平成最後の月、平成三十一年、皇紀二六七九年四月に撮影した昆虫たち。
カゲロウ類
チラカゲロウのオス?
渓流の川原で撮影した。渓流やその周辺では、たくさんのカゲロウが舞っていた。
アサヒナカワトンボ
散策していると、私に驚き複数のアサヒナカワトンボが舞い上がった。そして、異なるタイプの成熟オスが、一枚のアオキの葉の上に並んでとまった。しばらくすると、橙色翅型のオスは、はっとしたかのようにして無色翅型のオスを追い出した。
@関連記事
アサヒナカワトンボ(伊豆個体群) - いきもの散歩
ミヤマカワトンボ ♂, 2019/04/28
渓流でミヤマカワトンボを1頭だけ確認した。
ミヤマカワトンボの最も早い確認は5月11日だったが、今回その記録を超えた。
仲間と無事会えて、子孫を残せるといいのだが。
クロイトトンボ ♂, 東京都不忍池
10頭ほどを確認した。今年最初のイトトンボ。
ダビドサナエ 未成熟♂
4月上・中旬、羽化して間もない個体を20頭以上確認した。先に気づかれ舞い上がってしまうケースばかりで、撮影チャンスはあまりなかった。
4月下旬は、川石の上にとまって縄張りを主張しメスを待つ成熟オスを、5頭以上見かけた。
ヤマサナエ ♂
4月下旬にオス2頭を確認。
ハラビロトンボ 未成熟♂
4月21日、20頭以上の未成熟個体を確認した。
シオカラトンボ 未成熟♀
4月21日、20頭ぐらいの未成熟個体を確認した。未成熟のくせに連結するペアがいた。
シオヤトンボ 未成熟♀
写真は渓流横で1頭だけ会ったシオヤトンボ。シオヤトンボは止水性のトンボだが、この個体はヤゴの時、どこに棲んでいたのだろう。渓流の流れの弱いところ?近くにあった流れの緩やかな細流、あるいは水たまり(ヤマアカガエルと思われるオタマジャクシが多数いた)だろうか。
昨年は観察に行くのが遅れて、シオヤトンボの繁殖行動を見れなかった。今年のシオヤトンボのピークは、昨年と比べて後になると予測しているが、早めに行動したい。
オナシカワゲラ類?
フタツメカワゲラ属の一種?
ツチイナゴ
歩道脇の草むらから飛び出てきた。ツチイナゴが多い場所ではないのだが、ここを通る度に驚いて一匹が飛び出てくる。
オオカマキリの卵鞘
マルカメムシ
羽化して間もないナナホシテントウ
ナミテントウ 交尾
類似種にクリサキテントウがいて識別が困難とのこと。
カメノコテントウ
渓流の日当たりの良い大きな石の上にとまっていた。
マルクビツチハンミョウ
日本には2亜属7種のツチハンミョウが分布する。写真の個体は雌雄不明だが、触角の形状などからマルクビツチハンミョウと判断した。
出現期は春(3-5月)で、地面を歩いているところを見つけた。
腹部が丸出しで防御力が弱そうな体のつくりだ。しかし、分泌する体液にカンタリジンという猛毒が含まれるため、鳥が食べない。
メスは数千個もの卵を地中に産卵する。孵化した幼虫は花に登り、花に飛んできたハナバチ類にくっつき巣穴に入り込む。そして、ハナバチの卵や、幼虫の餌として巣に貯えられていた花粉と蜜を食べ成虫になる。
形態・生態ともに実に興味深いコウチュウだ。
@参考
ツチハンミョウ属 3 種の交尾前行動(PDF) - Researchmap
福光村昆虫記(何だこれ?)
ツチハンミョウの話 ( 昆虫 ) - 廊下のむし探検 - Yahoo!ブログ
アカハネムシ類
体に毒をもつベニボタルは、鳥などの天敵に上翅の赤色で警告のサインを出している。アカハネムシはこのベニボタルの「毒のサイン」をまねし、天敵から身を守っているとのこと。このような昆虫は他にニホンベニコメツキやベニカミキリがいる。
アカハネムシ科の同定はまだ理解できていない。同定ポイントが主に頭部と前胸部にあるので、そこにピントが合った写真でないとつらい。
オニアカハネムシ
前胸背が赤く、その側部に黒斑があり、前胸背の中央は広く浅く窪んでいることは確認できた。そこからオニアカハネムシと判断した。
@参考
福光村昆虫記(似た仲間1)
アカハネムシ科 オニアカハネムシ♂
アカハネムシ科 オニアカハネムシ♀
イタドリハムシ on イタドリの葉
カツオゾウムシ
ヤマトシリアゲ♀
マダラガガンボの一種
その大きさ(体長6cm近かった)に驚き、ガガンボと認識するのに少し時間を要した。
ガガンボ(未同定)の交尾、渓流にて
ハグロケバエ 交尾
複眼の大きい左側がオス。
好きな昆虫ではない。しかし、この時期のオスの大発生を確認しておかないと落ち着かない。
セアカキノコバエ
1cmぐらいの小さなキノコバエ科のハエ。黒と胸部のオレンジ色の組み合わせからメスアカケバエのメスが最初に浮かんだ。しかし、メスアカケバエの触角はもっと短い。
池周辺で見つけた。
ビロウドツリアブ
肌寒い日の午前中、日向で体を温めているようだった。
ムシヒキアブ類
前脚脛節が黒い。似ているマガリケムシヒキは、脛節から爪の先まで黄色くなるそうだ。マガリケムシヒキは類似種が多いとのこと。
ナミハナアブ
アシブトハナアブ
即座に識別し、その特徴である太い後脚の腿節を意識して撮影した。にも拘らず、あまりにもインパクトがない写真でびっくりしている(笑)。
ホソヒラタアブ
アオキの花で吸蜜中。
ヒゲナガカワトビケラ
ヨツメトビケラ 無斑型
午後に木道で休止しているところを撮影した。午前中は多数が飛び交っているが、午後になると葉などに静かにとまっていることが多い。
また、無斑型がほとんとで白斑型が少ない生息地もあれば、白斑型が無斑型と同じぐらいの割合と感じる生息地もあった。
シロフマルバネトビケラ?
同定は全く自信なし。褐色の翅に細かな白斑が特徴。
渓流沿いを散策していて見つけた。
@Memo
シロフマルバネトビケラ写真 - トビケラ専科
トビモンオオエダシャク
蛾の専門サイトで同定していただいた。
渓流を散策していて見つけた。春蛾の一種。
@参考
トビモンオオエダシャク屋久島以北亜種
アオスジアゲハ
ジャコウアゲハ 交尾
この状態が15分ほど続いた。その後、交尾態のまま、ひらひらと飛んで行った。
アゲハ, 不忍池弁天堂
キアゲハ 産卵中?
クロアゲハ
ピント合わせられず・・・
モンシロチョウ
スジグロシロチョウ
食草は菜の花、タネツケバナ、ワサビなどのアブラナ科。写真はワサビの葉。
キタキチョウ
モンキチョウ
ヤマトシジミ 交尾
少し大きめで、腹部のふっくらした右側がメス。時々アクロバティックな体勢になりながら、情熱的な交尾は数十分に及んだ。
ルリシジミ
ベニシジミ
ウラギンシジミ ♀
ムラサキシジミ
渓流沿いでよく見かけた。
コミスジ
@関連記事
コミスジ - いきもの散歩
キタテハ
ルリタテハ
サカハチチョウ 春型
初見のチョウ。渓流沿いの日当たりの良い道路脇で出会った。
サカハチチョウは逆八蝶と書く。夏型の翅の白い模様が、漢字の「八」を逆さにしたように見えることからきている。
アカタテハ 産卵中?
テングチョウ
林道のひだまりにて。
渓流沿いでよく見かけた。
ヒメウラナミジャノメ
翅裏も悪くない。
ミヤマセセリ♀
メスは初見。
アカハラゴマダラヒトリ
ヒトリガ科。山の方の空き地で見つけた。
類似種にキハラゴマダラヒトリがいて、腹部の色が名前の通りかどうかで両者を見分ける。それを知らず、翅の色や模様だけで同定できるだろう、と判断し確認しなかった。ただ、アカハラの翅は純白で、キハラの方は若干黄色みを帯びるとのことで、アカハラゴマダラヒトリと判断した。
写真の個体は触角が櫛歯状ではなく、糸状なのでメス。
@参考
アカハラゴマダラヒトリとキハラゴマダラヒトリ
スジベニコケガ
山の方の歩道で見つけた。
ヒトリガ科。発生時期は5-9月。幼虫は地衣類、コケ、落ち葉を食べる。
類似種にゴマダラベニコケガがいる。
胸部が「小さなバイキング ビッケ」の顔に見えてしまう・・・
@参考
スジベニコケガ伊豆諸島以外亜種
スジベニコケガとゴマダラベニコケガ | 似た蛾の比較図鑑
セグロアシナガバチ(女王バチ)
4月7日は今年アシナガバチをよく見かけるようになった日として記録しておく。
シダクロスズメバチ(女王バチ)
林道沿いで見つけた。葉に開いた穴は、このハチによるものと思われる。
女王バチは越冬し、3月下旬に活動を開始し、単独で巣を作る。巣は主に土中に作られる。働きバチは6月から羽化する。オスと新女王は10-12月に羽化する。新女王はオスと交尾した後、越冬体制に入る。
エサは小昆虫やクモなどを食べる。他のスズメバチほど攻撃的ではない。
類似種にクロスズメバチがいる。両者の見分け方は、東京23区内の虫 2 クロスズメバチ にある絵がわかりやすい。
@参考
クロスズメバチ
シダクロスズメバチ 日本一ユニークな三重のスズメバチハンター
散ったサクラの花びらを協力して運ぶアリ(未同定)
イオウイロハシリグモ
ヨツメトビケラを捕らえた。
昆虫の同定は難しい。知識不足とアバウトな性格のため、今回も誤同定が多々あると思う。きっちり同定しようとすると多大な時間や労力がかかる。一向に前に進まない感覚も精神的につらい。また、自分の場合「木を見て森を見ず」といった滑稽な状況になってしまう。したがって、まずは昆虫の世界を俯瞰することを優先したい。
その意識から、最近、昆虫図鑑をよく見るようになった。トイレのトイレットペーパーを置く棚には昆虫図鑑を置いている。ただ、昆虫図鑑を見ていても、実際に見たことがないグループは、そのページを見過ごしてしまったり、イメージしづらく頭の中に全く入ってこなかったりする。そこで図鑑によるトップダウンと、実際にフィールドで会った昆虫の同定というボトムアップで、徐々に昆虫を俯瞰していくつもりだ。一種類も会ったことがない昆虫のグループを知識だけで語るのは辛いし、会話をしても面白い方向に転んで行かないと思う。時間は掛かるが、地道にやっていく。
さて、明日から元号が令和に変わる。この令和には様々なメッセージが込められていそうだ。また、最近、国際的にきな臭い情勢になってきた。近い将来、価値観の大転換が起こるのではないかといった予想もある。環境変化に上手く対応し繁栄するコノシメトンボのように時代の変化に上手く対応するものもいれば、ノシメトンボのように変化が苦手な人もいるだろう。自分はノシメトンボタイプなので、これからの時代を生きていくのが少々心配である(笑)。令和はどんな時代になるのだろう。ともあれ、自分らしく生きていきたい。
カゲロウ類
チラカゲロウのオス?
渓流の川原で撮影した。渓流やその周辺では、たくさんのカゲロウが舞っていた。
アサヒナカワトンボ
散策していると、私に驚き複数のアサヒナカワトンボが舞い上がった。そして、異なるタイプの成熟オスが、一枚のアオキの葉の上に並んでとまった。しばらくすると、橙色翅型のオスは、はっとしたかのようにして無色翅型のオスを追い出した。
@関連記事
アサヒナカワトンボ(伊豆個体群) - いきもの散歩
ミヤマカワトンボ ♂, 2019/04/28
渓流でミヤマカワトンボを1頭だけ確認した。
ミヤマカワトンボの最も早い確認は5月11日だったが、今回その記録を超えた。
仲間と無事会えて、子孫を残せるといいのだが。
クロイトトンボ ♂, 東京都不忍池
10頭ほどを確認した。今年最初のイトトンボ。
ダビドサナエ 未成熟♂
4月上・中旬、羽化して間もない個体を20頭以上確認した。先に気づかれ舞い上がってしまうケースばかりで、撮影チャンスはあまりなかった。
4月下旬は、川石の上にとまって縄張りを主張しメスを待つ成熟オスを、5頭以上見かけた。
ヤマサナエ ♂
4月下旬にオス2頭を確認。
ハラビロトンボ 未成熟♂
4月21日、20頭以上の未成熟個体を確認した。
シオカラトンボ 未成熟♀
4月21日、20頭ぐらいの未成熟個体を確認した。未成熟のくせに連結するペアがいた。
シオヤトンボ 未成熟♀
写真は渓流横で1頭だけ会ったシオヤトンボ。シオヤトンボは止水性のトンボだが、この個体はヤゴの時、どこに棲んでいたのだろう。渓流の流れの弱いところ?近くにあった流れの緩やかな細流、あるいは水たまり(ヤマアカガエルと思われるオタマジャクシが多数いた)だろうか。
昨年は観察に行くのが遅れて、シオヤトンボの繁殖行動を見れなかった。今年のシオヤトンボのピークは、昨年と比べて後になると予測しているが、早めに行動したい。
オナシカワゲラ類?
フタツメカワゲラ属の一種?
ツチイナゴ
歩道脇の草むらから飛び出てきた。ツチイナゴが多い場所ではないのだが、ここを通る度に驚いて一匹が飛び出てくる。
オオカマキリの卵鞘
マルカメムシ
羽化して間もないナナホシテントウ
ナミテントウ 交尾
類似種にクリサキテントウがいて識別が困難とのこと。
カメノコテントウ
渓流の日当たりの良い大きな石の上にとまっていた。
マルクビツチハンミョウ
日本には2亜属7種のツチハンミョウが分布する。写真の個体は雌雄不明だが、触角の形状などからマルクビツチハンミョウと判断した。
出現期は春(3-5月)で、地面を歩いているところを見つけた。
腹部が丸出しで防御力が弱そうな体のつくりだ。しかし、分泌する体液にカンタリジンという猛毒が含まれるため、鳥が食べない。
メスは数千個もの卵を地中に産卵する。孵化した幼虫は花に登り、花に飛んできたハナバチ類にくっつき巣穴に入り込む。そして、ハナバチの卵や、幼虫の餌として巣に貯えられていた花粉と蜜を食べ成虫になる。
形態・生態ともに実に興味深いコウチュウだ。
@参考
ツチハンミョウ属 3 種の交尾前行動(PDF) - Researchmap
福光村昆虫記(何だこれ?)
ツチハンミョウの話 ( 昆虫 ) - 廊下のむし探検 - Yahoo!ブログ
アカハネムシ類
体に毒をもつベニボタルは、鳥などの天敵に上翅の赤色で警告のサインを出している。アカハネムシはこのベニボタルの「毒のサイン」をまねし、天敵から身を守っているとのこと。このような昆虫は他にニホンベニコメツキやベニカミキリがいる。
アカハネムシ科の同定はまだ理解できていない。同定ポイントが主に頭部と前胸部にあるので、そこにピントが合った写真でないとつらい。
オニアカハネムシ
前胸背が赤く、その側部に黒斑があり、前胸背の中央は広く浅く窪んでいることは確認できた。そこからオニアカハネムシと判断した。
@参考
福光村昆虫記(似た仲間1)
アカハネムシ科 オニアカハネムシ♂
アカハネムシ科 オニアカハネムシ♀
イタドリハムシ on イタドリの葉
カツオゾウムシ
ヤマトシリアゲ♀
マダラガガンボの一種
その大きさ(体長6cm近かった)に驚き、ガガンボと認識するのに少し時間を要した。
ガガンボ(未同定)の交尾、渓流にて
ハグロケバエ 交尾
複眼の大きい左側がオス。
好きな昆虫ではない。しかし、この時期のオスの大発生を確認しておかないと落ち着かない。
セアカキノコバエ
1cmぐらいの小さなキノコバエ科のハエ。黒と胸部のオレンジ色の組み合わせからメスアカケバエのメスが最初に浮かんだ。しかし、メスアカケバエの触角はもっと短い。
池周辺で見つけた。
ビロウドツリアブ
肌寒い日の午前中、日向で体を温めているようだった。
ムシヒキアブ類
前脚脛節が黒い。似ているマガリケムシヒキは、脛節から爪の先まで黄色くなるそうだ。マガリケムシヒキは類似種が多いとのこと。
ナミハナアブ
アシブトハナアブ
即座に識別し、その特徴である太い後脚の腿節を意識して撮影した。にも拘らず、あまりにもインパクトがない写真でびっくりしている(笑)。
ホソヒラタアブ
アオキの花で吸蜜中。
ヒゲナガカワトビケラ
ヨツメトビケラ 無斑型
午後に木道で休止しているところを撮影した。午前中は多数が飛び交っているが、午後になると葉などに静かにとまっていることが多い。
また、無斑型がほとんとで白斑型が少ない生息地もあれば、白斑型が無斑型と同じぐらいの割合と感じる生息地もあった。
シロフマルバネトビケラ?
同定は全く自信なし。褐色の翅に細かな白斑が特徴。
渓流沿いを散策していて見つけた。
@Memo
シロフマルバネトビケラ写真 - トビケラ専科
トビモンオオエダシャク
蛾の専門サイトで同定していただいた。
渓流を散策していて見つけた。春蛾の一種。
@参考
トビモンオオエダシャク屋久島以北亜種
アオスジアゲハ
ジャコウアゲハ 交尾
この状態が15分ほど続いた。その後、交尾態のまま、ひらひらと飛んで行った。
アゲハ, 不忍池弁天堂
キアゲハ 産卵中?
クロアゲハ
ピント合わせられず・・・
モンシロチョウ
スジグロシロチョウ
食草は菜の花、タネツケバナ、ワサビなどのアブラナ科。写真はワサビの葉。
キタキチョウ
モンキチョウ
ヤマトシジミ 交尾
少し大きめで、腹部のふっくらした右側がメス。時々アクロバティックな体勢になりながら、情熱的な交尾は数十分に及んだ。
ルリシジミ
ベニシジミ
ウラギンシジミ ♀
ムラサキシジミ
渓流沿いでよく見かけた。
コミスジ
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コミスジ - いきもの散歩
キタテハ
ルリタテハ
サカハチチョウ 春型
初見のチョウ。渓流沿いの日当たりの良い道路脇で出会った。
サカハチチョウは逆八蝶と書く。夏型の翅の白い模様が、漢字の「八」を逆さにしたように見えることからきている。
アカタテハ 産卵中?
テングチョウ
林道のひだまりにて。
渓流沿いでよく見かけた。
ヒメウラナミジャノメ
翅裏も悪くない。
ミヤマセセリ♀
メスは初見。
アカハラゴマダラヒトリ
ヒトリガ科。山の方の空き地で見つけた。
類似種にキハラゴマダラヒトリがいて、腹部の色が名前の通りかどうかで両者を見分ける。それを知らず、翅の色や模様だけで同定できるだろう、と判断し確認しなかった。ただ、アカハラの翅は純白で、キハラの方は若干黄色みを帯びるとのことで、アカハラゴマダラヒトリと判断した。
写真の個体は触角が櫛歯状ではなく、糸状なのでメス。
@参考
アカハラゴマダラヒトリとキハラゴマダラヒトリ
スジベニコケガ
山の方の歩道で見つけた。
ヒトリガ科。発生時期は5-9月。幼虫は地衣類、コケ、落ち葉を食べる。
類似種にゴマダラベニコケガがいる。
胸部が「小さなバイキング ビッケ」の顔に見えてしまう・・・
@参考
スジベニコケガ伊豆諸島以外亜種
スジベニコケガとゴマダラベニコケガ | 似た蛾の比較図鑑
セグロアシナガバチ(女王バチ)
4月7日は今年アシナガバチをよく見かけるようになった日として記録しておく。
シダクロスズメバチ(女王バチ)
林道沿いで見つけた。葉に開いた穴は、このハチによるものと思われる。
女王バチは越冬し、3月下旬に活動を開始し、単独で巣を作る。巣は主に土中に作られる。働きバチは6月から羽化する。オスと新女王は10-12月に羽化する。新女王はオスと交尾した後、越冬体制に入る。
エサは小昆虫やクモなどを食べる。他のスズメバチほど攻撃的ではない。
類似種にクロスズメバチがいる。両者の見分け方は、東京23区内の虫 2 クロスズメバチ にある絵がわかりやすい。
@参考
クロスズメバチ
シダクロスズメバチ 日本一ユニークな三重のスズメバチハンター
散ったサクラの花びらを協力して運ぶアリ(未同定)
イオウイロハシリグモ
ヨツメトビケラを捕らえた。
昆虫の同定は難しい。知識不足とアバウトな性格のため、今回も誤同定が多々あると思う。きっちり同定しようとすると多大な時間や労力がかかる。一向に前に進まない感覚も精神的につらい。また、自分の場合「木を見て森を見ず」といった滑稽な状況になってしまう。したがって、まずは昆虫の世界を俯瞰することを優先したい。
その意識から、最近、昆虫図鑑をよく見るようになった。トイレのトイレットペーパーを置く棚には昆虫図鑑を置いている。ただ、昆虫図鑑を見ていても、実際に見たことがないグループは、そのページを見過ごしてしまったり、イメージしづらく頭の中に全く入ってこなかったりする。そこで図鑑によるトップダウンと、実際にフィールドで会った昆虫の同定というボトムアップで、徐々に昆虫を俯瞰していくつもりだ。一種類も会ったことがない昆虫のグループを知識だけで語るのは辛いし、会話をしても面白い方向に転んで行かないと思う。時間は掛かるが、地道にやっていく。
さて、明日から元号が令和に変わる。この令和には様々なメッセージが込められていそうだ。また、最近、国際的にきな臭い情勢になってきた。近い将来、価値観の大転換が起こるのではないかといった予想もある。環境変化に上手く対応し繁栄するコノシメトンボのように時代の変化に上手く対応するものもいれば、ノシメトンボのように変化が苦手な人もいるだろう。自分はノシメトンボタイプなので、これからの時代を生きていくのが少々心配である(笑)。令和はどんな時代になるのだろう。ともあれ、自分らしく生きていきたい。