子供のころ、地球儀を持っていましたか?現代の地球儀はデジタル化され、しゃべる国旗付き地球儀や宙に浮いているものもあるようです。
15世紀から17世紀にかけての大航海時代、ヨーロッパ各国は遠隔地への大規模な探検と征服を行い、地理情報が飛躍的に増えました。1492年、ドイツのマルティン・べハイムは当時の知見を元に地球儀「エルトアプフェル」を作製しました。意味は「大地のりんご」だそうです。これは現存する最古の地球儀で、プトレマイオスの世界地図には描かれていなかったサハラ以南のアフリカの地形が記されています。しかし、コロンブスによるアメリカ大陸発見前のため、アメリカ大陸は描かれていません。地理的誤りも多くありました。西アフリカの海岸線の不正確さやカーボベルデ諸島の位置のずれ、大西洋の伝説の島々などがその例です。日本もマルコ・ポーロの旅行記に基づいて配置されたようで、カナリア諸島から到達出来そうな位置にあります。
この地球儀はコロンブスの地球観とも一致して、彼が西に向かえばアジアに到達できると考えた理由がわかります。1492年当時の世界観を示す百科事典的な意義を持っており、科学史上非常に重要なものです。
15世紀から17世紀にかけての大航海時代、ヨーロッパ各国は遠隔地への大規模な探検と征服を行い、地理情報が飛躍的に増えました。1492年、ドイツのマルティン・べハイムは当時の知見を元に地球儀「エルトアプフェル」を作製しました。意味は「大地のりんご」だそうです。これは現存する最古の地球儀で、プトレマイオスの世界地図には描かれていなかったサハラ以南のアフリカの地形が記されています。しかし、コロンブスによるアメリカ大陸発見前のため、アメリカ大陸は描かれていません。地理的誤りも多くありました。西アフリカの海岸線の不正確さやカーボベルデ諸島の位置のずれ、大西洋の伝説の島々などがその例です。日本もマルコ・ポーロの旅行記に基づいて配置されたようで、カナリア諸島から到達出来そうな位置にあります。
この地球儀はコロンブスの地球観とも一致して、彼が西に向かえばアジアに到達できると考えた理由がわかります。1492年当時の世界観を示す百科事典的な意義を持っており、科学史上非常に重要なものです。
大航海時代を通じて、未知の土地の発見や測量が進み、より正確な世界地図が作成されていきました。地球の地形の全体像が次第に明らかになっていった時代でした。