ジャッカルの日

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銀座句会 公式報告

2015-03-21 07:42:32 | 日記
銀座句会第103回 平成27年3月17日(火)
  於 東京銀座6丁目・待つ緒           
出席者  松尾あや子 松尾ゆり子 大里隆子 塩谷絹江
     石川列雲子 星野庄介     
披 講  松尾あや子
★石川 列雲子
    春セーター赤を選びて燃えるかな(隆子・ゆり子)
【添削】春セーター心の燃ゆる赤選ぶ
    春分や温くもりわかる川の水      (庄介)
【添削】春分や触れて温もり川の水
    老二人いたはりあって春来たる     (絹江)
    街中を行きかふ人も春きざす
【添削】街中を行きかふ人の春の色
    ふる里を思ひ出すのや春の川
    我が家の納戸に届く春日かな
★大里 隆子
    小女子の釘煮今年も届けます  (庄介・列雲子)
【添削】小女子の釘煮今年も届きけり
    春雨にあなたとならば濡れていい(庄介・あや子)
【添削】春雨やあなたとならば濡れて行く
    春の朝幼な子の声ひびきをり     (列雲子)
    蒸鰈錦小路で選びをり
    けだるさや春の一日うとうとと
【添削】春一日うとうとうとうとうとと
    入園を前に手作りママ苦心
★塩谷 絹江
    萬愚節柱時計の螺子を巻く
               (庄介・あや子・ゆり子)
    前向きに生きて行きます原発忌 (庄介・あや子)
    思ひやる言の葉ふはり春の野辺 (隆子・あや子)
【添削】思ひやる言の葉ふはり春日射す
    これこれと蕗味噌愛でる箸の先     (隆子)
    沈丁花友を偲びて咲きにけり
    満開の古刹の桜鐘の音
【添削】満開の古刹の桜仰ぎけり
★松尾あや子
    公園の鳩追ふ子らに風光る       (絹江)
【添削】公園の鳩追ふ子供風光る
    青空にミモザの花の揺れにけり    (ゆり子)
【添削】青空をミモザの花の占めにけり
    弥生には身に凍む夜気の帰り道    (ゆり子)
【添削】冴え返る弥生の家路たどりけり
    千鳥足花より酒の隅田川
    川伝ひ提灯頼り花見かな
【添削】川伝ひ提灯点る花見かな
    川風に頬撫でられて春盛り
★松尾ゆり子
    リズミカル米とぐ音や水温む
               (列雲子・隆子・あや子)
【添削】シャカシャカと米をとぐなり水温む
    朝寝せし小言の声の今はなく  (庄介・列雲子)
【添削】朝寝して小言の声の空耳か
    沈丁の香に若き父母浮ぶ     (庄介・隆子)
    お持たせは粋な貴方の桜餅      (列雲子)
    空の青透かしおはすや春の月     (あや子)
【添削】空の青透かし天女や春の月
    春霞まとひすっくと電波塔
【添削】春霞まとひすっくと楡大樹
★星野 庄介
    年輪の一つ加はる春日かな
               (列雲子・絹江・ゆり子)
    春風や生気あふれて女学生
               (絹江・あや子・ゆり子)
    春の昼本の埃を吹き払ふ     (隆子・絹江)
    文明の世なり田螺の鳴きにけり
    蟇穴を出でて平静保ちけり
    不吉なる思ひのふっと春の昼
◯次回は
 4月21日火曜日 開催いたします。
※山田雲庭、この日は欠席投句のつもりでした。
 出句時刻(午後6時)も失念するほどの、大忙しでした。残念。

第71回横浜句会 公式報告

2015-03-04 19:26:54 | 日記
第七十一回横浜句会 平成二十七年三月一日
   於:年金者組合神奈川県本部事務所    
出席者  木村真樹 中澤絹子 土志田栄子 吉永毬子     星野庄介
欠席投句 瀬谷昇人、山田雲庭、上野耕一 土志田酒童
披講   木村真樹 
  
○今月の注意点 
 ①下五は終止形で止める。
 ②経過ではなく、結果を詠む。
 ③答えを出さない。
 ④切れ字(や・かな・けり)を使おう。
 ⑤独りよがりはやめる。
 ⑥季違いに注意。
 ⑦表現適確に。
 ⑧助詞を取るとリズムが生まれる。
 ⑨無駄な言葉を刈る。
 ⑩焦点を絞る。
 ⑪季語利いているか検討。
 ⑫時事俳句は慎重に。
 ⑬解説しない。
 ⑭三段切れ注意。
 ⑮旧仮名に。
 
★土志田栄子
    三椏の蕾よ蕾さざんがく    (真樹、絹子)
    何時の間の余命の話春うらら  (真樹、毬子)
    点滴の針あとにじみ春時雨      (毬子)
【添削】点滴の針跡ひとつ春時雨
    真っぷたつ修復不能春の雷
    料峭や酔ふて大口たたく客
    花冷えやりんご追分しみじみと

★中澤 絹子
    雲雀鳴く姿見えねど揺れる木々    (庄介)
【添削】雲雀鳴く姿見えねど枝揺るる
    平和ぼけ優る幸なし涅槃西風     (庄介)
【添削】平和ぼけ優る幸なし春の昼
    背の荷物明日降ろそうと鳥帰る    (栄子)
【添削】背の荷物明日は降ろさむ鳥雲に
    春の宵妻の居ぬ間の盗み酒
    少年の命救えぬ春の川
    エコーには小さき命名草の芽

★吉永 毬子
    声あわせ平和がいちばん風光る    (庄介)
【添削】声あはす平和一番風光る
    雛まつ歌のにぎわいケアハウス    (庄介)
【添削】雛祭歌にぎはいてケアハウス
    水温む戦は嫌と人の波        (庄介)
    演説会盛会嬉し桜餅         (真樹)
【添削】盛会の演説会や桜餅
    うららかや一枚一枚上着脱ぐ
【添削】うららけし上着一枚脱ぎにけり
    友だちの家まで遠出猫の恋

★木村 真樹
    杉の花飛ぶ日只々涙ふく       (毬子)
【添削】涙あふれて飛んでいるぞと杉花粉
    春焼や廃校の窓染まりゆく      (絹子)
    訓練のはしご車はしご伸び春や
    果無事いいだしっぺの目借時
    身震ひし鳩と目の合ふ春北風
    身支度の軽くなりけり春の朝

★上野 耕一
    四年めのフクシマの春まだ浅く    (庄介)
【添削】四年目のフクシマの春浅きかな
    列車待つ一本桜の無人駅       (毬子)
【添削】列車待つ桜一本無人駅
    春の朝市場に混じる津軽弁      (絹子)
    立春やこの一年も無事に居り
    曲がり角ふと見上げれば梅咲ひて
    津軽にてじょんがら聞きし春の雪

★山田 雲庭
    春浅し爪切る足の遠くなり   (真樹、庄介)
    泥つきの春大根や百五円       (絹子)
    三月の骨董市を冷やかせり
【添削】三月の骨董市の青磁かな
    春浅し重ね着万端サイドカー
    春霞三日後無汰富士箱根
    春一番雨の車道を抜けにけり

★瀬谷 昇人
    多喜二忌や取材ノートのみみず文字
                (真樹、絹子、庄介)
    逝きたいと生きたい狭間蕗の薹 (栄子、毬子)
    ヒーローの疲労とダジャレ山笑ふ
    誕生は第九となりし黄水仙
    白梅や怒りばかりのまだら惚け
    水門の土手一面のクローバー

★土志田酒童
    土筆蒲公英小犬ころがる川の土手(栄子、庄介)
【添削】土筆蒲公英子犬転がる川堤
    平和と記し風船一つ空へ放つ     (庄介)
【添削】風船に平和と記し放ちけり
    食卓に妻と二人や蜆汁        (庄介)
【添削】食卓に妻と向かふや蜆汁 
    涅槃西風年金待つや婆の列
    黄水仙一人朝食目玉焼き
    薄氷や黒土の息ゆれてをり
                         
★星野 庄介
    目刺焼く日日淡淡と生きるべし (絹子、栄子)
    彼岸会や内緒話のこそばゆき     (真樹)
    年寄ると情淡泊に柳絮飛ぶ      (毬子)
    蟇穴を出でて互いに腹探る      (栄子)
    生きる意味問へばしきりに蟇交る   (栄子)
    早暁の大気に芽吹く気配かな
   
○横浜句会次回句会
   五月二日(土) 午後一時半集合 二時出句
   年金者組合県本部事務所  

■四月の横浜句会は中止し、全員三月二十九日の合同吟行に参加。
   吟行
 とき    三月二十九日(日)午前十時
 ところ   横浜「三溪園」集合
 費用    六千五百円

□五月三日が定例ですが、年金者組合県本部の引っ越しの日なので一日は止めました。
お間違いのないようお願います。