クリスマス・イブ。
それぞれに楽しい時間の計画もあるだろう。
平和に穏やかに過ごすことの幸せを感じられる行事の一つ。
誰しもが、どんな人も、それぞれにおいて幸せであること、
とはどういうことなのだろう。
無事、平穏に生きられる、ということ。
それは、案外難しい。
静岡県での今年の十大ニュースには「駿河湾の地震」が入っていた。
最大震度6弱、静岡市では震度5弱、今でも家の修繕が追いついていない家もあるのだと聞く。
その震度5弱が再び年末に静岡県にやってくるとは思わなかった。
再々の揺れに、防災についての思いを新たにしている、だろうか。
12月の地域防災の訓練でも、要介護の人々をどう助けるのか、問題が浮上していた。
揺れたとき、逃げるとき、といった災害時の不安を不安のままにしておかないために、
策を講じておく必要がある。
郷隆志さんは、長年、県域放送局のアナウンサーとして、災害現場にも足を運んでいた。
北海道南西沖地震、阪神淡路大震災、新潟県中越地震、福岡県西方沖、鳥取県西部。。。
地震防災番組のキャスターを務め、取材で得た知識や現場での経験を、市民に還元していた。
その郷さんが眼の異変を感じたのは10年前。
徐々に悪化し、左目は視力を失い、右目もわずかな視野でぼんやりと見える状態になった。
白杖で、通常の生活はこなせる。
静岡県地震防災アドバイザーとして、全国で講演をし、パソコンを操り、パワーポイントも使う。
しかし、被災したときに現地で聞いた、視覚障害の人たちの恐怖が、改めて身にしみる。
情報が眼から入ってこない。
どこが危険で何が起こっているのか、見えない。
貼り出されている情報などは、分からない。
避難時にも、戸惑うばかりで、人ごみでの融通が利かず、
それどころか他の逃げる人々から、突き飛ばされる恐れも。。。。
ならば、眼が見えないというアピールをすれば、違うのではないか。
郷さんは、着衣でそれと分かるものがないか、探す。
しかし、先進国であるはずの、福祉が進んでいるはずのこの国には、
障害がある人が身につける、もしものときの準備がなかった。
ないなら、つくろう。
そうして、郷さんは四季を通じて着られるベストに、目が見えないことをアピールする文をプリントした。
マークには、国際的に視覚障害であることを意味する”白い杖を持って歩くヒト”のマークを採用した。
色は、目立ちやすい黄色。
携帯できるように、背中のポケットに本体がしまえる。
ベストの背中にこの記載があることから、リュックを背負った場合を考慮して、
同じマークを安全ピンで留められるようにセットした。
もう一つ、呼子の笛も、共に。
販売を始めた10月下旬から、すぐに、欲しいという声が届く。
非常時にと考案したのだが、普段から着たい、という声も多いのだそうだ。
街中で、人ごみで、出かけた先で、乗り物に乗るときに、少しだけわかってもらえたら。
反響の大きさに、本人も驚いている。
というのも、無論商売にしようという考えではなく、自分を含め、視覚障害者の防災用にと始めたこと、
作った枚数も多いわけでなく、販売ルートをいくつも持つわけでもない。
注文いただいても、申し訳ないが少し待ってもらうことがあるかもしれない、申し訳ない、と郷さん。
今後は、聴覚障害用に、同じ様式でベストを用意しようと進めている。
視覚障害者用防災ベスト
価格 各サイズ 4500円(送料、消費税込み)
*静岡県の障害者日常生活用品リストに地震防災用として登録してあるので、市町が認めている地域では原則1割負担で購入できる。
着丈 肩幅 胸囲 身長
M 66cm 44cm 116cm 165~175cm
L 68cm 46cm 120cm 175~185cm
LL 72cm 48cm 124cm 175~185cm
<問い合わせ先>
静岡県視覚障害支援センター 電話054-253-8180
T&T地震防災研究所(代表 郷 隆志) 電話050-3433-0774
<取り扱い店>
「エブリィー・サポート」 静岡市葵区追手町2-8 電話054-252-3651
日本盲人会連合 用具購買所 新宿区西早稲田2-18-2 電話03-3200-6422
◎〈静岡発〉『視覚障害者用防災ベスト』で自分の存在をアピール、安全確保へつなげる 防災情報新聞
http://www.bosaijoho.jp/topnews/item_4560.html
◎東海地震は今 被災時「私は視覚障害者」存在訴えるベスト考案 静岡新聞
http://www.shizushin.com/news/feature/jishin/news/20091027000000000015.htm
それぞれに楽しい時間の計画もあるだろう。
平和に穏やかに過ごすことの幸せを感じられる行事の一つ。
誰しもが、どんな人も、それぞれにおいて幸せであること、
とはどういうことなのだろう。
無事、平穏に生きられる、ということ。
それは、案外難しい。
静岡県での今年の十大ニュースには「駿河湾の地震」が入っていた。
最大震度6弱、静岡市では震度5弱、今でも家の修繕が追いついていない家もあるのだと聞く。
その震度5弱が再び年末に静岡県にやってくるとは思わなかった。
再々の揺れに、防災についての思いを新たにしている、だろうか。
12月の地域防災の訓練でも、要介護の人々をどう助けるのか、問題が浮上していた。
揺れたとき、逃げるとき、といった災害時の不安を不安のままにしておかないために、
策を講じておく必要がある。
郷隆志さんは、長年、県域放送局のアナウンサーとして、災害現場にも足を運んでいた。
北海道南西沖地震、阪神淡路大震災、新潟県中越地震、福岡県西方沖、鳥取県西部。。。
地震防災番組のキャスターを務め、取材で得た知識や現場での経験を、市民に還元していた。
その郷さんが眼の異変を感じたのは10年前。
徐々に悪化し、左目は視力を失い、右目もわずかな視野でぼんやりと見える状態になった。
白杖で、通常の生活はこなせる。
静岡県地震防災アドバイザーとして、全国で講演をし、パソコンを操り、パワーポイントも使う。
しかし、被災したときに現地で聞いた、視覚障害の人たちの恐怖が、改めて身にしみる。
情報が眼から入ってこない。
どこが危険で何が起こっているのか、見えない。
貼り出されている情報などは、分からない。
避難時にも、戸惑うばかりで、人ごみでの融通が利かず、
それどころか他の逃げる人々から、突き飛ばされる恐れも。。。。
ならば、眼が見えないというアピールをすれば、違うのではないか。
郷さんは、着衣でそれと分かるものがないか、探す。
しかし、先進国であるはずの、福祉が進んでいるはずのこの国には、
障害がある人が身につける、もしものときの準備がなかった。
ないなら、つくろう。
そうして、郷さんは四季を通じて着られるベストに、目が見えないことをアピールする文をプリントした。
マークには、国際的に視覚障害であることを意味する”白い杖を持って歩くヒト”のマークを採用した。
色は、目立ちやすい黄色。
携帯できるように、背中のポケットに本体がしまえる。
ベストの背中にこの記載があることから、リュックを背負った場合を考慮して、
同じマークを安全ピンで留められるようにセットした。
もう一つ、呼子の笛も、共に。
販売を始めた10月下旬から、すぐに、欲しいという声が届く。
非常時にと考案したのだが、普段から着たい、という声も多いのだそうだ。
街中で、人ごみで、出かけた先で、乗り物に乗るときに、少しだけわかってもらえたら。
反響の大きさに、本人も驚いている。
というのも、無論商売にしようという考えではなく、自分を含め、視覚障害者の防災用にと始めたこと、
作った枚数も多いわけでなく、販売ルートをいくつも持つわけでもない。
注文いただいても、申し訳ないが少し待ってもらうことがあるかもしれない、申し訳ない、と郷さん。
今後は、聴覚障害用に、同じ様式でベストを用意しようと進めている。
視覚障害者用防災ベスト
価格 各サイズ 4500円(送料、消費税込み)
*静岡県の障害者日常生活用品リストに地震防災用として登録してあるので、市町が認めている地域では原則1割負担で購入できる。
着丈 肩幅 胸囲 身長
M 66cm 44cm 116cm 165~175cm
L 68cm 46cm 120cm 175~185cm
LL 72cm 48cm 124cm 175~185cm
<問い合わせ先>
静岡県視覚障害支援センター 電話054-253-8180
T&T地震防災研究所(代表 郷 隆志) 電話050-3433-0774
<取り扱い店>
「エブリィー・サポート」 静岡市葵区追手町2-8 電話054-252-3651
日本盲人会連合 用具購買所 新宿区西早稲田2-18-2 電話03-3200-6422
◎〈静岡発〉『視覚障害者用防災ベスト』で自分の存在をアピール、安全確保へつなげる 防災情報新聞
http://www.bosaijoho.jp/topnews/item_4560.html
◎東海地震は今 被災時「私は視覚障害者」存在訴えるベスト考案 静岡新聞
http://www.shizushin.com/news/feature/jishin/news/20091027000000000015.htm
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