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断崖に咲く向日葵のように

夜のいつもより早い時間にソレは不意に現れた。

それは「暗闇」のようであり
それは「人影」のようであり
それは「視線」のようであり
それは「欠片」のようであり
それは「悪意」のようであり
それは「不安」のようであり
それは「焦燥」のようであり
それは「孤独」のようであり
それは「迷宮」のようであり
それは「奈落」のようであり
それは「悪夢」のようであり
それは「混沌」のようであり
それは「虚無」のようであり
それは「分身」のようであり
それは「自我」のようであり
何にでも生り得て
だけどそれは「何モノ」でもなく
ただここに「存在」していた
なぜソレは「存在」しているのだろう?
何を求めているのだろう?

光も声も想いも届かなほどの夜の闇の中で
夢も叫びも願いも届かない暗闇に覆われて
やり過ごすには どうすればいい?

真綿のような闇に押しつぶされそうな夜
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