悠久の歴史のなかで・・・

今年の元旦から毎日gooブログを書きはじめて2か月が過ぎました。いつも読んでいただき、ありがとうございます。

土星の衛星が新たに128個発見

2025-03-17 11:26:56 | 日記
 土星は太陽系で2番目に大きな惑星で、その周囲を公転する衛星の数も非常に多いことで知られています。
 2025年3月11日、土星の衛星が新たに128個発見されたとのニュースがありました。国際天文学連合が、台湾、カナダ、アメリカ、フランスの天文学者チームによる発見を認定し、現在、土星の衛星の総数は274個に達したそうです。
 土星の衛星はその多様性が特徴であり、大きさや形状、軌道の特性がさまざまです。例えば、最大の衛星であるタイタンは、地球のような窒素を主成分とする大気を持ち、液体の炭化水素で構成された湖や川が存在します。また、エンケラドゥスは氷で覆われた表面から間欠泉を噴出しており、その下に液体の海があると考えられています。これらの衛星は、生命の存在可能性を探る上で重要な研究対象となっています。
 天文学の話題としては、火星、金星など7つの惑星が並ぶ惑星直列がチリで数週間見られたとのこと、400年に一度の珍しい現象だそうです。

超重元素「ニホニウム(Nh)」の発見

2025-03-16 14:15:58 | 日記
 古代から知られていた元素の単体の種類は、貴金属や炭素など11に過ぎませんでしたが、17世紀以降には実験を通じて発見された元素の個数は増えました。
 17世紀にはリンなど3種、18世紀には水素や酸素からウランを含む13種、19世紀には56種の元素が見つかりました。20世紀には自然界に存在する元素の5種類に加え、人工放射性元素が15種類合成されました。
 日本では、2016年に原子番号113の超重元素、「ニホニウム(Nh)」が発見されました。これは、理化学研究所の森田浩介博士率いる研究チームが15年以上かけて行った研究の成果です。亜鉛とビスマスの原子核を衝突させることで人工的に合成されましたが、その成功確率は非常に低く、100兆分の1とも言われています。この発見は、アジア初の元素発見として注目され、命名も日本にちなんで「ニホニウム」とされました。これは、日本の科学技術の進歩を象徴する大きな功績です。


水素と酸素の発見

2025-03-15 16:45:52 | 日記
 水素と酸素は、生命にとってなくてはならないものです。この自然に存在する元素ですが、どのように発見されたのでしょうか。
 水素は、1766年にイギリスの化学者ヘンリー・キャヴェンディッシュによって発見されました。彼は金属片と強酸を反応させることで「燃える気体」を単離し、この気体が空気よりも軽く、激しく燃える性質を持つことを確認しました。この気体が後に「水素」と命名されました。
 酸素の発見には複数の科学者が関わっています。スウェーデンの化学者カール・ヴィルヘルム・シェーレは1772年頃に酸素を発見しましたが、彼の研究は当時公開されていませんでした。一方、イギリスのジョセフ・プリーストリーは1774年に酸化水銀を加熱して酸素を生成し、その性質を調べました。プリーストリーの研究は広く知られるようになり、酸素の発見者として名を残しました。
 元素記号を覚えていますでしょうか。水素はH、酸素はOです。よく、スイへーリーベ…と覚えたものです。


金・銀・銅の発見

2025-03-14 13:38:57 | 日記
 金、銀、銅の発見は、それぞれが人類の歴史と密接に結びつき、文明の発展に大きな影響を与えてきました。
 金は、紀元前6000年頃にシュメール文明で知られ、自然界で純粋な形で見つかるため、古代エジプトやメソポタミアでは装飾品や宗教的な儀式に利用されました。特にエジプトでは、金は太陽神ラーの象徴とされ、ファラオの墓に多用されるなど、重要な役割を果たしました。
 一方、銀は紀元前4000年頃にアナトリア半島で発見され、自然銀として利用されたのち、鉱石から抽出される技術が開発されました。古代ギリシャやローマでは、貨幣や装飾品として広く用いられ、アテネのラウリオン鉱山は主要な銀の供給源となりました。
 さらに、銅は人類が最初に利用した金属であり、紀元前8000年頃に自然銅として発見されました。紀元前5000年頃には、エジプトやメソポタミアで銅鉱石が利用され、精錬技術が発展しました。特に、銅とスズの合金である青銅は耐久性と加工性に優れ、青銅器時代を通じて武器や道具、装飾品として広く使われました。
 古代では金や銀、銅などの元素が自然界から発見され、錬金術の時代には新しい物質の探求が行われました。その後の歴史のなかで、新たな元素が発見されていきました。

最古の食用キノコ

2025-03-13 18:19:57 | 日記
 キノコは世界中で広く栽培され、食用として利用されています。特に健康志向の高まりから、キノコの健康効果が注目され、多くの料理に使われてますね。
 南米のチリの約1万3000年前の遺跡からは、最古の食用キノコの痕跡が発見されています。その当時の人々は既にキノコを食べていたということです。
 約4600年前の古代エジプトでも、キノコは「不死の植物」として崇められ、ファラオが独占して食べていたとされています。
 紀元前4500年頃の中国でも、シイタケが栽培されていた記録があります。栄養価が高く、薬用としても利用されていました。中国の古代文献には、シイタケが健康に良いとされる記述が多く見られます。
 日本でも、奈良時代にはシイタケやマツタケが食べられていた記録があります。江戸時代には、キノコ狩りが庶民の間で人気となり、さまざまな種類のキノコが食卓に上るようになりました。
 キノコの種類も非常に多く、世界中で約14,000種類が確認されているそうです。そのうち、日本には約4,000〜5,000種類のキノコが存在すると言われています。食用として利用されるキノコは、そのうち約100種類程度で、人工栽培されて市場に出回っているのは20種類ほどだそうです。