久々の更新です。
近ごろは画像のブライスというドールの洋服を作っていました。
ちなみに、画像のブライスは私のものではありません。
洋服は私が作ったものですが、
ドールは最近入った生徒さんの私物です。
この生徒さんは、ドールのための専用部屋があるという
筋金入りのコレクターさんなんですネ。
ドール服の収納用に人間用のタンスを2棹使ってるそうです。（すごい！）
ブライスの洋服作りを勉強したいとの事だったので
研究のためにしばしお借りしているものです。
ドールから直接立体裁断で原型を起こして、それから製図して作ってみました。
やっぱり、体型が人間と違うから製図は難しいデス
めちゃめちゃ反身体型だし。。。
どうしても前丈が不足しがちだから製図で工夫しないとダメなんだけど
加減が難しいですね。
ブライスでネット検索してたら偶然、製図の話題を見つけたのですが
確か、ドールの寸法を文化式原型に当てはめて製図したけど
うまくいかなかったという書き込みだったのですが
文化式原型はあくまでも人間の実寸のための「ゆとり分」が
加えられているのでやはりうまくいきません。
各所の割り出し寸法も、加算する数値は実際の寸法を元にして
割り出したものなので、この加算する数値を「勘」で修正して
割り出し寸法を算出して行ってもあまり意味がないように思います。
結局、勘で作った原型を立体に起こしてまた補正して、、、
ということを繰り返さなくちゃいけないので。
ブライスに限ったことではないのでしょうが、
ドールの体はみなかなりデフォルメされているので
結局のところは原型を起こしてみても必ず補正が入らなくてはなりません。
私も最初は製図で原型が作れないかチャレンジしてみたのですが
面倒だし時間もかかるので、結局は立体裁断で原型を起こしました。
とはいってもこの原型もまだ修正の余地有りな感じなのですが。
画像のジャケットは、身頃にのみ裏地をつけました。
ジャケットやコート類は必ず中に洋服を着せるので
裏地はついていた方がいいと思います。
着せるのも脱がせるのも楽ですョ。
ですが袖は裏無しの方が見た目はすっきりします。
裏をつける理由はもうひとつあります。
ウエストを絞ったデザインやカーブのきつい
切り替えが入ったデザインの場合は、縫い代が
つってしまいます。
その場合は縫い代にたくさん切り込みを入れる
事になるので裏がないと美しく仕上がりません。
手間はかかりますがかけただけの事はありますョ
洋服ついでに帽子も作って見ましたがどうでしょう？
成形しやすいように中は厚紙なのですが、
貼り子の技法を使って強度をあげています。
ワイヤーか何かで骨組みを作ればもっと自由度の高い帽子が
作れるかな。。。などと画策中です。
けっこう楽しいので、オークションに
出品してみようと思って色々と作っています。
不思議の国のアリスも赤ずきんちゃんも可愛いけど、
映画をモチーフにしたものも作ってみようかなぁ。
着物地もたくさんあるから和テイストの服も作りたいなぁ。
これまでは人間の着る洋服ばかり作っていて、
パッチワークはやらないし、洋服の生地は雑貨には
あまり向かない柄のものも多いので、
中途半端なサイズの生地の使い道に困っていました。
という訳で、たくさん作って生地のストックを
消化したいと思います 笑
オークションに出すからにはきっちりとしたものを
作らなくてはいけないので、またしばらくは作っては壊す
という作業の繰り返しデスね。
寝不足の日々はまだまだ続きそうです。。。。
