
ナガサキアゲハのメスだ。
彼女の姿は、次に行った公園の草むらの中にあった。
最初に行った公園で、少年とであった。
まだ小学校に入ったばかり位の彼らは、手に長い枯れ枝を持ち、振り回して見せた。
一緒にいた更に幼い少女は、すごいでしょ、と兄ちゃんたちのまねをしていた。
その公園の小さな花壇。
その前で、彼らはちゃんばらを見せてくれていた。
そこへ、ふわふわと、黒いアゲハがやってきた。
花壇に、ステキな紫の花を見つけ、舞い降りようとした時、
えいっという掛け声が響いた。
あ、というまもなく、2回、3回と振る木の枝で、黒い蝶は花へとまることなく土に堕ちた。
ナガサキアゲハのオスだった。
そのあとに回ったここで、メス。


夏は終わる。
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