みなさん、マーチカップってご存知ですか?
漠然と、マーチのレースだよねって僕も思っておりました。
しかしながら、この度、フラットウェルBRPチームの密着撮影をして、いろいろなことがわかりましたので、レポートしたいと思います。
マーチカップオフィシャルホームページにて、詳細がわかります。またレポート作成に際し、参考にしたり引用しております。
マーチカップに出場する為に必要なこと、必要なもの
まず、やる気!これが不可欠!
その弐、2つのライセンス、①国内A級ライセンス、②サーキットライセンス。
①を取得するには、まず国内B級ライセンスを講義にて取得後、JAF公認の競技会に参加後、国内A級の講義、模擬レースを経てGETとなります。
②を取得するには、各サーキットでの講習会を受講すればGETできます。
時間と少々のお金があれば、わりと簡単に取れるとおもいます。
その参、レース車両&改造部品。
ベース車両は、新車、中古予算に合わせて購入します。
改造部品ですが、レギュレーションの関係上、nismoが特別に用意したキットパーツを装着することになります。
3ドア用 …357,000円~462,000円 (消費税込み)
5ドア用 …372,750円~483,000円 (消費税込み)
(レース用サスペンションパーツ、レース専用マフラー、強化クラッチ、L.S.D.、軽量アルミホイールなどのレース用装備と、ロールケージ、消火器、牽引フック、サーキットブレーカーなどの安全装備、データロガー)
市販されないものなので、ヤフオクとかに出回れば、結構いい値段で取引されるとか・・・
やっぱりレースは、お金もかかります。
用意ができたら、さぁ参戦!
東日本と、西日本に分かれて各5戦、最後に統一チャンプ決定戦があります。
今回は、西日本の第2戦ということになります。
金曜日にフリー走行、土曜日に予選、日曜日に決勝というスケジュールでした。
都合上僕は、土曜日から参加。
鈴鹿サーキットのAパドックは、マーチカップに割り当てられており、あたり一帯が、マーチだらけでした。
ほとんどのチームが、サポートカー+レース車両+テントという、3点セットです。
土曜日、予選前に車検があります。
鈴鹿サーキットは、最終コーナー側のパドックに車検場があるので、そこにずらっと並びます。
マーチカップでは、前後左右、マーチカップや、マーチカップのスポンサーのステッカーはすべて支給され、貼る位置が指定されます。
そのステッカーの合間を縫うようにして自前スポンサーのステッカーや、ペイントを施します。。
もし張ってないと、すぐにお叱りを受け、ステッカーをすぐに張るように指示されるとのことです。
車を徐々に人力で進めます。
車検は、レギュレーションに沿って、あちこち見られます。。
ズルできません。。
同時にドライバーの装備の検査もあります。
ヘルメットやスーツ、グローブ、シューズなど、規格のものかチェックされます。
車検場でバシバシ撮ってたら、「車検場内ではご遠慮ください」と注意された犬かめです。。汗
車検終了。
土曜日の早朝なので、静かなものです。。
その後、メディカルチェック 、ブリーフィング、出走前点検があります。
予選開始準備、この日は雨がやんだけど、路面が乾ききっていない微妙なコンディションなので、セッティングに悩みます。。
予選開始、時間的に7周のアタックです。
しかしながらウェットの為タイムが落ちていて、6周しかできませんでした。
7周目にアタックする予定だった35号車・・残念。。。
チームでは、予選7,8,11,20位という結果になりました。
さらに予選8位の999号車はシフトミスにより、エンジンが逝ってしまった為、エンジン交換が必要になりました。
マーチカップにとって予選というのはかなり重要なものです。
車にパワー差もなく常に全開、みんな似たり寄ったりの速さなので、まともに抜くことはほぼ不可能、決勝は7周の短期決戦。
それではどうやって順位を上げるか・・・
それは、レーシングアクシデントの域を超えないくらいに当てたり、押したりすることで、順位をあげるしかないとのことです。
見えないところで、暗黙のバトルが・・・
結果、1レースで、2,3台はジャガイモ状態になるとのことです。
恐ろしや・・マーチカップ。。
予選終了後、すぐにやることがあります。
全車データロガー装着が義務付けられていますが、その予選走行データをnismoに提出しないといけませんので、データ採取をまず行います。
※データロガーとは
車速、エンジン回転、加速G、旋回G、ブレーキ圧力、スロットル開度、油水温などの走行データを収集する装置。
データは、nismoのトレーラーに提出し、今後色々なことに使用されます。
たとえば、ネットからログデータをダウンロード、解析、比較等できます。
999号車・・・明日までにエンジン乗せ変えて、大阪から帰ってこなくてはなりません。。
そんなこんなで、土曜日のマーチカップは終了です。
翌朝、日曜日の決勝当日です。
すっかり晴れて気持ちいい。
999号車、無事エンジン載せ買えて戻ってきました。
エンジン載せ買えを行った為、朝一でnismoスタッフによる車検がありました。
タペットカバーやプラグを外していきます。
コンプレッション、ボア&ストローク、バルブタイミングなどレギュレーションに適合しているか確認していきます。
もちろん無事車検通過ですが、エンジン積み替えにより、最終グリッドからのスタートになりました。
決勝前、車がきれいなうちにと・・・記念撮影!
ドライバーもいっしょに記念撮影!
決勝前、準備万端で、ミーティング&リラックス。
いよいよ決勝です。
ピットロードを通って一周してからグリッドへ
スーパー耐久同様、観客が少なすぎ。。。非常にさびしいです。
オフィシャルカー
自分のグリッドへ向かいます。
チームによっては、レースクイーンがいます。
今回、パームタウンガレージさんのRQがきてくれました。ありがたや~
グリッドにつくと、順々に紹介のアナウンスが流れます。
その時間を利用して、ドライバー&チームスタッフは、最終確認を行います。
この間、約10分くらいかな・・前列から後列まで移動しながら撮っていきます。
フォーメーションラップ開始まで、あと数分。緊張感も高まってきます。
3分前にはグリッド上から、撤収となります。
同時に、2コーナー激感エリアへ移動。。
ガチャピン号が役にたちます。
決勝レースが始まって少ししたら、アクシデントがあったようで、セーフティーカーが入りました。
セーフティーカーの入り方がよくなかったらしく、ホームストレートで事故が発生。
さらにセーフティーカーが速過ぎる為、後ろについて走っていたマーチ達は全開走行だったそうです。。
こんなセーフティーカーって、どうなんだろ?
いろいろありましたが、レース終了です。
やはりジャガイモみたいになった車がでました。
48号車も例外ではありません。
リアガラスも割れました。
ホイールも死亡。
普段横転しても、文句を言わない48号車ですが、この日ばかりは、すぐにレースコントロールへ、物申しに行きました。
よほどの事があったのでしょう。
レースの反省会。。
反省会もほどほどに、撤収作業開始。
2台積みの積車便利だねー
最終順位は、7,14,15位でした。
ちなみに賞典はこちら
いろいろありましたが、お疲れさまでした。
そんなマーチカップですが、すでに今シーズンの最終戦をもって、マーチカップ自体が終わります。
非常に残念ですが、不景気と時代の流れでしょうか?
僕も今まで特に注目しなかったレースですが、各ドライバーの熱い情熱は、密着することで非常に強く伝わってきました。
今までは、いろいろ知らなかっただけ・・・知りだすと、やっぱレースの規模の大きさにかかわらず面白いですし、今後見方が変わると思います。
来年はみんなどこのレースに出るんだろーね。
全国の皆さん、残りわずかですが、機会があれば見に行ってみましょう!
漠然と、マーチのレースだよねって僕も思っておりました。
しかしながら、この度、フラットウェルBRPチームの密着撮影をして、いろいろなことがわかりましたので、レポートしたいと思います。
マーチカップオフィシャルホームページにて、詳細がわかります。またレポート作成に際し、参考にしたり引用しております。
マーチカップに出場する為に必要なこと、必要なもの
まず、やる気!これが不可欠!
その弐、2つのライセンス、①国内A級ライセンス、②サーキットライセンス。
①を取得するには、まず国内B級ライセンスを講義にて取得後、JAF公認の競技会に参加後、国内A級の講義、模擬レースを経てGETとなります。
②を取得するには、各サーキットでの講習会を受講すればGETできます。
時間と少々のお金があれば、わりと簡単に取れるとおもいます。
その参、レース車両&改造部品。
ベース車両は、新車、中古予算に合わせて購入します。
改造部品ですが、レギュレーションの関係上、nismoが特別に用意したキットパーツを装着することになります。
3ドア用 …357,000円~462,000円 (消費税込み)
5ドア用 …372,750円~483,000円 (消費税込み)
(レース用サスペンションパーツ、レース専用マフラー、強化クラッチ、L.S.D.、軽量アルミホイールなどのレース用装備と、ロールケージ、消火器、牽引フック、サーキットブレーカーなどの安全装備、データロガー)
市販されないものなので、ヤフオクとかに出回れば、結構いい値段で取引されるとか・・・
やっぱりレースは、お金もかかります。
用意ができたら、さぁ参戦!
東日本と、西日本に分かれて各5戦、最後に統一チャンプ決定戦があります。
今回は、西日本の第2戦ということになります。
金曜日にフリー走行、土曜日に予選、日曜日に決勝というスケジュールでした。
都合上僕は、土曜日から参加。
鈴鹿サーキットのAパドックは、マーチカップに割り当てられており、あたり一帯が、マーチだらけでした。
ほとんどのチームが、サポートカー+レース車両+テントという、3点セットです。
土曜日、予選前に車検があります。
鈴鹿サーキットは、最終コーナー側のパドックに車検場があるので、そこにずらっと並びます。
マーチカップでは、前後左右、マーチカップや、マーチカップのスポンサーのステッカーはすべて支給され、貼る位置が指定されます。
そのステッカーの合間を縫うようにして自前スポンサーのステッカーや、ペイントを施します。。
もし張ってないと、すぐにお叱りを受け、ステッカーをすぐに張るように指示されるとのことです。
車を徐々に人力で進めます。
車検は、レギュレーションに沿って、あちこち見られます。。
ズルできません。。
同時にドライバーの装備の検査もあります。
ヘルメットやスーツ、グローブ、シューズなど、規格のものかチェックされます。
車検場でバシバシ撮ってたら、「車検場内ではご遠慮ください」と注意された犬かめです。。汗
車検終了。
土曜日の早朝なので、静かなものです。。
その後、メディカルチェック 、ブリーフィング、出走前点検があります。
予選開始準備、この日は雨がやんだけど、路面が乾ききっていない微妙なコンディションなので、セッティングに悩みます。。
予選開始、時間的に7周のアタックです。
しかしながらウェットの為タイムが落ちていて、6周しかできませんでした。
7周目にアタックする予定だった35号車・・残念。。。
チームでは、予選7,8,11,20位という結果になりました。
さらに予選8位の999号車はシフトミスにより、エンジンが逝ってしまった為、エンジン交換が必要になりました。
マーチカップにとって予選というのはかなり重要なものです。
車にパワー差もなく常に全開、みんな似たり寄ったりの速さなので、まともに抜くことはほぼ不可能、決勝は7周の短期決戦。
それではどうやって順位を上げるか・・・
それは、レーシングアクシデントの域を超えないくらいに当てたり、押したりすることで、順位をあげるしかないとのことです。
見えないところで、暗黙のバトルが・・・
結果、1レースで、2,3台はジャガイモ状態になるとのことです。
恐ろしや・・マーチカップ。。
予選終了後、すぐにやることがあります。
全車データロガー装着が義務付けられていますが、その予選走行データをnismoに提出しないといけませんので、データ採取をまず行います。
※データロガーとは
車速、エンジン回転、加速G、旋回G、ブレーキ圧力、スロットル開度、油水温などの走行データを収集する装置。
データは、nismoのトレーラーに提出し、今後色々なことに使用されます。
たとえば、ネットからログデータをダウンロード、解析、比較等できます。
999号車・・・明日までにエンジン乗せ変えて、大阪から帰ってこなくてはなりません。。
そんなこんなで、土曜日のマーチカップは終了です。
翌朝、日曜日の決勝当日です。
すっかり晴れて気持ちいい。
999号車、無事エンジン載せ買えて戻ってきました。
エンジン載せ買えを行った為、朝一でnismoスタッフによる車検がありました。
タペットカバーやプラグを外していきます。
コンプレッション、ボア&ストローク、バルブタイミングなどレギュレーションに適合しているか確認していきます。
もちろん無事車検通過ですが、エンジン積み替えにより、最終グリッドからのスタートになりました。
決勝前、車がきれいなうちにと・・・記念撮影!
ドライバーもいっしょに記念撮影!
決勝前、準備万端で、ミーティング&リラックス。
いよいよ決勝です。
ピットロードを通って一周してからグリッドへ
スーパー耐久同様、観客が少なすぎ。。。非常にさびしいです。
オフィシャルカー
自分のグリッドへ向かいます。
チームによっては、レースクイーンがいます。
今回、パームタウンガレージさんのRQがきてくれました。ありがたや~
グリッドにつくと、順々に紹介のアナウンスが流れます。
その時間を利用して、ドライバー&チームスタッフは、最終確認を行います。
この間、約10分くらいかな・・前列から後列まで移動しながら撮っていきます。
フォーメーションラップ開始まで、あと数分。緊張感も高まってきます。
3分前にはグリッド上から、撤収となります。
同時に、2コーナー激感エリアへ移動。。
ガチャピン号が役にたちます。
決勝レースが始まって少ししたら、アクシデントがあったようで、セーフティーカーが入りました。
セーフティーカーの入り方がよくなかったらしく、ホームストレートで事故が発生。
さらにセーフティーカーが速過ぎる為、後ろについて走っていたマーチ達は全開走行だったそうです。。
こんなセーフティーカーって、どうなんだろ?
いろいろありましたが、レース終了です。
やはりジャガイモみたいになった車がでました。
48号車も例外ではありません。
リアガラスも割れました。
ホイールも死亡。
普段横転しても、文句を言わない48号車ですが、この日ばかりは、すぐにレースコントロールへ、物申しに行きました。
よほどの事があったのでしょう。
レースの反省会。。
反省会もほどほどに、撤収作業開始。
2台積みの積車便利だねー
最終順位は、7,14,15位でした。
ちなみに賞典はこちら
いろいろありましたが、お疲れさまでした。
そんなマーチカップですが、すでに今シーズンの最終戦をもって、マーチカップ自体が終わります。
非常に残念ですが、不景気と時代の流れでしょうか?
僕も今まで特に注目しなかったレースですが、各ドライバーの熱い情熱は、密着することで非常に強く伝わってきました。
今までは、いろいろ知らなかっただけ・・・知りだすと、やっぱレースの規模の大きさにかかわらず面白いですし、今後見方が変わると思います。
来年はみんなどこのレースに出るんだろーね。
全国の皆さん、残りわずかですが、機会があれば見に行ってみましょう!