風呂の残り湯と雨水(雑水)を利用してトイレの水を賄う設備が完成し、3月半ばから運用を開始した。
私達夫婦と父親の三人家内で一日にトイレに使用する水は200?強で、一日の残り湯でなんとか間に合いそうだ。ただし、長男夫婦が来たときは300?位使用するので二日間はもたない。
水タンクの水切れを事前に検知してポンプをOFFにしなければならなくなったがが、昔、C-MOS ICで作ったことのある「風呂ブザー」を利用して、ポンプと上水道利用制御器を自動で切り替えることにした。
この風呂ブザー回路は雑誌に載っていたもので、ICは1個で待機電流が極めて少なく、電池でも何年も使用できるし、検出端子にサーミスタをつなげば温度検出器になり、フォトトランジスタを接続すれば明暗の検出もでき、その他の応用も可能だったので、プリント基板化し何台も作製した。わが家では、風呂ブザーとして現在も使用しているし、風呂釜の過熱を検知する火災警報器としても使用している。
この回路は、二つの検出端子が水面に接触すると警報が鳴ることになっているため、その前にインバーター(反転回路)をひとつ加え、検出端子が水面から離れると信号が出るようにして、最低水位まで減水したことが分かるようにした。(最低水位は10cmとした。)
このインバーターの出力信号を利用して、雑水井戸ポンプと上水道利用制御器の電源を自動で切り替えられるようにした。切り替えにはSSR(ソリッドステートリレー)を使用し、電源コンセントの近くにリレーボックスを設置した。
減水警報及び水道・雑水自動切替回路図(クリックで拡大します。)
減水検知棒はホームセンターで購入した6mm径の真鍮棒。(電極間が水面から離れると信号が発生するので長さは同じでよかった。)
満水検知のフロートスイッチはネットで購入した。(商品名はレベルスイッチ MSF17-D-2)
減水検知棒の設置状況
水位が10cm以下になるとC-MOSゲートがLレベルになり、警報回路と水道・雑水切替回路の信号を発生するようにした。
満水フロートスイッチ設置状況
検知棒3本による減水と満水検知も可能だったが、ロジックを組むのが面倒だったので満水でONになるように設定して使った。
制御器内部。風呂ブザー回路に警報停止表示LEDと水道・雑水自動切替回路を追加した。
右側の基板は風呂ブザー回路を応用した風呂釜加熱警報回路
C-MOS出力信号(約5V)でAC100VをON・OFFするSSR(ソリッドステートリレー)
既製品をネットで探したが種類が少なく比較的高価だったので、秋月電子通商のキットを購入して組み立てた。
左側が35Aタイプで雑水ポンプに使用(@700)。右側が25Aタイプで水道水使用制御器に使用(@250)
アルミケースに入れたSSR
SSRのトライアックをケースに取り付け放熱を図った。
脱衣所の鴨居上に設置した制御盤
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