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ミケマル的 本の虫な日々

『逆ソクラテス』


『逆ソクラテス』 伊坂幸太郎 集英社文庫



 伊坂幸太郎さん原作のドラマ『はやぶさ消防団』が始まっていて、私は見てないのですが、本屋さんに原作本が並んでいました。
その近くにあったのがこの『逆ソクラテス』
「最高の読後感を約束する、第33回柴田錬三郎賞受賞作」ってあったので、思わず買ってしまった。
表紙のデザインも好き。

 あとがきにあったのですが、伊坂さんは子供が主人公の物語を描くのが苦手だったそうな。
この本の五つの短編はほとんどが小学校高学年の男子が主人公のお話。
主に学校での出来事です。
大人になった主人公が昔の出来事を思い出す感じ。

 そこには、生徒と先生、子供と親、子供同士、納得できないこともあり、後から響いてくる大切な言葉があり、忘れがたい思い出、忘れてしまいたい思い出もあり。
それほど凄い事件はないけれど、ありがちな事の中で、それに対してきちんと疑問を感じて自分で考えて行動する大切さがそれぞれの物語の中で語っているように思えました。

 表題作の逆ソクラテスではソクラテスの「無知の知」
先入観や思い込み、決め込みによって人を判断することへの違和感、指導する立場の人間の偏った評価の危険性を、「無知の知」を知らない逆ソクラテスと名付けてる。
自分の知ってることは全てではない、自分の判断が絶対ではないと知っている人と知らない人では世界の見え方が違うってこと。
しかし、このお話に出てくる小学生が逆ソクラテスっていう言葉を作るのがちょっと凄すぎるなと思ったのでした。

 最高の読後感とまではいかなかったけれど、小学校時代の事を思い出したり、先入観や生き方について考えたり、人生のそこはかとない寂しさを感じたり、読後感は良かったです。

 伊坂幸太郎さんの本は処女作の『オデュボーンの祈り』を読んだ覚えがりますですが、かかしが出てくることしか覚えてない。。
その後、友達がくれた『砂漠』は良かったです。
この本は伊坂さんの小説の中では異色なのかしら?
よくわからないけれど、もっと読んでみようかなと思いました。


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