4月下旬に観察したトンボたち。
普段は静岡県東部で散策をしながらトンボなどの生き物を観察しているが、今回はベッコウトンボに会いに静岡県西部の桶ヶ谷沼(磐田市)にも行ってきた。
アサヒナカワトンボ
♂(橙色翅型)
川の水辺で2頭の成熟♂を確認。
この水辺から少し離れた周辺では未成熟個体が多数(20頭以上)見られた。これらの未成熟個体は、成熟すると水辺に移動するのだろう。
♂(無色翅型)
♀(無色翅型)
アサヒナカワトンボの交尾を今年初確認。
朝比奈トンボの里にて。
交尾が解かれた。
交尾時間は3分ぐらいだった。
しばし余韻を楽しむ(?)2頭。
この後、示し合わせたかのように同時に飛び立っていった。
アオモンイトトンボ
♂ 田んぼ脇の水路にて。
アオモンイトトンボは今年初見。まだ数は少なく、この水路では5頭ぐらいしか見なかった。ここでは、昨年は5月上旬に初確認した。その時は20頭程がいた。
クロイトトンボ
桶ヶ谷沼のすぐ近くにある鶴ヶ池(磐田市)。
この池では多数の(優に100頭を超える)クロイトトンボを確認。
♂
♀
スイレンの葉にとまったり、縄張り争いをしたり、連結しながら飛んだり、交尾をしたり、連結産卵したりと、この池はクロイトトンボの楽園だった。
また、富士市の赤どぶ池でもクロイトトンボが多数発生していた。
この池でのクロイトトンボの初確認は、昨年よりも1週間程早い。
交尾や連結産卵する様子が見られた。
赤どぶ池では昨年の5月上旬、セスジイトトンボが多数発生していたので、今回会えると思っていたのだが、見かけなかった。釣り人の邪魔になると思い確認しなかったが、隣のめがね池では発生していたのかもしれない。
ムスジイトトンボ
♂
田んぼ脇水路で雄1頭のみ確認。昨年よりも1週間程早い初確認。
複眼に褐色部があるので、まだ完全に成熟しているわけではないようだ。
ところで、桶ヶ谷沼では70種類(県内の2/3, 国内の1/3の種類)のトンボが確認されている。その中にはアオモンイト、アジアイト、ホソミイト、クロイト、オオイト、セスジイト、キイト、ベニイト、モートンイトといったイトトンボが含まれる。しかし、ムスジイトトンボは確認されていない。周辺に分布域はあるようなのだが、どうしてなのだろう?
キイトトンボ
桶ヶ谷沼のトンボ実験池に設置していたコンテナで、2頭の未成熟♀を見つけた。
このコンテナで羽化したのだろう。
また、沼津市の湿地周辺でも胸部が濃い橙色だった未成熟個体を見つけた。ただ、見失ってしまい撮影はできなかった。昨年のここでの初確認は5月下旬。
トンボ観察を始めてまだ3年目だが、出始めのキイトトンボは何故か雌ばかり。これってたまたま?
ダビドサナエ
未成熟♀
上と同一個体
今年初確認した川沿いを再び散策してきた。4月上旬に10頭程の未成熟個体を確認した付近では、ダビドサナエの姿は見られず。ここでの羽化のピークは過ぎ、未成熟個体たちは既に成熟し、分散して行ったのだろう。
この川の上流の方で、3頭の未成熟個体に会った。上流側に徐々に羽化が移っていくということなのかな。
未成熟♀
距離があり、光の関係で見えづらかったのだが、翅基部の黄色は目立っていた。最初は別のトンボかと思い、期待してしまった。
ヤマサナエ
♂
里山の河川周辺で1頭だけ会えた。とまっていたのはアジサイの葉。横に回って撮影しようとしたら、逃げられた。
ショウジョウトンボ
未成熟♂
桶ヶ谷沼の「甑塚(こしきづか)の水辺」では、未成熟個体ばかりが多数いた。
未成熟♀
いつもは池や川で真っ赤になった雄を見ることがほとんど。そして、たまに雌を見つけ、まれに未成熟個体を見かけるといった感じ。そのため、このような状況を観察するのは初めて。静岡県東部でも既に羽化していて、多数の未成熟個体が見られる場所はどこかにあるのだろうな。
シオカラトンボ
未成熟♀
♂
胸部にまだ黄色みがあり、完全には成熟していない。
今年のシオカラトンボの初確認は4月22日(昨年より8日早い)となった。10頭ぐらいを見たが(昨年のこの場所での初確認時は3頭)、完全に成熟している個体は見かけなかった。しかし、交尾が見られた。
1週間後、この場所に再び行ってみると、概して成熟が進んでいた。
成熟した雄の複眼は深い水色
成熟した雌の複眼は緑色
また、桶ヶ谷沼や鶴ヶ池でもシオカラトンボが発生していたが、まだ未成熟な個体ばかりだった。
未成熟♀@桶ヶ谷沼, 2018/04/28
ハラビロトンボ
♀ 名前通りの体形
♀ ハラビロトンボの額は青く光る。が、この写真ではそうでもない :)
未成熟♂
黒化し始めた未成熟♂
黒化した♂
♂ さらに成熟が進み、腹部背面が青白い粉を帯びている。
ハラビロトンボは今年初確認で、昨年より1週間程早い。発生状況(個体数、成熟状況)は昨年の初確認時と似ている。確認した個体数は20頭ぐらいで、成熟状況は未成熟がほとんどで、黒化・青白個体は数頭見かけた。
桶ヶ谷沼でもハラビロトンボが発生していたが、数は多くなかった。数匹の成熟した雄が縄張り争いをしていた。雌や未成熟個体は見かけなかった。桶ヶ谷沼ではまだまだこれからなのか、観察しづらい場所で既に多数発生しているのか。
ヨツボシトンボ
♂@桶ヶ谷沼
トンボ実験池に隣接したコンテナ設置エリアに、多数の雄がいた。
♂@桶ヶ谷沼
♂@桶ヶ谷沼
この毛深さに親近感を感じる。
♀@桶ヶ谷沼
トンボ実験池から少し離れた場所でくつろいでいた。
ヨツボシトンボは今年初見。
飛びながらの交尾や単独産卵を観察することができた。
雄たちは縄張り争いにせわしなく、じっくりとは止まってくれず、撮影しづらかった。
桶ヶ谷沼の近くにある鶴ヶ池では、雄1頭だけを確認。
♂@鶴ヶ池
ベッコウトンボ
初めて会ったベッコウトンボは♀だった。
♂
♂
この個体は腹部背面が濃褐色ではないので、完全には成熟していないようだ。
♂ それにしても、なんちゅう色しとんねん・・・
4月28日に桶ヶ谷沼に行ってきた。最大の目的はベッコウトンボに会うこと。
「甑塚(こしきづか)の水辺」というエリアで、最初の1頭(♀)に会うことができた。会えるかどうか少し心配だったので、これで一安心した。
しかし、2頭目が見つからない。そこで、トンボ実験池近くのコンテナ設置エリアに移動することにした。
ここは桶ヶ谷沼で最も多くのベッコウトンボが観察できるエリアの1つらしい。しかし、縄張り争いに勤しむヨツボシトンボの雄だらけで、ベッコウトンボの姿がない。クロスジギンヤンマが巡回していたが、ベッコウトンボが最優先なので、それどころではない :)
「え、どういうこと?ベッコウトンボはヨツボシトンボに追いやられている?他に見落としている場所がある?今春は気温が高いため、ベッコウトンボのピークはとっくに過ぎている?」
とりあえず、最初にベッコウトンボに会えた「甑塚の水辺」に戻り、そこで探すことに。戻るのも意外と距離があり、アップダウンも激しく、結構たいへん。
そして、まとまった数のベッコウトンボに会える場所が見つかった。
甑塚の水辺にあるコンテナ設置エリア
ここでは、雄たちが縄張り争いをしたり、立てられた棒にとまったりしていた。
しっかりとは数えなかったが、10頭以上はいた。
交尾や産卵は見られなかったが、とりあえず目的は達成できた。
それにしても、情報収集して得られたイメージと異なり、ベッコウトンボの個体数が少なく感じた。
「ベッコウトンボに会えるエリアは他にもあるのだろうが、そんなに大きな見落としはないはず?明日(4月29日)、ベッコウトンボ調査会が開催されるが、おそらく例年よりも少ない個体数が報告されるのではないか?」
そんなことを思いながら、残りの時間を他のトンボの観察、桶ヶ谷沼やその周辺の散策に当てることにした。
+++++ ベッコウトンボ調査会@桶ヶ谷沼@2018/04/29 について +++++
やはり大幅に減少とのこと。エリアごとの内訳が気になる。おそらく後日、桶ケ谷沼ビジターセンターで発表していただけるものと思う。
5月3日にもベッコウトンボ調査会があるが、個体数は更に少ない結果になるのかな。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
@2018/05/06追記
2018年度の桶ヶ谷沼でのベッコウトンボ調査会の調査結果は、桶ヶ谷沼を考える会さんの下記ページで見ることができる。
2018年度 ベッコウトンボ調査|桶ケ谷沼を考える会
2018年度 おけがや自然塾開講|桶ケ谷沼を考える会
@2018/05/07追記
自分は「実験池に隣接したコンテナ設置エリア」を「沼北側のベッコウトンボ保護用のいけす」と勘違いし、見落としていたようだ。
桶ヶ谷沼ビジターセンターだより 第167号 2018年4月15日
@2018/05/19追記
桶ヶ谷沼ビジターセンターよりベッコウトンボ調査会の報告がされていた。
ベッコウトンボ調査会の報告
桶ヶ谷沼ビジターセンターだより 2018年5月 第168号
########## 2018.04下旬に会ったトンボの一覧 ##########
アサヒナカワトンボ
アオモンイトトンボ、クロイトトンボte、ムスジイトトンボ、キイトトンボoe
クロスジギンヤンマoe*
ダビドサナエ、ヤマサナエ
ショウジョウトンボo、シオカラトンボote、ハラビロトンボoe
ヨツボシトンボot、ベッコウトンボo+
全13種
o 桶ヶ谷沼
t 鶴ヶ池
e 静岡県東部でも確認
+ 初見
* 目視確認のみ
桶ヶ谷沼ではその他にもヤンマやサナエトンボと思われるトンボに5, 6回遭遇したが、撮影・同定できず。
磐田市にある桶ヶ谷沼に行き、初めてベッコウトンボに会ってきた。トンボ観察を始めてから、一度会ってみたいと思っていたが、本当に実行するとは直前まで思っていなかった。
桶ヶ谷沼に実際に行ってみてよかったし、楽しかった。ベッコウトンボに会えたことはもちろんだが、初めてのフィールドで、どんな生き物がどこにいるのか、わくわくしながら散策するのは刺激的だ。また、桶ヶ谷沼や鶴ヶ池では利用者への思いやりが所々で感じられ、ありがたかった。
今は今年中にもう一度行きたいと思っている。7, 8月がトンボの種類・数が多くておもしろそう。ただ、お呼びでない虫も多そう。
ハッチョウトンボも一度は見てみたいと思っているのだが、近い将来、実行に移すのか? > myself
現時点では、それはないと思っているのだが・・・
P.S.
桶ヶ谷沼ビジターセンターの駐車場で2頭を確認 :)
普段は静岡県東部で散策をしながらトンボなどの生き物を観察しているが、今回はベッコウトンボに会いに静岡県西部の桶ヶ谷沼(磐田市)にも行ってきた。
アサヒナカワトンボ
♂(橙色翅型)
川の水辺で2頭の成熟♂を確認。
この水辺から少し離れた周辺では未成熟個体が多数(20頭以上)見られた。これらの未成熟個体は、成熟すると水辺に移動するのだろう。
♂(無色翅型)
♀(無色翅型)
アサヒナカワトンボの交尾を今年初確認。
朝比奈トンボの里にて。
交尾が解かれた。
交尾時間は3分ぐらいだった。
しばし余韻を楽しむ(?)2頭。
この後、示し合わせたかのように同時に飛び立っていった。
アオモンイトトンボ
♂ 田んぼ脇の水路にて。
アオモンイトトンボは今年初見。まだ数は少なく、この水路では5頭ぐらいしか見なかった。ここでは、昨年は5月上旬に初確認した。その時は20頭程がいた。
クロイトトンボ
桶ヶ谷沼のすぐ近くにある鶴ヶ池(磐田市)。
この池では多数の(優に100頭を超える)クロイトトンボを確認。
♂
♀
スイレンの葉にとまったり、縄張り争いをしたり、連結しながら飛んだり、交尾をしたり、連結産卵したりと、この池はクロイトトンボの楽園だった。
また、富士市の赤どぶ池でもクロイトトンボが多数発生していた。
この池でのクロイトトンボの初確認は、昨年よりも1週間程早い。
交尾や連結産卵する様子が見られた。
赤どぶ池では昨年の5月上旬、セスジイトトンボが多数発生していたので、今回会えると思っていたのだが、見かけなかった。釣り人の邪魔になると思い確認しなかったが、隣のめがね池では発生していたのかもしれない。
ムスジイトトンボ
♂
田んぼ脇水路で雄1頭のみ確認。昨年よりも1週間程早い初確認。
複眼に褐色部があるので、まだ完全に成熟しているわけではないようだ。
ところで、桶ヶ谷沼では70種類(県内の2/3, 国内の1/3の種類)のトンボが確認されている。その中にはアオモンイト、アジアイト、ホソミイト、クロイト、オオイト、セスジイト、キイト、ベニイト、モートンイトといったイトトンボが含まれる。しかし、ムスジイトトンボは確認されていない。周辺に分布域はあるようなのだが、どうしてなのだろう?
キイトトンボ
桶ヶ谷沼のトンボ実験池に設置していたコンテナで、2頭の未成熟♀を見つけた。
このコンテナで羽化したのだろう。
また、沼津市の湿地周辺でも胸部が濃い橙色だった未成熟個体を見つけた。ただ、見失ってしまい撮影はできなかった。昨年のここでの初確認は5月下旬。
トンボ観察を始めてまだ3年目だが、出始めのキイトトンボは何故か雌ばかり。これってたまたま?
ダビドサナエ
未成熟♀
上と同一個体
今年初確認した川沿いを再び散策してきた。4月上旬に10頭程の未成熟個体を確認した付近では、ダビドサナエの姿は見られず。ここでの羽化のピークは過ぎ、未成熟個体たちは既に成熟し、分散して行ったのだろう。
この川の上流の方で、3頭の未成熟個体に会った。上流側に徐々に羽化が移っていくということなのかな。
未成熟♀
距離があり、光の関係で見えづらかったのだが、翅基部の黄色は目立っていた。最初は別のトンボかと思い、期待してしまった。
ヤマサナエ
♂
里山の河川周辺で1頭だけ会えた。とまっていたのはアジサイの葉。横に回って撮影しようとしたら、逃げられた。
ショウジョウトンボ
未成熟♂
桶ヶ谷沼の「甑塚(こしきづか)の水辺」では、未成熟個体ばかりが多数いた。
未成熟♀
いつもは池や川で真っ赤になった雄を見ることがほとんど。そして、たまに雌を見つけ、まれに未成熟個体を見かけるといった感じ。そのため、このような状況を観察するのは初めて。静岡県東部でも既に羽化していて、多数の未成熟個体が見られる場所はどこかにあるのだろうな。
シオカラトンボ
未成熟♀
♂
胸部にまだ黄色みがあり、完全には成熟していない。
今年のシオカラトンボの初確認は4月22日(昨年より8日早い)となった。10頭ぐらいを見たが(昨年のこの場所での初確認時は3頭)、完全に成熟している個体は見かけなかった。しかし、交尾が見られた。
1週間後、この場所に再び行ってみると、概して成熟が進んでいた。
成熟した雄の複眼は深い水色
成熟した雌の複眼は緑色
また、桶ヶ谷沼や鶴ヶ池でもシオカラトンボが発生していたが、まだ未成熟な個体ばかりだった。
未成熟♀@桶ヶ谷沼, 2018/04/28
ハラビロトンボ
♀ 名前通りの体形
♀ ハラビロトンボの額は青く光る。が、この写真ではそうでもない :)
未成熟♂
黒化し始めた未成熟♂
黒化した♂
♂ さらに成熟が進み、腹部背面が青白い粉を帯びている。
ハラビロトンボは今年初確認で、昨年より1週間程早い。発生状況(個体数、成熟状況)は昨年の初確認時と似ている。確認した個体数は20頭ぐらいで、成熟状況は未成熟がほとんどで、黒化・青白個体は数頭見かけた。
桶ヶ谷沼でもハラビロトンボが発生していたが、数は多くなかった。数匹の成熟した雄が縄張り争いをしていた。雌や未成熟個体は見かけなかった。桶ヶ谷沼ではまだまだこれからなのか、観察しづらい場所で既に多数発生しているのか。
ヨツボシトンボ
♂@桶ヶ谷沼
トンボ実験池に隣接したコンテナ設置エリアに、多数の雄がいた。
♂@桶ヶ谷沼
♂@桶ヶ谷沼
この毛深さに親近感を感じる。
♀@桶ヶ谷沼
トンボ実験池から少し離れた場所でくつろいでいた。
ヨツボシトンボは今年初見。
飛びながらの交尾や単独産卵を観察することができた。
雄たちは縄張り争いにせわしなく、じっくりとは止まってくれず、撮影しづらかった。
桶ヶ谷沼の近くにある鶴ヶ池では、雄1頭だけを確認。
♂@鶴ヶ池
ベッコウトンボ
初めて会ったベッコウトンボは♀だった。
♂
♂
この個体は腹部背面が濃褐色ではないので、完全には成熟していないようだ。
♂ それにしても、なんちゅう色しとんねん・・・
4月28日に桶ヶ谷沼に行ってきた。最大の目的はベッコウトンボに会うこと。
「甑塚(こしきづか)の水辺」というエリアで、最初の1頭(♀)に会うことができた。会えるかどうか少し心配だったので、これで一安心した。
しかし、2頭目が見つからない。そこで、トンボ実験池近くのコンテナ設置エリアに移動することにした。
ここは桶ヶ谷沼で最も多くのベッコウトンボが観察できるエリアの1つらしい。しかし、縄張り争いに勤しむヨツボシトンボの雄だらけで、ベッコウトンボの姿がない。クロスジギンヤンマが巡回していたが、ベッコウトンボが最優先なので、それどころではない :)
「え、どういうこと?ベッコウトンボはヨツボシトンボに追いやられている?他に見落としている場所がある?今春は気温が高いため、ベッコウトンボのピークはとっくに過ぎている?」
とりあえず、最初にベッコウトンボに会えた「甑塚の水辺」に戻り、そこで探すことに。戻るのも意外と距離があり、アップダウンも激しく、結構たいへん。
そして、まとまった数のベッコウトンボに会える場所が見つかった。
甑塚の水辺にあるコンテナ設置エリア
ここでは、雄たちが縄張り争いをしたり、立てられた棒にとまったりしていた。
しっかりとは数えなかったが、10頭以上はいた。
交尾や産卵は見られなかったが、とりあえず目的は達成できた。
それにしても、情報収集して得られたイメージと異なり、ベッコウトンボの個体数が少なく感じた。
「ベッコウトンボに会えるエリアは他にもあるのだろうが、そんなに大きな見落としはないはず?明日(4月29日)、ベッコウトンボ調査会が開催されるが、おそらく例年よりも少ない個体数が報告されるのではないか?」
そんなことを思いながら、残りの時間を他のトンボの観察、桶ヶ谷沼やその周辺の散策に当てることにした。
+++++ ベッコウトンボ調査会@桶ヶ谷沼@2018/04/29 について +++++
〜ベッコウトンボ91匹確認、昨年比大幅減 磐田・桶ケ谷沼|静岡新聞アットエス〜
数は2016年の253匹、昨年の171匹と比べ大幅に減少。同センターの細田昭博所長は「4月が暖かかったため成長が早く、調査会の前に個体数がピークを迎えた可能性がある。1~3月の天候不順も影響しているのでは」と分析した。
やはり大幅に減少とのこと。エリアごとの内訳が気になる。おそらく後日、桶ケ谷沼ビジターセンターで発表していただけるものと思う。
5月3日にもベッコウトンボ調査会があるが、個体数は更に少ない結果になるのかな。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
@2018/05/06追記
2018年度の桶ヶ谷沼でのベッコウトンボ調査会の調査結果は、桶ヶ谷沼を考える会さんの下記ページで見ることができる。
2018年度 ベッコウトンボ調査|桶ケ谷沼を考える会
2018年度 おけがや自然塾開講|桶ケ谷沼を考える会
@2018/05/07追記
自分は「実験池に隣接したコンテナ設置エリア」を「沼北側のベッコウトンボ保護用のいけす」と勘違いし、見落としていたようだ。
桶ヶ谷沼ビジターセンターだより 第167号 2018年4月15日
@2018/05/19追記
桶ヶ谷沼ビジターセンターよりベッコウトンボ調査会の報告がされていた。
ベッコウトンボ調査会の報告
桶ヶ谷沼ビジターセンターだより 2018年5月 第168号
########## 2018.04下旬に会ったトンボの一覧 ##########
アサヒナカワトンボ
アオモンイトトンボ、クロイトトンボte、ムスジイトトンボ、キイトトンボoe
クロスジギンヤンマoe*
ダビドサナエ、ヤマサナエ
ショウジョウトンボo、シオカラトンボote、ハラビロトンボoe
ヨツボシトンボot、ベッコウトンボo+
全13種
o 桶ヶ谷沼
t 鶴ヶ池
e 静岡県東部でも確認
+ 初見
* 目視確認のみ
桶ヶ谷沼ではその他にもヤンマやサナエトンボと思われるトンボに5, 6回遭遇したが、撮影・同定できず。
磐田市にある桶ヶ谷沼に行き、初めてベッコウトンボに会ってきた。トンボ観察を始めてから、一度会ってみたいと思っていたが、本当に実行するとは直前まで思っていなかった。
桶ヶ谷沼に実際に行ってみてよかったし、楽しかった。ベッコウトンボに会えたことはもちろんだが、初めてのフィールドで、どんな生き物がどこにいるのか、わくわくしながら散策するのは刺激的だ。また、桶ヶ谷沼や鶴ヶ池では利用者への思いやりが所々で感じられ、ありがたかった。
今は今年中にもう一度行きたいと思っている。7, 8月がトンボの種類・数が多くておもしろそう。ただ、お呼びでない虫も多そう。
ハッチョウトンボも一度は見てみたいと思っているのだが、近い将来、実行に移すのか? > myself
現時点では、それはないと思っているのだが・・・
P.S.
桶ヶ谷沼ビジターセンターの駐車場で2頭を確認 :)