先日、和想館 出雲店様の建具を納めさせて頂きました。
中には本格的な茶室があり、建具も本格的な物を納めました。
今日はその中の太鼓襖にスポットを当ててみたいと思います!!
骨を組む時にも細心の注意が必要になります。
骨の段差が少しでもあると、全部仕上がりの紙に出てくるからです。
今回は、障子紙を下地に貼りました。
太鼓襖の醍醐味は、やはり・・・
引手の塵落し(ちりおとし)です・・・
しかし!!とにかく加工が大変です。
下地の障子紙でまず引手のところを作ります。そのあとに
骨に糊を付けますが、ここも重要なところなんです!!
骨から糊がはみ出さないように付けるのがポイントです。
少しでもはみ出していると、乾いた時にはみ出た糊が障子紙を
引っ張ってシワになってしまいます。
下地を貼るだけでも、丸二日かかりました。ここまでやってあれば
上紙を貼っても綺麗に仕上がります。
引手の塵落しの落とし込みには苦労しましたが、とても感じの良い
太鼓襖に仕上がりました。
なかなか このような仕事をさせて頂く事が少ないですので、
とても良い勉強になりました。
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次回は、同じ茶室で貴人口障子(石垣貼り)を紹介したいと思います。
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井上建具工房
井上顕義(イノウエ アキヨシ)
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