老子:徳経:任契第七十九
任契第七十九
和大怨必有餘怨。
安可以爲善。
是以聖人執左契而不責於人。
有徳司契、無徳司徹。
天道無親、常與善人。
大怨(たいえん)を和すれば必ず余怨(よえん)あり。
いずくんぞもって善となすべけんや。
ここをもって聖人は左契(さけい)を執(と)りて人に責めず。
有徳は契を司(つかさど)り、無徳は徹を司る。
天道は親(しん)なし、常に善人に与(くみ)す。
怨みをかう暴言、暴力は慎む
相手に思いやりのない暴言をあ吐いて、相手が大いに怒り
大きな怨みをかってしまうと、あとで、いくら、調子よくお世辞
を使って慰めても、ほとんど効果はなく、いつまでも怨みが
残ってしまうものである。
人から怨みを受けても、怨みをすぐに消してしまうことが出来
れば、人生、こんな幸せなことはない。が、いくら修行を
しても大怨のショックはいつまでも、あとを、引いてしまうものである
だから、ひとにたいして、暴言を吐いたり、暴行、暴力をつかうことは
心して慎め、と老子は説くのである。
自己改革の順番:まずは 1.綺麗な言葉を使う、続けていると、2.身が起きてくる
1、2が常在実践(自然体)で出来れば、元々持っていた
3.倫理の原石が磨かれる・人格が陶冶される。??
天道は親(しん)なし、常に善人に与(くみ)す。
天道、つまり、宇宙の根元的な生命は、人間に対して、えこひいきはない。
が、つねに、自然を愛し、自然と共に生きようとする「徳」のある人には、
こころからみかたをし、助けてくれる。天道は、不可思議なことだが、天道
を自得し、感謝し、実践しようとする人は応援する
盆が過ぎると、日を追うごとに、涼しくなるといわれるが、今日の耶馬の里
変わらず、蒸し暑い、それでも、家の中は、外に比べて温度が低い?
はて、人間って、暑ければ、暑~い!!と、雨が降れば、憂鬱!!と・・・・
もっと自然に寄り添って、生かして頂いている、感謝しながら生きれないも
か!!って、そういえば、こんな逸話を思い出したよ
・・・・・・・それは、京都のお寺の門前にお土産屋をしている、○○婆さん
いつも泣いている、ある時高僧が「あなたはなぜいつも泣いている?」
婆さんは、「二人の子供がいるが、長男は、傘やを、次男は履物やを
しているが、雨が降ると次男のことが難儀で、晴れると長男が・・・・
子供を思うあまり、晴れても、降っても泣いているのだ。」
高僧は、「晴れたら次男が喜ぶ、雨が降れば長男が喜ぶと思えば
晴れても、降っても嬉しいでしょ」と諭した。
それからは、いつも笑顔の絶えない婆さんになったとさ!!
人が生きていく上でのポイントは、心(思い)、前向きか後ろ向きか
・・・・・・・・。 11:55分投稿
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます