J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

仲間たちの移動

2006年09月16日 | 緑の仲間

ツマグロヒョウモンのメスだ。

開いた前翅のツマが黒い。

私でもそれを覚えてしまうほど、この蝶は静岡に定住した。

遭遇する夏の黒い蝶も、昨年は、ナガサキアゲハを見かけたし、
今年はクロアゲハであることより、モンキアゲハが目に付いた。
「南方系で、西南日本に多く、関西周辺では都市郊外でもよく見られる」といわれるチョウだ。

緑の真珠のおかあさん、アオスジアゲハも南方系のチョウで、
「西南日本では極めて普通に見られるが、本州中部以北ではあまり多くなく、秋田県あたりが北限となる」
というのだが、非常によく見かける。

きれいなチョウが見られて嬉しいのではあるが、何かと気になる。

静岡昆虫同好会の清邦彦さんに聞いて見る。

チョウたちの好む花の北上、幼虫の餌となる植物の北上、そして、チョウの定住。

これは、目に見えやすい地球温暖化の現象なのかもしれないという。

ヒト以外の生物は、生きる環境に敏感で、すなおに命の場所を求める。
或いは、貪欲に、求める。

ヒトがデータを集めてみるよりも早く、生存の場所を自分で決めてゆく。
いなくなったチョウ、増えたチョウ、現れたチョウ。。。。

彼らの物語は、我々の物語なのだ。






















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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
身近で (albero4)
2006-09-17 08:07:19
地球規模の大きな話でないほうが

温暖化はわかりやすいのかも。

確実に自然は温暖化に対応しているんだよね。

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蝶が教えてくれる (プチネコ)
2006-09-17 22:23:00
生きることに貪欲な蝶。

この可愛い存在に、そのような力があったとは。

学ぶべき点が多いですね。
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albero4さん、 (本人)
2006-09-17 23:30:07
うん、そうかもね。人間が計算するより早く、物事は進んでいる。

気づいた時は、もう結果。

EUは順調にCO2削減中のようだけど、イタリアでは何かしてる?
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プチネコさん、 (本人)
2006-09-17 23:33:03
命そのものの存在に囲まれて生きているのに、私たち人間は、無関心が身を危うくするすることを、忘れようとしているのかな。

科学が助けてくれるって、安心しちゃったのかな。

でも今、科学が、危ないよって言ってるんだもんね。

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うーん (albero4)
2006-09-19 05:46:50
イタリアは排気ガス規制とか一生懸命やっているけど

それが果たして地球温暖化を阻止するためなのか

美術品を空気汚染から守るためなのか。

結果としてどちらにも効果的ならそれでいいのですけどね。



温暖化のせいで海水面が若干上がり

水の都ヴェネツィアは沈没の危機。

雨が降り続き、昨日はサン・マルコ広場は水浸しだったみたいですね。大変。
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おお、そうか (本人)
2006-09-19 22:54:16
街が世界遺産的な考え方をしてゆけば、守り方が変わりそうだね。



そうそう、ベニスの水位の話は報道で見ました。深刻で、身近だね。

間に合うのかな。間に合わせたいね。
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