断崖に咲く向日葵のように

片っぽ手袋

去年、、、一昨年になるのかな、
コンビニで買った、スマホ画面にタッチ操作できる手袋、
気づくと、その片方が見当たらない。
家のどこかについ置いてしまったのか?
何かの拍子で落としてしまったのか?
いつから無いのだろう?
確か年末、大晦日まで仕事だったけど、
その行きも帰りもその手袋をしていた、、はず。

右手だけの片っぽだけの手袋。
基本、左利きの僕は、
何かで手袋をはずして
何かをしたそのときに、
置き忘れたのか、
落としたのか、、、、

右手だけ残っても、あまり役に立たないね。
職場の落とし物掲示板に載らないし、
居住マンションの落とし物のお知らせにも左手手袋と張りだされない。

1週間?10日くらい、出てくるかなって思って、
そのままにしていたけれど、さよなら。
さよなら、右手だけの片っぽ手袋。
君が悪いわけじゃないのだが、さよならを決めたんだ。
そして
金曜日、一般家庭ごみの中に入れて出した。。。。

翌日の土曜日の朝。
洗濯をしてしばらくしまっていた部屋着を出した。
ん?、、、、ポケットに何か入っている!
取り出してみると、
昨夜さよならした手袋の、無くなった左手方だった。
ポケットに入れたまま洗濯して、そのままタンスの引出しにしまっていたとは、、、。
左手だけの片っぽ手袋。
さよならをもう一日待てば良かったのに。
捨ててしまおうなんて思わなければ良かったのに。
まるで苦くてしょっぱい僕の人生みたいだ
・・・だなんて言うのは少し大袈裟だが、
それしても翌日に出てくるなんて、、、、
ごめんね右手袋 わりと気に入っていたんだけどな。
ごめんね左手袋 わりとね。ホントだよ。

今まであったいくつものちょっとしたすれ違いや
ほんのちょっとのタイミングでの出来事を
苦々しく、懐かしく、思い出したよ。
ありがとう 片っぽ手袋たち。
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