いきもの散歩

近所の自然観察、飼育している川魚の記録

昆虫 2019.03

2019年04月01日 | 昆虫類

3月に撮影した昆虫。


チラカゲロウ
体長約16〜18mmの小さなカゲロウ。飛んでいるところに手を差し出すととまった。



アサヒナカワトンボ 未成熟♂, 2019/03/20初認 最高気温21.9℃

2019年トンボシーズンの初トンボは、昨年同様、アサヒナカワトンボとなった。自分が確認したのはオス1頭のみだが、他の方がメス1頭を見つけ、その写真を見せてもらった。昨年よりも10日以上早いアサヒナカワトンボの初認となった。しかし、その後は数頭を確認しただけで、個体数が伸びなかった。暖冬や3月の気温が上昇した日の影響で一部の羽化が早まったようで、続々と羽化するのはこれからだ。


アサヒナカワトンボ 未成熟♀ #1
左中脚が欠損している。


アサヒナカワトンボ 未成熟♀ #2
山の車道沿いの歩道で見つけた。



オナシカワゲラの仲間?



ツチイナゴ
他の昆虫を撮影していて手が枯れ草に当たったら、驚いて姿を現した。



ソラマメヒゲナガアブラムシ
近くでカラスノエンドウが花を咲かせていた。



ツヤアオカメムシ



ナナホシテントウ
羽化して間もないナナホシテントウと羽化殻。ここでは様々な状態の蛹を見ることができる。



シロジュウシホシテントウ
この個体は基本型で黄褐色の上翅に14個の白斑がある。他には暗色型(黒地に白斑)と紅型(紅赤色地に黒斑)がある。



ガガンボ #1



ガガンボ #2



チョウバエの仲間?
体長5mmぐらいで、最初は小さなガと思った。しかし、見ているうちにチョウバエのような気がしてきた。
夕方になると20匹ほどがアオキなどの葉にとまり、時々葉の上で動きまわったり、他の葉に飛び移ったりしていた。日中はほとんど見かけなかった。



ビロウドツリアブ
タネツケバナで吸蜜中。毛糸のよう。



アシブトハナアブ
即座にアシブトハナアブと判断し、特徴である太い後脚がわかるように撮影したいのだが、そこまで余裕がない。



シマハナアブ?



ナミホシヒラタアブ? ♀
中胸が陥没している。そのダメージの影響なのか、数cmのところから接写しても逃げなかった。
右下の小さな虫も気になる。



ナミホシヒラタアブ? ♂
アオキの雄花で吸蜜中。



ヒラタアブの仲間 #1



ヒラタアブの仲間 #2
同定が難しいが、ヒラタアブ類は腹部の模様が美しく、撮影するのは好きだ。



クロバエ類
オオクロバエとケブカクロバエのどちら?
@Memo
オオクロバエ? | 一寸のハエにも五分の大和魂・改
「屋内害虫の同定法 : (3)双翅目の主な屋内害虫」, 田中和夫



ヨツメトビケラ 無斑型


ヨツメトビケラ写真 | トビケラ専科
成虫の各翅に明瞭な斑紋があることから「四つ目」トビケラの名が付けられたが,雄は白斑,黄斑,灰斑のほか無斑の個体も多く,雌では灰斑と無斑だけが知られる。



ヨツメトビケラ 白斑型
白斑型の割合は10匹に1匹ぐらいか、それよりも少ない印象で、ほとんどが無斑型だった。
黄斑型は見たことがない。ここの個体群には黄斑型は現れないのか、黄斑型そのものが珍しいのか?


ヨツメトビケラ 灰斑型
灰斑型は遠目には無斑型と見分けがつきにくい。そのため、その割合を把握できていない。ただ、白斑型と同様、数が少ない印象だ。



トビケラ類?
体長は10mm未満。



モンシロチョウ
数は多いが、せわしなく飛び回り、なかなかじっくりとまってくれなかった。



キタキチョウ
クサイチゴの花で吸蜜中。



モンキチョウ
在来タンポポの花で吸蜜中。



ツバメシジミ
近所の空き地で撮影した。他にモンシロチョウ、ベニシジミ、キタテハがいた。



ルリシジミ
気に入った吸水場所を見つけ、ようやくじっくりとまってくれた。



ベニシジミ
小さくて可愛らしく綺麗なチョウで、出始めはよく撮影する。しかし、身近であり出現期間が長いこともあって、その魅力に鈍感になっていき、あまり撮影しなくなっていってしまう。



ウラギンシジミ♀



ムラサキシジミ
今冬は、カールしたアオキの枯れ葉の中で越冬するムラサキシジミを継続して観察した。3月16日までは越冬していたことを確認した。

越冬中のムラサキシジミ, 2019/03/16



テングチョウ
3月下旬からよく見かけるようになった。ミヤマセセリがいた山では、食傷気味になるぐらい会えた。



キタテハ



ルリタテハ
占有行動が見られた。ガードレールにとまり、キタテハなどが飛んでくると飛び立って追いかけ、また元の場所に戻ってきた。



アカタテハ
路側帯にとまっていた。20cmぐらいの距離から撮影しても、目の前を歩いても飛び立たなかった。



ミヤマセセリ
いつもより標高の高い山の川沿いを散策していると、3頭に会うことができた。すべてオス。



ゴマフリドクガ?の幼虫



セイヨウミツバチ



ヤスデ類



イオウイロハシリグモ



ウロコアシナガグモ
成虫♂は腹部背面に赤い斑紋がある。


今回は同定できない昆虫が多かった。また、いつにも増して誤同定があると思う。
ハナアブをはじめとするハエ目についてネット検索をしていて、この分野に熱中している方々の存在を知った。ハエ目の同定は難しいが、そういった方たちのブログやホームページを拝見してみると、楽しんで取り組んでいる様子が伝わってきて、奥が深くておもしろいのだろうなと思った。そして、彼らに尊敬の念が湧いた。

今日から4月。いよいよトンボシーズンの始まりだ。今年はどの水辺でどんなトンボに会えるだろうか。非常に楽しみである。





コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。