ミケマル的 本の虫な日々

NHK杯 涙したペアと、アイスダンスの難しさ


 会場だった代々木体育館の最寄駅の原宿駅。
すっかりリニューアルされていました。レトロな駅舎が好きだったけど、改札がとても混むつくりだったから、仕方ありませんね。

 

 昨日思わず買ったスポーツ新聞。
めちゃくちゃ大きな写真入りでした😉
地方版ではカラーでなかったりするので、ついつい買ってしまったのであった。



 さて、今回のNHK杯で涙が出たのは、ペアのりくりゅうこと三浦・木原組でした。
特にショートプログラムは涙が出てしまって困りました。
二人の演技が素晴らしいのはもちろんですが、ただプログラムが良かったというだけでなく、二人の滑りからは技術だけない何かがあると感じました。

 特に木原君はシングルの選手だった頃から知っているので、ペアに転向したばっかりの時の苦労を見てきたというところから、今の笑顔で素晴らしいペアとして滑る所を見ると、それだけで感動してしまうのだった。
ペアに転向した初めての試合ではリフトを上げただけで拍手!って感じだったのに、今では世界のトップに迫る選手になってるって、凄い❗️

 スケートアメリカ2位、NHK杯3位でグランプリファイナルに出場できるかもしれません! 
どんどん上を目指していて、オリンピックや世界選手権でもトップと争える実力がついてきているんだなと感動しました。

 ペアやアイスダンスはシングルに比べて順位が急に上がるということがあまりない競技。ある程度の試合を経ないと評価が上がりにくいのですが、着実に上がってきてるのが素晴らしいです❗️

 そして、アイスダンスはさらにペアよりも評価が上がるのに時間がかかる競技です。
技術点が上がっても、演技構成点の差が点数を大きく変えるからです。
演技構成点はスケーティングの精度やプログラムの完成度などを見るので、そこを上げるというのは多くの試合を経て評価を何回もしてもらって上がってくるというところがあるようです。
大ちゃんと哉中ちゃんは国際大会は今回が初めてなので、これから上げていく最初の時点に立っているとも言えます。

 これまでの日本のアイスダンスは技のレベルを取るというところでまず苦労していたと思います。見た目よりもずっと難しいアイスダンス。
欧米のアイスダンスカップルはジュニアの時から組んでいる人たちも多いのです。
そんな中、大ちゃん達は技のレベルは相当に上がってきています。
それだけでも凄いことですが、技の質の評価(GOE)や演技構成点を挙げていく事によって点数を上げていくのが点数アップの条件になる。
そのためか来週にまた(グランプリシリーズ以外の)ヨーロッパでの試合に出場するそうです。
忙しいなと思ったけど、国際試合に出ること自体にも目的があるんだなとわかりました。

 また、今回のカナダイの演技を観て、大ちゃんの筋力アップによる演技全体の安定感が素晴らしく進歩してました。でも、それ以上にシングルの時のような大ちゃん独特の表現力とオーラが戻っているのが凄いと思いました。
去年はアイスダンスという競技をこなすのがやっとで、大ちゃんのもともとの能力が発揮されていないなと思っていましたが、今回は戻ってきていました。
また、去年は哉中ちゃんが先輩としてリードしてくれていたのが、今回は二人が同等に能力を発揮しているように見えました。
むしろ、大ちゃんがリードしているように見えたところも。

 大ちゃんが自分の能力を発揮できるようになったのは、ひとえに哉中ちゃんのおかげではないかと思います。哉中ちゃんは大ちゃんの凄い滑りを出して欲しい、それを出せるように自分も頑張るというような事を以前言っていました。
大ちゃんの努力もすごいけど、哉中ちゃんがそういう方向で努力してくれたんだろうな〜。
そして、大ちゃんの氷上でのめちゃくちゃ強いオーラに負けない哉中ちゃんの輝きがあるからこそ二人で滑った時のあのなんだか良く分からないくらいの滑りができるんだろうなと思います。
お互いにリスペクトしつつ競い合っている感じもします。

 また、帰ってきてインタビューなども見たら、小松原さん達の苦しさもひしひしと感じられて(コーチの指導を受けられない事、肘の痛み、カナダイとの戦いなど)、競技の世界のシビアさを思いました。
オリンピックの枠が2つあったらなとは思いますが、こればかりはどうすることもできません。
枠が3つある男女シングルでもシビアなのは同じ事ですけれど。

 それにしても、アイスダンス転向の時に大ちゃん達がオリンピックを目指しますって言っていたのはてっきりリップサービスだと思っていた私。。。
本当にごめんなさいと言いたい!
やっぱり高橋大輔は想像を超える人なんだな〜と今更ながら思います。
シングルの復帰戦の全日本で2位になった時も思ったけれど、努力を楽しめる天才って凄いなと本当に思います。

 もしかしたら、またオリンピックですべる大ちゃんを見られるんだなと思うと、嬉しいを通り越して、不思議です。
そして、何より大ちゃんが楽しそうに嬉しそうに滑っているのが何より嬉しいファンでありました。

 またまた熱く語ってしまいました(笑)

 最後に、今回のNHK杯のもう一つのスケオタ的見所は、昌磨君のコーチとしてステファン・ランピエールが、アメリカのアリサ・リュウちゃんのコーチとしてジェレミー・アボットがいて、そして選手として大ちゃんがいるという、ほぼ同じ時代に滑った男子スケーターが3人揃ったところ。

  

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