北飛騨の森「天生県立自然公園」は紅葉の時期に訪れてたことがある。今回はこの時期に咲く神秘の花「サンカヨウ」に逢いたくて計画した。この天生県立自然公園は天生峠に車を駐めて散策できる。
この天生峠は泉鏡花の小説「高野聖」や東山魁夷画伯「山雲」の舞台になっている。そこで「高野聖」の朗読を聴きながら車を走らせた。
深山(天生峠)の孤家に住む妖艶な女に魅せられた、若き僧の一夜の話(怪奇小説、幻想小説の名作)
山登りの前に聴くには向かない話だがこの舞台にピッタリの深山である。
■2021.06.10
天生峠の駐車場に6:30頃到着。ところが・・・7:30までは開門されない。
係の人が7時頃から準備を初め7:10に入ることができた。環境整備推進協力金¥500円と引き換えにガイドを受け取る。
天生湿原までは緩やかな道が続く。
天生湿原への入口は植生保護の柵が設置。所々に熊除けの鐘が置いてある。
湿原の水芭蕉が僅かに残る。
この時間に原生林を散策するのは気分爽快で免疫力が上がる。
今日のルートは※カツラ谷分岐→カラ谷登山道→木平分岐→籾糠山→木平分岐→木平探勝路→カラ谷分岐。
整備された道で歩きやすく急な登りも10分も歩けばなだらかになる。
4月の木曽路(鳥居峠の藪原側)でニリンソウにあって以来です。
キヌガサソウ。
お目当ての「サンカヨウ」お出まし。
神秘の花「サンカヨウ」天生県立自然公園(サンカヨウだけ別記事)
今回撮影したサンカヨウフォト。
カツラ門
沢に残雪が残る。
ここから沢筋を離れるので暑くなる。
残雪が残りそうな場所にもサンカヨウの群生がある。
9:20 籾糠山(1,744m)。
近くの山並みしか見えないので残念。
軽くパンを食べサッサと下山。
木平湿原。
夏のような日差しも大きな木々が遮ってくれる。森を流れる風は涼しい。
カツラの巨木
11:40 登山口。
花も多く楽しい山登りができた。時期を変えれば花も変わり更に楽しめるがやっぱり5月−6月当たりがベスト。もう少し早ければ水芭蕉の群生が見られただろう。
帰路は観光気分で。白鳥ICまでは見所が多く下道で行く。
まずは白川郷
白川郷は城山天守閣展望台から見学。
ここも世界遺産です。近年はインバウンド客が多かったが閑散としている。
久々に大汗を掻いたのでサッパリしてから帰る。日帰り入浴は「大白川温泉しらみずの湯」へ。
そして日本初のロックフィル式の御母衣ダムを見学。MIBOROダムサイドパークの御母衣電力館は閉鎖中でした。
ひるがの分水嶺公園:ひるがの高原は標高約875mで、大日ヶ岳から流れてきた水はここを分水嶺として太平洋側と日本海側に分かれて流れていきます
これは荘川の五連水車(行きに撮影)
この地方は蕎麦も美味しい地域だが、コンビニおにぎりで済ます。
■コースタイム
TIME:4時間50分=4時間30分(行動)+20(休憩)、歩数:20,629歩
7:10登山口→9:20籾糠山9:40→10:40木平湿原→11:40登山口