第七十一回横浜句会 平成二十七年三月一日
於:年金者組合神奈川県本部事務所
出席者 木村真樹 中澤絹子 土志田栄子 吉永毬子 星野庄介
欠席投句 瀬谷昇人、山田雲庭、上野耕一 土志田酒童
披講 木村真樹
○今月の注意点
①下五は終止形で止める。
②経過ではなく、結果を詠む。
③答えを出さない。
④切れ字(や・かな・けり)を使おう。
⑤独りよがりはやめる。
⑥季違いに注意。
⑦表現適確に。
⑧助詞を取るとリズムが生まれる。
⑨無駄な言葉を刈る。
⑩焦点を絞る。
⑪季語利いているか検討。
⑫時事俳句は慎重に。
⑬解説しない。
⑭三段切れ注意。
⑮旧仮名に。
★土志田栄子
三椏の蕾よ蕾さざんがく (真樹、絹子)
何時の間の余命の話春うらら (真樹、毬子)
点滴の針あとにじみ春時雨 (毬子)
【添削】点滴の針跡ひとつ春時雨
真っぷたつ修復不能春の雷
料峭や酔ふて大口たたく客
花冷えやりんご追分しみじみと
★中澤 絹子
雲雀鳴く姿見えねど揺れる木々 (庄介)
【添削】雲雀鳴く姿見えねど枝揺るる
平和ぼけ優る幸なし涅槃西風 (庄介)
【添削】平和ぼけ優る幸なし春の昼
背の荷物明日降ろそうと鳥帰る (栄子)
【添削】背の荷物明日は降ろさむ鳥雲に
春の宵妻の居ぬ間の盗み酒
少年の命救えぬ春の川
エコーには小さき命名草の芽
★吉永 毬子
声あわせ平和がいちばん風光る (庄介)
【添削】声あはす平和一番風光る
雛まつ歌のにぎわいケアハウス (庄介)
【添削】雛祭歌にぎはいてケアハウス
水温む戦は嫌と人の波 (庄介)
演説会盛会嬉し桜餅 (真樹)
【添削】盛会の演説会や桜餅
うららかや一枚一枚上着脱ぐ
【添削】うららけし上着一枚脱ぎにけり
友だちの家まで遠出猫の恋
★木村 真樹
杉の花飛ぶ日只々涙ふく (毬子)
【添削】涙あふれて飛んでいるぞと杉花粉
春焼や廃校の窓染まりゆく (絹子)
訓練のはしご車はしご伸び春や
果無事いいだしっぺの目借時
身震ひし鳩と目の合ふ春北風
身支度の軽くなりけり春の朝
★上野 耕一
四年めのフクシマの春まだ浅く (庄介)
【添削】四年目のフクシマの春浅きかな
列車待つ一本桜の無人駅 (毬子)
【添削】列車待つ桜一本無人駅
春の朝市場に混じる津軽弁 (絹子)
立春やこの一年も無事に居り
曲がり角ふと見上げれば梅咲ひて
津軽にてじょんがら聞きし春の雪
★山田 雲庭
春浅し爪切る足の遠くなり (真樹、庄介)
泥つきの春大根や百五円 (絹子)
三月の骨董市を冷やかせり
【添削】三月の骨董市の青磁かな
春浅し重ね着万端サイドカー
春霞三日後無汰富士箱根
春一番雨の車道を抜けにけり
★瀬谷 昇人
多喜二忌や取材ノートのみみず文字
(真樹、絹子、庄介)
逝きたいと生きたい狭間蕗の薹 (栄子、毬子)
ヒーローの疲労とダジャレ山笑ふ
誕生は第九となりし黄水仙
白梅や怒りばかりのまだら惚け
水門の土手一面のクローバー
★土志田酒童
土筆蒲公英小犬ころがる川の土手(栄子、庄介)
【添削】土筆蒲公英子犬転がる川堤
平和と記し風船一つ空へ放つ (庄介)
【添削】風船に平和と記し放ちけり
食卓に妻と二人や蜆汁 (庄介)
【添削】食卓に妻と向かふや蜆汁
涅槃西風年金待つや婆の列
黄水仙一人朝食目玉焼き
薄氷や黒土の息ゆれてをり
★星野 庄介
目刺焼く日日淡淡と生きるべし (絹子、栄子)
彼岸会や内緒話のこそばゆき (真樹)
年寄ると情淡泊に柳絮飛ぶ (毬子)
蟇穴を出でて互いに腹探る (栄子)
生きる意味問へばしきりに蟇交る (栄子)
早暁の大気に芽吹く気配かな
○横浜句会次回句会
五月二日(土) 午後一時半集合 二時出句
年金者組合県本部事務所
■四月の横浜句会は中止し、全員三月二十九日の合同吟行に参加。
吟行
とき 三月二十九日(日)午前十時
ところ 横浜「三溪園」集合
費用 六千五百円
□五月三日が定例ですが、年金者組合県本部の引っ越しの日なので一日は止めました。
お間違いのないようお願います。
於:年金者組合神奈川県本部事務所
出席者 木村真樹 中澤絹子 土志田栄子 吉永毬子 星野庄介
欠席投句 瀬谷昇人、山田雲庭、上野耕一 土志田酒童
披講 木村真樹
○今月の注意点
①下五は終止形で止める。
②経過ではなく、結果を詠む。
③答えを出さない。
④切れ字(や・かな・けり)を使おう。
⑤独りよがりはやめる。
⑥季違いに注意。
⑦表現適確に。
⑧助詞を取るとリズムが生まれる。
⑨無駄な言葉を刈る。
⑩焦点を絞る。
⑪季語利いているか検討。
⑫時事俳句は慎重に。
⑬解説しない。
⑭三段切れ注意。
⑮旧仮名に。
★土志田栄子
三椏の蕾よ蕾さざんがく (真樹、絹子)
何時の間の余命の話春うらら (真樹、毬子)
点滴の針あとにじみ春時雨 (毬子)
【添削】点滴の針跡ひとつ春時雨
真っぷたつ修復不能春の雷
料峭や酔ふて大口たたく客
花冷えやりんご追分しみじみと
★中澤 絹子
雲雀鳴く姿見えねど揺れる木々 (庄介)
【添削】雲雀鳴く姿見えねど枝揺るる
平和ぼけ優る幸なし涅槃西風 (庄介)
【添削】平和ぼけ優る幸なし春の昼
背の荷物明日降ろそうと鳥帰る (栄子)
【添削】背の荷物明日は降ろさむ鳥雲に
春の宵妻の居ぬ間の盗み酒
少年の命救えぬ春の川
エコーには小さき命名草の芽
★吉永 毬子
声あわせ平和がいちばん風光る (庄介)
【添削】声あはす平和一番風光る
雛まつ歌のにぎわいケアハウス (庄介)
【添削】雛祭歌にぎはいてケアハウス
水温む戦は嫌と人の波 (庄介)
演説会盛会嬉し桜餅 (真樹)
【添削】盛会の演説会や桜餅
うららかや一枚一枚上着脱ぐ
【添削】うららけし上着一枚脱ぎにけり
友だちの家まで遠出猫の恋
★木村 真樹
杉の花飛ぶ日只々涙ふく (毬子)
【添削】涙あふれて飛んでいるぞと杉花粉
春焼や廃校の窓染まりゆく (絹子)
訓練のはしご車はしご伸び春や
果無事いいだしっぺの目借時
身震ひし鳩と目の合ふ春北風
身支度の軽くなりけり春の朝
★上野 耕一
四年めのフクシマの春まだ浅く (庄介)
【添削】四年目のフクシマの春浅きかな
列車待つ一本桜の無人駅 (毬子)
【添削】列車待つ桜一本無人駅
春の朝市場に混じる津軽弁 (絹子)
立春やこの一年も無事に居り
曲がり角ふと見上げれば梅咲ひて
津軽にてじょんがら聞きし春の雪
★山田 雲庭
春浅し爪切る足の遠くなり (真樹、庄介)
泥つきの春大根や百五円 (絹子)
三月の骨董市を冷やかせり
【添削】三月の骨董市の青磁かな
春浅し重ね着万端サイドカー
春霞三日後無汰富士箱根
春一番雨の車道を抜けにけり
★瀬谷 昇人
多喜二忌や取材ノートのみみず文字
(真樹、絹子、庄介)
逝きたいと生きたい狭間蕗の薹 (栄子、毬子)
ヒーローの疲労とダジャレ山笑ふ
誕生は第九となりし黄水仙
白梅や怒りばかりのまだら惚け
水門の土手一面のクローバー
★土志田酒童
土筆蒲公英小犬ころがる川の土手(栄子、庄介)
【添削】土筆蒲公英子犬転がる川堤
平和と記し風船一つ空へ放つ (庄介)
【添削】風船に平和と記し放ちけり
食卓に妻と二人や蜆汁 (庄介)
【添削】食卓に妻と向かふや蜆汁
涅槃西風年金待つや婆の列
黄水仙一人朝食目玉焼き
薄氷や黒土の息ゆれてをり
★星野 庄介
目刺焼く日日淡淡と生きるべし (絹子、栄子)
彼岸会や内緒話のこそばゆき (真樹)
年寄ると情淡泊に柳絮飛ぶ (毬子)
蟇穴を出でて互いに腹探る (栄子)
生きる意味問へばしきりに蟇交る (栄子)
早暁の大気に芽吹く気配かな
○横浜句会次回句会
五月二日(土) 午後一時半集合 二時出句
年金者組合県本部事務所
■四月の横浜句会は中止し、全員三月二十九日の合同吟行に参加。
吟行
とき 三月二十九日(日)午前十時
ところ 横浜「三溪園」集合
費用 六千五百円
□五月三日が定例ですが、年金者組合県本部の引っ越しの日なので一日は止めました。
お間違いのないようお願います。
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