激しい音にびっくりして振返ると、建物の合間から煙だけが見えた。
花火?
家に帰るとMetzさんが教えてくれた。
「今日から一週間、イルミナーレ(光の祭典)なのよ!」
なんてラッキー!
なるほど、季節はずれの花火はその一環かな?
たまたまドイツにいる時にイベントがあるなんて。
見なくちゃ。
ちょいと分厚いガイドを見せてもらった。
フランクフルト中心部のあちこちや、
近辺の都市でも、光にまつわるイベントが行われているみたい。

説明たっぷり、地図もある!
でも・・よくわかんない。
街中行けばなんかやってるさ。
で、でかけたのが正解。
駅も道も、あちこちで光にまつわる仕掛けがいっぱい。
いつもとは違う風景・・
おっ、
旧市庁舎(レーマー)でも何かやってるみたい。

中に入ると、テーブルがぽつん。
その上には光の玉みたいな灯りの映像が映し出されている。
「なんだこれ?」
どうやら、このテーブルに映った光の玉に触ると、
ぱーんと光の輪が広がったり、
華やかに輝いたりと変化を見せてくれるんだわ。
ん?どういう仕組みなんだろ?
面白いぞ。
子供の頃行った科学センターを思い出したりして。

続いてドーム(大聖堂)へ。
教会の内部を照らす灯りと、荘厳な音楽。
こいつはいいね。
しばし ぼぉっ



近くにある教会では、
光をテーマにしたライブを見たよ。
火が燃えていたり、古い教会の窓から差し込む光・・といった映像と
生演奏。
オーボエとか、サックスの音色が心地よく・・
心地よすぎて眠りにおちかけた(笑)
外に出ると、あやしいコウモリ傘を持った集団。

この傘、光るんだわ。
なにかショーでもするのか?
早速つかまえて、根掘り葉掘り聞いた私。
わかったこと。
この集団は、光の祭典のミニツアー。
現地集合の気軽なツアーだ。
ガイドさんに、祭典の要所を案内してもらいつつ、
歩いて街を楽しむってわけ。
「ごめんねえ。この傘は買えないんだ。
でも、君も8時に博物館前に集まると、次のチームに参加できるよ!
そうしたら、傘、貸してもらえるよ。
貸してもらえるだけだよ。
この傘は売ってもらえないからね!」
いや、いらないけど・・
ご本人曰く、「ぼくらもパフォーマー」だそうだ

最後に魚を見にいく。

ガイドブックみながら、Metzさんが
「これ、どうやってるのかしら?」と興味津々だったので。
魚を宙に浮かべる・・
いまは、空中に映像映したりできるもんね。
そんなのかなあ?
いろいろ想像しながら向かって、たどりついてびっくり。

はい!注目!ここここ!!

はりぼて だわな。
ぶら下げてるのも、丸見えだし・・
JAROに言うぞー(笑)
Luminale(ルミナーレ)
フランクフルト、マイン川、ライン川沿いの各都市で
毎年、春先に行われている光の祭典(多分)
最新技術を駆使したもの、アートなもの、素朴なもの、
古い建物や空間をうまくいかしたもの。
様々な作品を楽しめる。
ぶっちゃけ、すごいのもそうでないものあるけれど、
街が、一体となって工夫を凝らしているってのが面白い。
非日常の美しさと出会えて、楽しかったよ