いきもの散歩

近所の自然観察、飼育している川魚の記録

トンボ観察@10月中旬 〜アオハダトンボの交尾・産卵〜

2017年10月21日 | 昆虫類
静岡県東部で10月中旬に観察したトンボたち。


オオアオイトトンボ

池の水際で抽水植物などにとまっていた。
近づき過ぎると、池周辺の木々の方へ飛んで行ってしまった。
2頭を確認。この池で確認したのは初めて。


アオハダトンボ





上から雄、雄、雌。
今回は雄2頭と雌1頭を確認。


雌が他の雄のテリトリーから自分の所にやって来て産卵を始めると、雄はそわそわし出し、雌の気を引こうと(或いは、交尾する機会を伺って)、近くをホバリングする行動が見られた。
また、水面に浮かび数秒間流されるといった雌へのアピールが数回見られた。それに応えるかのように、雌も同様に水面に浮かび流されるといった行動を2回見せた。しかし、交尾には至らず。

アオハダトンボの雄もなかなかたいへんそうだなと思いながら、少し離れて、周辺の景色を眺めたり、他のトンボに目を向けたりしていると、アオハダトンボが川から水際に移動し、交尾を始めた。

交尾はしたかったのだが、単に私が近づき過ぎていて目障りだったということ?
交尾を確認したのは7月上旬以来。
交尾は2分程続いた。
その間、その様子が気になるようで、もう一方の雄が「覗きに来ては自分の縄張りに戻る」といった行動を何度か繰り返した。その行動は、交尾する2頭に嫉妬して地団駄踏んでいるかのように見えた。


こちらは交尾直後の雌。
しばらく放心状態かのようにじっととまっていた。

しかし、すぐに産卵を始めた。



それを見守る雄。ただ最初の方だけで、産卵の間終始見守っていたわけではない。
途中、もう一方の雄が近づいてくると、追い払っていた。


この後、どんどん水の中に潜って行ったようにファインダー越しに見えたのだが、見失ってしまった。水の中から上がってこないか、しばらく待ったのだが、以降、雌の姿は見つけられなかった。


アサヒナカワトンボ





上から雄(橙色翅型)、雄(無色翅型)、雌(無色翅型)。


ハグロトンボ

雄。自宅裏の水路にて。




上は雄、下は雌。湧水周辺の水路にて。

4頭を確認。思っていた以上に会えた。
台風21号通過後は、さすがにもう会えない?


アオモンイトトンボ

まだ数は多かった。主に池にて確認。


ギンヤンマ

池や川で確認。
見かける数はだいぶ少なくなった。
連結産卵する姿は全く見かけない。


ナツアカネ





上から雄、雄、雌。
川沿いにて多数を確認。


アキアカネ

雌。ナツアカネに混じって1頭だけ確認。


##### トンボ観察結果@10月中旬 #####
オオアオイトトンボ
アオハダトンボ、アサヒナカワトンボ、ハグロトンボ
アオモンイトトンボ
ギンヤンマ
ナツアカネ、アキアカネ
コシアキトンボ
全9種
コシアキトンボは池にて雄1頭のみ目視確認。前回見た個体と同一と思われる。フレッシュな個体に見えた。


観察したい項目や行きたいフィールドを計画していたのだが、雨やくもりの日が多かったこともあり、全く実行できなかった。
現在、超大型台風21号が接近しているが、通過後にトンボの状況はどのようになるのか?
10月下旬〜11月上旬は、できるだけ多くのフィールドを回って現状を把握し直したいと思う。でも、天気がどうなるのかね。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。