昭和の男
敏夫「優子さんの電話番号教えろよ」
やがて75になる昭和生まれの男。敏夫に、康二は尋ねた。
康二「いきなり電話ですか」
敏夫「恋は一直線」
康二「今は時代が違います。セクハラで訴えられますよ」
敏夫「お前は友達のくせに電話してるじゃないか」
康二「なに言ってんですか、電話にこぎつけるのに、5年の年月をかけてますよ」
敏夫「いまは、そんな時代か」
康二「素人ですよ。敏夫上司。キャバ嬢。風俗嬢じゃないですよ」
敏夫「そうか」
康二「たまには、若者のtiktokで、勉強でもしたら」
敏夫「どうやって見るんだ」
康二「上司は年収700万でしょ。私は、二百万ですよ」
敏夫「悪かった。上から目線で。悪かった」
康二「団塊の世代はこれだ。訳のわからない。紙に書いてある文字を破ろうとしたら。あの時。何と言いました」
敏夫「覚えてない」
康二「おまえ、取締役からもらったサインを破るきか、土下座しろ」
確かに。ゴッホが書いた。円のマルは一億円の値がつくかもしれぬが。この上司のサインは一銭の価値もないわ。
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