負けてたまるか
こんなんで死んでたまるか!
闘病中の父の言葉である。
膀胱ガン、白血病、肺癌に なっても、何ヶ月も何も食べることも飲むことも出来ず、
体の中の有機物をすべて使い果たして、父は闘病し、生き抜いた。
体はやせ細り、最期の、ありがとう。という声には力もなくなった。
でも、病気の巣窟のような体で、働き続け、子供を養い、鉄工所を立派に経営し、
生きた人だった。
疲れやすく、生まれつきの虚弱と、肺結核の名残で、よく 血を吐いていた。
それでも生き抜いた。
気性の激しい人だった。
瞬間湯沸かし器のような、怒りの人でもあった。
その気性は、わたしが、受け継いだようだ。体質も。
この程度の痛みで、負けてたまるか!
まだまだ
がんばれる。