山 名 俎倉山(856.6m)
所 在 新発田市東赤谷
日 時 平成20年6月1日(日) 快晴
人 員 単独
コースタイム
登山口発9:01~(0:18)琴沢(右岸へ渡る)~(0:55)お京の平(遭難碑)~(0:16)ひろわのぞき~(0:26)爼倉山山頂~(0:08)北峰(天狗の庭)着11:10
北峰発12:25~(0:07)爼倉山~(0:17)ひろわのぞき~(0:09)お京の平~(0:39)琴沢~(0:14)登山口着13:51
【注】カッコ内は所要時間で休憩時間は含まない。山の所在は入山口の集落又は最奥の施設の字名をとった。
---------------------------------------------------------------------------------
朝目が覚めたら障子戸に朝日が当たっていた。よし、久しぶりに爼倉山(またいたぐらやま)へ行ってみようと準備をして家を出る。
頂上までは2時間強とみてゆっくり家を出たので登山口着9時ちょっと前。すでに4台の駐車車両があり先行の登山者がいるようだ。登山口から琴沢左岸上部の水路沿いにしばらく行くと案内板があり、小さな丸木橋で水路を渡る。少し行くと琴沢に出て右岸へ渡る。橋はないが水量が少ないので問題なく渡れる。
右岸はスラブの滑床で鉄筋の足場や梯子、ロープが張ってある。ここからしばらくは琴沢右岸のヘツリとなり、ロープや足場を作ってある場所が数箇所あった。以前に来たとき(11年前)は1箇所だけロープ張りの危険箇所があったのを記憶しているが、かなり道が悪くなったような気がする。また、樹木が繁茂し以前とはまったく変わってしまい、初めての山道のようだ。
ヘツリ道がしばらく続き、2つ目の支沢を渡ると尾根に入る(案内標識有)。取り付きは急だが後は林の中の緩い登りが長々と続く。また沢を一つ渡ると杉林の中の「お京の平(遭難碑)」に着く。昭和38年4月に上部のひろわ沢雪渓で遭難した高校生男女の慰霊碑が、杉木立の中の高台にひっそりと佇んでいた。
ここから案内標識に沿って左に曲がると本格的な登りになる。男性1名が下山してくる。初めて会う登山者だ。小さな沢を渡り少し行くとヘツリ道になり「ひろわのぞき」を通過する。真下に深い沢を見下ろす、いわゆる「のぞき」だが樹木があるため危険な感じはしない。
ひろわ沢のヘツリ道をしばらく行くと、鬱蒼とした沢合にステップを打ったロープ張り箇所があった。ここを越え小さな沢の合流点を渡るとまた急な登りになる。また男性1名が下りてくる。ここを登り切ると前が明るく開けた尾根に出て、左にしばらく進むと爼倉山の山頂に出た。登山者は皆北峰(天狗の庭)へ行ったようで誰もいなかった。
爼倉山の山頂からは蒜場山はよく見えるが、周囲の眺望はよくないのですぐ北峰へ向かう。いたいた、北峰の上に登山者の姿が見える。山頂から北峰の尾根筋にヒメサユリが沢山咲いていた。北峰には5~6人の1パーティ1組と中年の夫婦が1組休んでいた。
北峰からの展望は素晴らしく、焼峰山、赤津山から続く飯豊の稜線、蒜場山、眼下の加治川治水ダムなど手に取るようによく見えた。特に飯豊は残雪の北股岳が圧倒的に大きく、梅花皮岳、烏帽子岳など飯豊の縦走路が連なっている。
昼食後、下山開始。休まずに1時間26分で登山口着。今日の入山者は約8バーティ15人。比較的静かな山だった。時間があったので焼峰山の加治川治水ダム登山口を確認して帰る。
旧東赤谷駅跡地から俎倉山。右側が本峰、左側が北峰(天狗の庭)
登山口。ゲートの坂道を上がって行くと左手に登山道がある。
ゲートから坂道を登ると左側に入る登山道と登山届けポストがある。
琴沢を右岸に渡ると滑床のヘツリ道となり、所々にロープが張ってある。(お京の平まで数箇所ある。)
ヘツリには鉄筋やコンクリートでステップをつけてあり安心して通ることができる。
杉木立の中にひっそりと佇む遭難慰霊碑(お京の平)
昭和38年4月にひろわ沢雪渓で遭難した高校生男女の慰霊碑
ここから左に曲がり(案内板有)ひろわ沢沿いの急登になる。
俎倉山山頂と蒜場山
ここより北峰(天狗の庭)の方が見晴しがよいのでほとんどの登山者は北峰へ行き休憩する。
爼倉山北の肩から北峰
爼倉山から北峰の尾根筋にはヒメサユリが多く咲いていた。
北峰から焼峰山
北峰から北股岳、梅花皮岳、烏帽子岳など飯豊の稜線がよく見えた。
北峰から蒜場山
手前の尾根を左から登ってきて、少し下りまっすぐの尾根を辿って蒜場山へ向かう。
北峰から見た俎倉山山頂
北峰から加治川治水ダム。左端の山頂が焼峰山
「お京の平」への下りのヘツリ道(ひろわのぞきの上部)
今回は、俎倉山から蒜場山へは行っておりませんし、私はそのルートを登ったことはありませんが、本県同好の士の蓑虫さんのHP「越後のてくてく山歩き」にその記録がありますのでご紹介します。
http://www.geocities.jp/miku51018/yama/yamatabi/2012/05-27/1.html