FM-Hi!で放送中の昼のワイド番組「ひるラジ!金曜」は、週替りでゲストにおいで頂くコーナーがいくつかある。
午後1時15分からの「緑の仲間」もそのうちの一つで、自然や人間社会を取り巻く環境について、専門家に話を聞いている。
今日は、第一金曜日、ふじのくに地球環境史ミュージアムの岸本年郞さんの日。
以前、ヒアリに刺された話を聞いたことがあった。
今回は、全国ニュースでも、専門家として登場。神戸港などでの調査の様子も報道されていた。
*岸本年郎, 2009. 無敵のアカヒアリ―その生態・被害と侵入を防ぐために. 遺伝 63(3): 93-96.
その岸本さんは、ふじミュー以前の職場は、環境省の外来生物に関する研究員だったらしく、
ほぼ10年ほど前に、ヒアリを防ぐ様子を台灣に調査に行き、その際に刺されたのだという。
多分、そして、アレルギーが出た。
これは、珍しいことなのだそうだ。
ほぼ、アレルギーを起こすことはない。
自分がまれなのだと語ってくれた。
私はスズメバチに刺された事があるというと、そのほうが、よっぽど痛い、という。
更に、今の段階では、十分に防げているので、過分に反応する必要はない、と教えてくれる。
アリは、蜂から派生しているので、もとはお尻に針を持っていたらしい。
それが、退化して丸いお尻になったアリが多いが、ヒアリは未だハリを保ち、刺すアリ。
日本のアリとは違って、蟻塚をうず高く作るので、巣はわかりやすいことが多い。
そして、ヒアリの敵は、日本のアリ。
在来種がヒアリの進出を妨げるので、今いるアリは、ぜひ大事に。
そんな話をしてくれた。
ホッとした。
むやみに恐れたり騒ぐ必要はない。
そして、アリ退治をすることもない。
そして、今から昨日ヒアリが見つかった東京大井ふ頭に調査に赴く、と出かけていった。
その後、夜のニュースで大井ふ頭の続く調査で働き蟻100匹が見つかったとの報道。
そんな切りの良い数字の働き蟻が。。。。
まあ、全然これも慌てなくて良いのだろう。
ひとは地球をかき回し、環境もかき回す。
自分たちにツケが回ってきたときに、慌てて目前の恐怖にパニックになり、
また救いようのない行動を取ることがあるが、
こうして落ち着いて、情報を知らせてくれる研究家の話を、しっかり聴くことができれば
より良い対処法が叶うだろう。
実は、アリの惑星というほどに個体数も多いアリ。
彼らが果たす役割は、とてつもなく大きい。
*アリと親しんできたのだと思い出す童謡。
おつかいありさん/カラオケ【童謡唱歌とわらべ歌】
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