銀座句会第103回 平成27年3月17日(火)
於 東京銀座6丁目・待つ緒
出席者 松尾あや子 松尾ゆり子 大里隆子 塩谷絹江
石川列雲子 星野庄介
披 講 松尾あや子
★石川 列雲子
春セーター赤を選びて燃えるかな(隆子・ゆり子)
【添削】春セーター心の燃ゆる赤選ぶ
春分や温くもりわかる川の水 (庄介)
【添削】春分や触れて温もり川の水
老二人いたはりあって春来たる (絹江)
街中を行きかふ人も春きざす
【添削】街中を行きかふ人の春の色
ふる里を思ひ出すのや春の川
我が家の納戸に届く春日かな
★大里 隆子
小女子の釘煮今年も届けます (庄介・列雲子)
【添削】小女子の釘煮今年も届きけり
春雨にあなたとならば濡れていい(庄介・あや子)
【添削】春雨やあなたとならば濡れて行く
春の朝幼な子の声ひびきをり (列雲子)
蒸鰈錦小路で選びをり
けだるさや春の一日うとうとと
【添削】春一日うとうとうとうとうとと
入園を前に手作りママ苦心
★塩谷 絹江
萬愚節柱時計の螺子を巻く
(庄介・あや子・ゆり子)
前向きに生きて行きます原発忌 (庄介・あや子)
思ひやる言の葉ふはり春の野辺 (隆子・あや子)
【添削】思ひやる言の葉ふはり春日射す
これこれと蕗味噌愛でる箸の先 (隆子)
沈丁花友を偲びて咲きにけり
満開の古刹の桜鐘の音
【添削】満開の古刹の桜仰ぎけり
★松尾あや子
公園の鳩追ふ子らに風光る (絹江)
【添削】公園の鳩追ふ子供風光る
青空にミモザの花の揺れにけり (ゆり子)
【添削】青空をミモザの花の占めにけり
弥生には身に凍む夜気の帰り道 (ゆり子)
【添削】冴え返る弥生の家路たどりけり
千鳥足花より酒の隅田川
川伝ひ提灯頼り花見かな
【添削】川伝ひ提灯点る花見かな
川風に頬撫でられて春盛り
★松尾ゆり子
リズミカル米とぐ音や水温む
(列雲子・隆子・あや子)
【添削】シャカシャカと米をとぐなり水温む
朝寝せし小言の声の今はなく (庄介・列雲子)
【添削】朝寝して小言の声の空耳か
沈丁の香に若き父母浮ぶ (庄介・隆子)
お持たせは粋な貴方の桜餅 (列雲子)
空の青透かしおはすや春の月 (あや子)
【添削】空の青透かし天女や春の月
春霞まとひすっくと電波塔
【添削】春霞まとひすっくと楡大樹
★星野 庄介
年輪の一つ加はる春日かな
(列雲子・絹江・ゆり子)
春風や生気あふれて女学生
(絹江・あや子・ゆり子)
春の昼本の埃を吹き払ふ (隆子・絹江)
文明の世なり田螺の鳴きにけり
蟇穴を出でて平静保ちけり
不吉なる思ひのふっと春の昼
◯次回は
4月21日火曜日 開催いたします。
※山田雲庭、この日は欠席投句のつもりでした。
出句時刻(午後6時)も失念するほどの、大忙しでした。残念。
於 東京銀座6丁目・待つ緒
出席者 松尾あや子 松尾ゆり子 大里隆子 塩谷絹江
石川列雲子 星野庄介
披 講 松尾あや子
★石川 列雲子
春セーター赤を選びて燃えるかな(隆子・ゆり子)
【添削】春セーター心の燃ゆる赤選ぶ
春分や温くもりわかる川の水 (庄介)
【添削】春分や触れて温もり川の水
老二人いたはりあって春来たる (絹江)
街中を行きかふ人も春きざす
【添削】街中を行きかふ人の春の色
ふる里を思ひ出すのや春の川
我が家の納戸に届く春日かな
★大里 隆子
小女子の釘煮今年も届けます (庄介・列雲子)
【添削】小女子の釘煮今年も届きけり
春雨にあなたとならば濡れていい(庄介・あや子)
【添削】春雨やあなたとならば濡れて行く
春の朝幼な子の声ひびきをり (列雲子)
蒸鰈錦小路で選びをり
けだるさや春の一日うとうとと
【添削】春一日うとうとうとうとうとと
入園を前に手作りママ苦心
★塩谷 絹江
萬愚節柱時計の螺子を巻く
(庄介・あや子・ゆり子)
前向きに生きて行きます原発忌 (庄介・あや子)
思ひやる言の葉ふはり春の野辺 (隆子・あや子)
【添削】思ひやる言の葉ふはり春日射す
これこれと蕗味噌愛でる箸の先 (隆子)
沈丁花友を偲びて咲きにけり
満開の古刹の桜鐘の音
【添削】満開の古刹の桜仰ぎけり
★松尾あや子
公園の鳩追ふ子らに風光る (絹江)
【添削】公園の鳩追ふ子供風光る
青空にミモザの花の揺れにけり (ゆり子)
【添削】青空をミモザの花の占めにけり
弥生には身に凍む夜気の帰り道 (ゆり子)
【添削】冴え返る弥生の家路たどりけり
千鳥足花より酒の隅田川
川伝ひ提灯頼り花見かな
【添削】川伝ひ提灯点る花見かな
川風に頬撫でられて春盛り
★松尾ゆり子
リズミカル米とぐ音や水温む
(列雲子・隆子・あや子)
【添削】シャカシャカと米をとぐなり水温む
朝寝せし小言の声の今はなく (庄介・列雲子)
【添削】朝寝して小言の声の空耳か
沈丁の香に若き父母浮ぶ (庄介・隆子)
お持たせは粋な貴方の桜餅 (列雲子)
空の青透かしおはすや春の月 (あや子)
【添削】空の青透かし天女や春の月
春霞まとひすっくと電波塔
【添削】春霞まとひすっくと楡大樹
★星野 庄介
年輪の一つ加はる春日かな
(列雲子・絹江・ゆり子)
春風や生気あふれて女学生
(絹江・あや子・ゆり子)
春の昼本の埃を吹き払ふ (隆子・絹江)
文明の世なり田螺の鳴きにけり
蟇穴を出でて平静保ちけり
不吉なる思ひのふっと春の昼
◯次回は
4月21日火曜日 開催いたします。
※山田雲庭、この日は欠席投句のつもりでした。
出句時刻(午後6時)も失念するほどの、大忙しでした。残念。