何かが突然どこからともなく飛んできて水際の草むらに突っ込んだ。
ノスリだ。
何をしている?
どうやら獲物を捕獲したようだ。近くにバンがいたのでそれが犠牲になったと思ったら、小さく写った頭部を見るとオオバンのようだ。
獲物の脚はやはりオオバンのもので弁足が確認できる。
ノスリは獲物を引き上げようとするが、重くて苦労しているようだ。或いは、枝が引っかかって引き上げづらいのかもしれない。
ちなみにオオバンの体重は900gぐらい、バンの体重は300g程だそうだ。
必死に持ち上げようとするが、上がらない。
この状態が10分程続き、最終的にはあきらめて飛んで行った。
少し下流側にとまっていた船のへりにとまるノスリ。
仕留めたものの引き上げられなかったオオバンの死体がすぐ横を流れていく。なんとも皮肉なシーンだ。