帰宅した後、インターネットで「ズレータ 交渉決裂 日米争奪戦も」との記事を見て、ショックだった。
以前より複数年契約を望むズレータに対し、ホークス球団からは1年契約(推定3億6000万円)を譲らなかったのが、決裂の最大の要因とのこと。
ホークスのZ砲。ホームランを最低30本計算できるホークスには無くてはならない選手です。ホームラン後の「パナマウンガ!!よかろうもん」などのパフォーマンスも人気。
来日当時は、率を残せないかったが、「当たれば飛ぶ。」と王監督が大絶賛。
当初は、意外性だけと思われた地位だったが、3年目の2005年度、日本の野球にも慣れ、打者主要3部門にて全て上位に食い込み、打率も.319と安定した成績を残した。
自分なりに分析した
【ズレータの契約決裂へのこれまでの流れ】
☆大リーグへの選手流出による危機感
井口・城島と2年連続で主力選手が大リーグ挑戦し、ホークスを退団。これ以上の戦力ダウンを防ぎたいホークスは、シーズン途中でありながらも、2年契約の2年目であるズレータ選手に対し、さらに球団が契約の延長を求め、さらに複数年契約をシーズン中にも交渉するとの報道が流れた。
☆外国人選手の複数年契約の失敗
巨大な資金を使い、早急に戦力アップを試みるが、思ったような成果は上がらず、2年契約したバティスタ・カラスコの両選手を2年目の給料を支払ってまでも退団させる。球団は外国人選手への複数年契約の効果を疑問視するようになる。
☆小久保の存在感
頼れるホークス4番小久保。
ダイエーホークス当時、球団の資金不足が響き、4番の選手を巨人に無償トレードという前代未聞の出来事に、プロ野球会に激震が走る。
責任感のあるチームリーダー小久保の代わりに奮起し、チームを引っ張っていった松中は3冠王を取れる選手へ成長。05年度より7年契約を結ぶ。
王監督のシーズン途中に闘病で戦線を離れることになる。
小久保は、これまでお世話になった王監督に恩返しをするために、FAにてのホークス復帰を決意したと思われる。
小久保と4年契約を結び、打と精神的の両方を持ち合わせた支柱の2本柱を確保することになる。
☆複数年契約と単年契約の違い
松中・小久保と長期の巨額の複数年契約を望む中、ズレータに出された条件は、1年契約。
必要とされる選手と思われていると思っていたズレータはショックを受ける。
☆日本プロ野球の評価高騰
ポスティングシステムを使っての大リーグチームの単独交渉権。
WBCで日本が世界一になったことなども影響し、高値の落札が続出。
【総評】
2年前、「球団数を減らさないでくれ」と選手会と球団経営者が歩み寄った姿は、どこへやら・・・。12球団が確保されると、喉元すぎたなんとやらで、契約交渉で不満を漏らす選手達。
フリーエイジェントの権利取得も待てずに、ポスティングシステムを使っての大リーグ挑戦。
「アホか、お前らと言いたい」
自由獲得枠(逆指名)・フリーエイジェントも認められ、今のプロ野球界のバランスは無茶苦茶になってしまいました。
優秀なスタッフや指導者がいれば、球団の力で、どのチームも日本一を目指せてた1980年代のプロ野球が懐かしいです。
【ズレータ選手へ一言申す】
ズレータが高額で、大リーグに復帰したとしても一年目は成功しても、日本で成功した選手ほど数年後には、必ず苦しんでいます。他球団に移籍した場合も同様。
ホークスで来年活躍して、複数年契約を結べば、今提示されている額よりも好条件で複数年契約を結べると思いませんか?
来年もズレータ選手にホークスで会いたいです。