いきもの散歩

近所の自然観察、飼育している川魚の記録

ハタケヤマヒゲボソムシヒキ

2018年10月22日 | 昆虫類







山道のひだまりで複数を見かけた。
ムシヒキアブ科の一種で、成虫は晩秋に出現するそうだ。
この種の昆虫はあまり気にかけないのだが、この毛むくじゃらに親近感が湧き、素通りすることができなかった。

ムシヒキアブと言うと、シオヤアブやアオメアブがまず浮かぶ。そして、シオヤアブがトンボを捕まえ、その体液を吸うところを何度も見た。そのため、ムシヒキアブには凶暴というイメージがあり、気味悪さも少し感じていた。しかし、ハタケヤマヒゲボソムシヒキはシオヤアブよりもずっと小さく、その表情は穏やかで愛嬌があるように見える。

雌雄は腹端の形状で判断できるようだが、この写真ではよくわからない。また、オスの翅は腹部の先端より短く、メスの翅は腹部先端を越えるとのこと。おそらく写真の個体はすべてオスで、ひだまりで体を温めながら、メスの飛来を待っているのではないだろうか。

類似種にアイノヒゲボソムシヒキがいるが、後脚脛節の内側の毛の色で区別でき、ハタケヤマヒゲボソムシヒキは黄色で、アイノヒゲボソムシヒキは白色とのこと。


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