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アサヒナカワトンボが川で産卵していた。
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無色翅型オスがこの産卵を警護していた。
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無色翅型オスが警護する産卵は初めて見る。
アサヒナカワトンボの産卵は3回しか見たことがなく、橙色翅型オスが警護するケースが2回、警護なしが1回である。
無色翅型オスの警護は同タイプのオスに対しては有効だが、橙色翅型オスには勝てないので中途半端な印象があった。しかし、橙色翅型オスは基本的にどっしりと縄張り占有し、近づいてきたメスを掴まえ交尾する。そのため、産卵中のメスを奪うケースは少ないのかもしれない。
ところで、近くに交尾直後と思われるメスがいて気になっていた。しばらくして、産卵を警護していたオスがこのメスの所に飛んでいき、とまった。
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このメスも警護しているように見える。この無色翅型オスはこのメスとも交尾をしたのだろうか。
この後、このメスは産卵中だったメスの近くに飛んでいき、産卵を始めた。すると、オスは2頭のメスを警護するような動きを見せた。どちらかのメスが産卵場所を移動するたびに、オスが飛び上がるのである。
交尾を見ていないので実際のところはわからない。しかし、短時間で2頭のメスと交尾し、同時に産卵を警護しているとしたら、かなりのやりてである。