断崖に咲く向日葵のように

電話ボックスと郵便ポスト

 

年明けに返し年賀の投函のため、2度ほど郵便ポストを利用した。

窓口は利用する機会はあるが、街の中にある郵便ポストを利用することは

2025年はもうきっと無いないだろう。

日常で、個人(自身)から誰か個人宛に葉書や手紙を書いて

送るっていうことを何年どころか何十年もしていない気がする。

何十年もってのがまったく大袈裟で無いのは、電話ボックス。

最後に利用したのはいつだろう?

25~6のときに、初めてケータイ電話っていうモノを持った。

私生活的には、まったく不要であり、持ちたい、

使用したいだなんて思いもしなかったが

営業の仕事の都合上、便利だろうことはわかったし、

その当時は会社支給(配備)のケータイやピッチってのが

自分の勤め先には無くて、最初は渋々持つことになったんだ。

それからもしばらくは電話ボックスを利用することはあったが、

徐々にその回数は減り、買ったり、頂き物のテレフォンカードの度数が

切れて手元に無くなったタイミングで、

たぶん電話ボックスを使わなくなったのだろう。

 

郵便ポストや電話ボックスは、流行(はやり)ではなく、

日常生活の中に在るモノだったのに、

時が流れて行く中で、より便利な世の中へと変っていく中で、

その利用者は激減し、暮らす町からいつしか撤去されて、

その姿を見ることも無くなってきた。。。

いや、今もそこに立っている(置かれている)モノもあるが、

利用する人は少なく、ほとんどの人は見向きもしないで

目の前を通り過ぎていく。


「こんなはずじゃなかったのに、、、。」って、

郵便ポストと電話ボックスが声を発しているようだ。。

 

しかし、それにしてもどちらも見た感じとても綺麗に清掃されている。

落書きや迷惑な張り紙も無い。

きっと、誰も見向きもしないので、

落書きや張り紙をする意味がないってことなのだろう。

時の流れのせつなさと物悲しさを感じた。

 

 

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