奇妙な彼女に出逢った

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昭和の男

2024-05-10 21:48:00 | 日記

昭和の男


敏夫「優子さんの電話番号教えろよ」

やがて75になる昭和生まれの男。敏夫に、康二は尋ねた。

康二「いきなり電話ですか」

敏夫「恋は一直線」

康二「今は時代が違います。セクハラで訴えられますよ」

敏夫「お前は友達のくせに電話してるじゃないか」

康二「なに言ってんですか、電話にこぎつけるのに、5年の年月をかけてますよ」

敏夫「いまは、そんな時代か」

康二「素人ですよ。敏夫上司。キャバ嬢。風俗嬢じゃないですよ」

敏夫「そうか」

康二「たまには、若者のtiktokで、勉強でもしたら」

敏夫「どうやって見るんだ」

康二「上司は年収700万でしょ。私は、二百万ですよ」

敏夫「悪かった。上から目線で。悪かった」

康二「団塊の世代はこれだ。訳のわからない。紙に書いてある文字を破ろうとしたら。あの時。何と言いました」

敏夫「覚えてない」

康二「おまえ、取締役からもらったサインを破るきか、土下座しろ」

確かに。ゴッホが書いた。円のマルは一億円の値がつくかもしれぬが。この上司のサインは一銭の価値もないわ。


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