世界の中の極々小さな断片

田舎暮らしの日常と地元を走るローカル線を短いエッセイと写真で綴る。
※ブログのタイトルが変わりました。

狐憑き

2016-11-21 20:00:52 | 日記






















































































































































































































































今目の前の事柄が全て現実とは思えない時がある。

全てはまやかしの中

現実はこれではないと思える

そんなことを時として感じることがある。

まるで狐につままれた様な…。




この狐憑きの記述が

日本で始めて出て来るのが

藤原道長が権勢を振るった時代



長元4年に藤原実資は狐憑きについて記している。

藤原道長は新制(長保元年令)を発令し、

贅沢の禁止による社会秩序の引締や

估価法の整備など国の引き締めを強めた頃。



時代は下り

このような狐憑きの記述がその後最も多いのが

江戸期に入り安寧の時代を迎えてはいたが

時の幕府の権限は最高に達し

庶民の暮らしにまで引き締めは加速した。

こうした抑制の中で

人々はストレスを抱えていた。



時代は更に下り現在。

一見自由を謳歌している様に思えるが

人々は様々な現代ならではのストレスを抱え

どこか、この現実を信じがたく思えることがある。


時代は違えど

私たちは何が真実で何が本当のことか

見失うことがあるようである。



それは目に見えない

不思議な力を狐という

得体の知れない生物のせいにしてきたが

現代では狐の存在や生体も証され

彼らがそんなことを出来ようも無いことは明確となった今

我ら人間を誑かす存在は人間自らであることに他ならない。



人間自らが作り出した魔物に怯えるのも

また、人間自体というのがおかしくもある。











Posted by I.Tachi at November 21, 2016
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