方ないので「CR2032コイン電池ホルダー(210円)」をリード線を使ってはんだ付けして、ケースに入れる事にしました。

MSXのロムカセットのケースが小さ過ぎて入らないぜ!! ガビーン・・・

と、言うわけで、当分はこんな風にケースに入れず使う事にしました。
・実用では問題無いけれど、なんかあんまりスマートじゃないなぁ・・・
・電極の金属片破壊というミステイクが痛いよなぁ・・・
・もし1,000円くらいで直してくれる業者さんがいたら、素直に頼んだ方が良い(基板が小さく部品が密集しているため、はんだ付けが結構厳しいので)
そんな今日この頃。
[続く]