内覧会で表面的な傷や機能不備が見つかって直すことはもちろんですが、
もっと根本的な問題についてきちんと見ておく必要があります。
マンションを購入する方はその辺の建物の建設時の問題点を確実にチェックして購入しなければ後悔することになってしまいます。
シリーズ6回は悪臭について考えてみます。
住宅で起きる悪臭のほとんどのものは下水の臭いが室内に出る場合です。
原因はそれぞれの水を扱う機器にある排水管や臭い止め装置(トラップという)の接続不良や施工不良によっておきます。
新築マンションでは内覧会で室内に入った時に異臭を感じなければ問題はないと思いますが、便器の設置の時にパッキン等が正常に設置されていなくて微小な穴があいている場合には内覧会では気がつかない場合もありますので、1年以内に悪臭がしてきた場合は分譲会社に云って見てもらう必要があります。
流し台・洗面化粧台は器具にs字トラップという匂い止めの器具が設置されていますが、建物との接続部分の施工がきちんとできていないとその接続部分から悪臭が上がってきます。内覧会の時には臭わなくても器具の排水管と建物の排水管との接続部分の状況を確認しておく必要があります。
建材から出る臭いは時間経過とともになくなっていきますが、入居までの間24時間換気装置を機能させておくように分譲会社に要望してください。
建築基準法で24時間換気装置の設置が指定されており、入居後もこの装置は使っていかなくてはいけませんから、十分に機能するかどうかも含めて
稼働させておくことが重要です。
悪臭については誰でも不愉快な思いをする事象ですから、自宅を購入するためのチェック事項としての必須項目です。
分譲会社に任せずに自分で確認することが大事なことです。
次回は機器の機能不全についてお伝えします。