柿田川公園を散策していると、切り株の上でトカゲが日光浴をしていた。すると、これに気づいた6, 70代ぐらいの観光客のおじさんが、奥さんと次のような会話を始めた。
おじさん「おい、ここにいるぞ」
奥さん「何これ?」
おじさん「あれだ、かがみっちょ!」
奥さん「田んぼの溝にいるもの?」
おじさん「それはイモリで腹が赤い。これは、かがみっちょ、かがみっちょ!」
奥さん「へー、日向ぼっこしてるのかね」
おじさん「しっぽが切れても再生される。かがみっちょ、かがみっちょ!」
「かがみっちょ」は関東の一部地域で使われているトカゲの地方名で、皮膚が鏡のように光っていることが由来のようだ。初耳だったので、その音が新鮮でおもしろく感じた。
また、おじさんが「かがみっちょ」を連呼し、かなり推しているのもおもしろかった。子供の頃にトカゲのことを「かがみっちょ」と呼んでいたことを思い出し、懐かしんでいるように聞こえ、微笑ましかった。
その一方、おじさんが「かがみっちょ=トカゲ」であることを奥さんに一切説明しないことに、じれったさを感じた。奥さんはその反応から、トカゲを「かがみっちょ」と呼んでいる地域出身ではなさそうだった。生き物に全く詳しくない感じだったので、トカゲとは別に「かがみっちょ」という生き物が存在すると理解したのではないだろうか。「しっぽ再生」のくだりから「トカゲ」の話に展開すると思ったら、おじさんは更に「かがみっちょ」を推してくる。このおじさんの辞書には「かがみっちょの尻尾切り」はあっても「トカゲの尻尾切り」はないといった勢いだ。
おじさんがそんなに推していた「かがみっちょ」であるが、最後まで奥さんの口からその言葉が発せられることはなかった。それが私をさらにくすっとさせた。
おじさん「おい、ここにいるぞ」
奥さん「何これ?」
おじさん「あれだ、かがみっちょ!」
奥さん「田んぼの溝にいるもの?」
おじさん「それはイモリで腹が赤い。これは、かがみっちょ、かがみっちょ!」
奥さん「へー、日向ぼっこしてるのかね」
おじさん「しっぽが切れても再生される。かがみっちょ、かがみっちょ!」
「かがみっちょ」は関東の一部地域で使われているトカゲの地方名で、皮膚が鏡のように光っていることが由来のようだ。初耳だったので、その音が新鮮でおもしろく感じた。
また、おじさんが「かがみっちょ」を連呼し、かなり推しているのもおもしろかった。子供の頃にトカゲのことを「かがみっちょ」と呼んでいたことを思い出し、懐かしんでいるように聞こえ、微笑ましかった。
その一方、おじさんが「かがみっちょ=トカゲ」であることを奥さんに一切説明しないことに、じれったさを感じた。奥さんはその反応から、トカゲを「かがみっちょ」と呼んでいる地域出身ではなさそうだった。生き物に全く詳しくない感じだったので、トカゲとは別に「かがみっちょ」という生き物が存在すると理解したのではないだろうか。「しっぽ再生」のくだりから「トカゲ」の話に展開すると思ったら、おじさんは更に「かがみっちょ」を推してくる。このおじさんの辞書には「かがみっちょの尻尾切り」はあっても「トカゲの尻尾切り」はないといった勢いだ。
おじさんがそんなに推していた「かがみっちょ」であるが、最後まで奥さんの口からその言葉が発せられることはなかった。それが私をさらにくすっとさせた。