楽天爺さんの気まぐれ日記

・田舎暮らしを楽しんでいます。

老子の言葉№49

2012-08-18 | 先人の知恵に学ぶ

老子:徳経:獨立第八十

獨立第八十
小國寡民、使有什伯之器而不用。
 
使民重死而不遠徙。
 
雖有舟轝、無所乗之、雖有甲兵、無所陳之。
 
使復結繩而用之、甘其食、美其服、安其居、樂其俗。
 
鄰國相望、雞之聲相聞、民至老不相往來。

小国(しょうこく)寡民(かみん)、什伯(じゅうはく)の器(き)あるも用いざらしむ。
 
民をして死を重んじて遠く徙(うつ)らざらしむ。
 
舟轝(しゅうよ)ありといえども、これに乗るところなく、甲兵(こうへい)ありといえども、これを陳(つらぬ)るところなし。
 
人をしてまた縄を結びてこれを用い、その食を甘(あま)しとし、その服を美とし、その居に安んじ、その俗を楽しましむ。
 
隣国(りんごく)相望み、雞犬(けいけん)の声相聞こゆるも、民は老死に至るまで相往来(おうらい)せず。

都会よりも、田舎が老子のユートピア
国が小さくても、人口の少ないところが、老子の理想郷である。
林のように、ビルが建設された頃、周りの風景は、1年もすれば
元の風景画わからなくなる。
車が日ごとに増し、人がアリのように、ずらり並んで、急ぎ足、
都会は、人間の欲望の吹き出もの、欲望を達成しながら、人間
の心の墓となる。そこでは、人間性が握りつぶされる。
なのに、なぜか、多くの人が、都会にばかりあこがれる。
老子の理想郷は違う。
どこまでも、視界の開ける大自然。青い空、みどりの山、谷川の音
鳥たちの声、鶏や犬の鳴き声、見事に手入れされた田畑、老人
から子どもに至るまで、笑い声をあげ、歌いあって、楽しく労働して
いる村・・・・・・・・・・。

その食を甘(あま)しとし、その服を美とし、
   その居に安んじ、その俗を楽しまん。
地方のままの衣食住に満足し、地方の風俗、文化を
こよなく楽しんで、生きる。って事なのか?
イガ爺の田舎暮らしといってもそんなにローカルな
場所でもない!! それでも夜ともなれば、川のせせらぎ
虫の声、熱帯夜といわれる時期でも、川風が天然クーラー
となって、むしろ、肌寒い、しかし、生活のほとんどは電化
製品の恩恵を受けている。それでも、エアコンの要らない
住まいに、少しではあるが自然に生かされている?
と、単純なイガ爺であります。
   昨日は、所用で投稿できませんでした。
老子の言葉も49編を投稿してきましたが、一応次回の50編の紹介
で、老子の言葉を閉じたいと思います。
                       16:00時投稿
 
 

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