Jazz&Cats&Tea   文月彩

風太郎日記&詩&etc・・・
≪ 竹林書房 ≫
相互リンクはお断りしています。
申し訳ありません。

とにかく・・・書いてます。呆れてください。笑

2009年12月01日 07時05分36秒 | 日記
       



       ___ 小品 ___






≪病床≫

臥したる
時の長さ・・・
かなしげに
爪弾く 弦の如・・・

沈みし
音色 聴く





≪26歳・詩人 道造の愛≫



いのち のこされたる日は 長くなし
なみだ 枯れねども
せめて あなたの前では 微笑む

あなたの命の源は詩(うた)でした。

わたくしは あなたの 遺すうたを
抱いて生きてまいります。

      (恋人アサイの悲しみを想って詠んだ詩)



≪ジ・ハード≫


ラクダが行くこの砂を
幾人の若き戦士が
歩き 死んだのか

水も枯れ 命 枯れ

灼熱のさそりと太陽

狂った火炎が いまも 燃えている



≪ラザロの祈り≫


我を通して物品を望み
手中に収めようとする貪欲さよりも

ひとつのパンを 分かち合い
同胞と 生きる人生の方が ゆたかである

芳醇な果実のような
偶像の女神から何かを得ようとする祈りよりも

ひたむきに
わが罪を悔い 涙する祈りの方が 美しい

  

___ 月と太陽・翳りと光 ___


今世で 出会うには
遅かった ふたり

でも 名前も知らず
あのまま 過ぎ去って
すれ違っていたら
いまの 想いは 悩みはきっとなかった

悩んでもいいよ
苦しんでもいいよ
会えなくなっても
覚悟するよ

それでも
わたしは
わすれない あなたを

あなたも 決して忘れない

ふたりは 想いを捧げあうだけの
弱腰ではだめ

作品を 各自が 独立して描く

あなたの色彩と音響で

わたしの 脆さと強さで

どこに離れても きっと
いつも 一致している

運命の人

魂の真実を 追っていこう


 __ 小学校 __



キュキュと鳴る古い廊下
幅広の木の階段
窓ガラスも立て付けが
もう悪くてガタガタいったし

冬は
ストーブは午前中だけ
廊下側や窓際はまさに犠牲者 

たのしかったね
上手な子は習字を後ろに貼ってもらえた
少年少女文庫 貸本は
我輩はいつもすべて読みつくし
元気がいいのは こくご の授業だけ

あとは あ~~~
せんせいに あてられませんよ~~~にぃ
と ちいさきいのりを 劣等性は祈り
そして はい あかほりさん!

ああああああ
さされたぁ

さんすう わかんない
りか わかんない
しゃかい にがて
おんがく おんち

体育 こりゃ まかせて
逃げ足だけは速いがごとく
短距離は、ならせたわい

おしくらまんじゅう
わらべうた

私立の受験校の小学校だったけど
それでも 私たちは最後の
古めかしい 時代を生きたはず

そんな 校舎が 校庭が 
制服の赤いリボンが
懐かしい


    


   ≪しゃぼんだま≫

しゃぼんだま
しゃぼんだま
おさないころからの
ゆめのあわ
パチンとはじける
はかなさが
虹を反映したよな
七色が
心をゆるがし
やさしくしてくれる

からだが不自由な人と
シャボン玉したよ

みな うれしそうだった

ちいさな
ちいさな
よろこびは

ちいさなちいさな
うつくしさ

ちいさなちいいさな
おもいやりは
パチンとはじけず

こころに残るよ




   ≪それは・・・・≫


それは ほとばしるものか?

それは 舞い降りるものか?

それは だれなのか?

自分のなかの 熱情をもてあまし
苦しんだ若き頃

今 しずかに 顧みる

どこにいる?

さがしている

やはり 自分を・・・・・・・・・。


    __ 破壊 __



海は果てしない

山はそびえたつ

火山 津波

そんななかで
呑気に暮らしがちだけど

あんまり
自然を いじめたら
きっと
自然だって
切れる””に違いない

魚はどこからくる?

木材はどこから来る?

みんな
手元や足元の自分の生活で確かに
忘れてる

自然は泣いてるかな
いや 怒ってるに違いない

なんだろう いったいこれはっ!
と思う駅前のコンクリートの高層マンション群

バベルの塔は
いつか
壊される

気が付かなくちゃ・・・みんな


      __ おにいちゃん __


いっつもふたりで遊んでた
野っ原や 川べり トンボ ザリガニ へびいちご

よく捨てられた子犬を見つけては
二人で抱いて帰った
拾うたび 叱られて 
捨ててらっしゃいといわれては、
ピーピー泣いた

町工場の原風景の中で
おかっぱ頭と 坊ちゃん刈りの小さい二人は
まだ チャンバラごっこをしてるかのようだ

おじいちゃんが大好きで
庭掃除を手伝った
秋には柿の実が たわわに実り
見上げてはカラスに取られるのを二人で竿で追っかけた

いつも必ず ワンコロがいて 3人は親友だった

もう40年近い年月が経った



      __ 創作 __


秋風 立つ

花々を植え
ひんやりした
空気をたのしもう

いつか
山に登ろう

ずっと先でもいい
なかなか
叶わなくてもいい

意欲と希望を持てればまずは 花マルだ

秋の翳りが迫っても
それは
詩的な舞台になる

どんな 台詞をつづる?

魅力的な月は わたしを
誘う



 __ ピュア __




かわいい音符はどこに並んでる?
ちいさい歌い手はどこに並んでる?
少年も
少女も
小さな口を一生懸命あけて
心をこめて すてきな歌を披露する

足がとても細くて
純白の衣装をまとった美少女の
バレリーナは どんなトウシューズを履いてる?
短い楽曲にあわせ リズムを体で覚え
優雅にしなやかに舞う

ヴァイオリン
ピアノ
フルート

子供たちも 立派な芸術家

確かにまだヒナだけど、、、、笑

素描を描いてる
丘の上の少年は
余計なことは 頭からすっぽり抜けて
その景色の中に 没頭していた

小鳥が楡の大木の枝から聴いた
いいのが描けそう?
リスもきた
でも木の実をほっぺたに一杯詰め込んでたんで
なにも喋れずに 少年は ケラケラとわらった
リスは急いで 巣に餌を置き
ぼくたちも描いて~~~って、ちゃめっけたっぷり!

おい じっとしてられるのかい?

う~ん ちょっと無理かな 木の実をもっと
調達にいくんだもん

はははは
じゃ リスくん 君の肖像画はまた今度ね!

秋風は夕間暮れには 涼しすぎる

そろそろ 道具をしまうころ

きつねがやってきた。
ねーねー ぼくの仕草も描いて!

はいはい
冬になる前に 描こうね!

そんな風に 少年は ウインクして
お~い みんな またくるよぉ~~!!
と挨拶した

一声の鳴き声

おっと こりゃ びっくりだ はははははは

少年は笑いながら スケッチブックを抱えて
丘を降りていった



 __ 何色の一生、、、、、、? __




水彩絵の具
いろんな色のチューブ
きれいな色を混ぜて作っても
たとえば墨汁のような黒が入ったら
くすみ出す

ぐるぐるぐる混ぜてみる
混ぜてみる
混ぜてみる

心がすーと何かに吸い込まれる
暗い気分や 辛い痛みも思い出す

こんなはずじゃない
こんなはずじゃない

私の混ぜた色は
鮮やかだったのに・・・・・・・

なにか胸が頭がどんより曇る
曇る
曇る

美しい色の心ばかりでは
いられない
美しいだけのわけもない

黒でも白でもなく灰色だったりもする

知ったかぶりで私にいろんな人が忠告に来る
いちいち脅えてた
いちいち恐縮してた

そのうち 自分の創りたい色がわからなくなる
霞んでくる

理想とか夢とか希望もくすみ出す

こんなんじゃいけない
こんなんじゃいけない

心は濁したくない
でも
手を汚さず
想いもずるくなく生きてなんかは
確かに行けないんだろう

疎外感さえあった青春期

じゃ、どう生きる?
どう目指す?
どう歩む?

美しいものも
醜いものも探した
きっと今も・・・・・・・・

自己嫌悪という自分いじめもしてた

でもさぁ
いいんだ
生きてみなきゃ
生きてみなきゃ、人生はわかんないよ

きっと
わかんなくてもいいよ

秋はザンザン降りで
雨雲のマントを着てやってきた



_______________


ぼくねぇ
お月様やお星様や
夜風が好きで
よく そっと寝床を抜け出して
庭に出て 夜空に話しかけてみるんだよ

ある夜
急に ス~と何かの粒子のような
小さなかたまりが 流れるように
降りてきて 思わず
ぼくは 両手で受け止めたんだ

それは こんぺいとう よりは
ちょっと大きくて
静かに光っていた
いったいなんだろう・・・・・?

首をかしげていたら
森のふくろうさんが来て
「お星様のカケラだよ 舐めてごらん」って
教えてくれてた

「ほんとうぉぉ~~!!??」
言い終わる前に たのしくて ぼくは 一粒二粒
口に ほおりこんだんだ

甘かったり
ちょっと ミント味
それに 初めての味がして
美味しかった

そんな時
お月様と
天の川のお星様たちが言ったよ

いろんな 愉しい味の
いろんな色の
いろんな香りの
ドロップみたいな
砂糖菓子みたいな
優しい 詩を これからもお書きなさいね

君は 生まれた時から 病弱っていうものを天から賜ったんだ
それをバネにして、君に出来ることは
書くことだけだからね・・・・・・。

純粋ばかりじゃいられないなんて
世間の流言に惑わされては 決していけないよ
心を汚さないで居られれば 馬鹿にされたって
気にすることなんて ちっとも ないから。。。。。ね!

君は そんな使命を帯びて 母の胎から生れ落ちたかも・・・・

弱いもの 悲しいものの
同胞となりなさい
分け合いなさい
そして にっこり 笑ってごらん!

それを聞き分けた時 ぼくは

「お月様 はい わかりました。」って 
素直に言うことができたんだ。

秋のお月様は 今に 芳醇に まん丸になるよね。

楽しみな秋風が夕暮れが迫っている

走る馬の絵のように ぼくも
爽やかに 走ろう・・・・・・・・!




≪無題≫

泥にまみれ汗する労働者から
無謀に搾取し
黄金の宮殿を建て
青銅の鎧に火矢を放った権力者
所詮 食うか食われるか
追放かギロチンか

魔女の濡れ衣を着せ
水没死させた残虐な王たち

数え切れないユダヤ人を
毒ガスで殺戮し
狂気の歓喜に満ちた独裁者

ローマも
カルタゴも
オースマントルコも
英国も
ドイツも すべてだ

ネブガネネザルも
数え切れない 凶器の狂気

そして かつての日本軍の特攻隊
司令官は生き延び
若干の戦犯の罪の刑期を果たせば
つい先ごろまで 老年まで生きていた事実
死んでいった 若人は無駄死にか

テロルの時代を経て
2・26があり 将校は処罰
部下は最前戦に送られた
異様な南十字星が見えてきたとき
祖国に二度と帰還できぬ覚悟が 身体を震わしたという
マラリア熱 しらみ・・・日本刀の銃剣

毛沢東にしたって 後、10年経たぬ内に
相当な世界的 非難の人物になる

なにが 国を動かす
死ぬのはいつでも 国民 平民ではないか

戦争で国に息子の命
夫の命を奪われた家族たちの悲惨

ピカドンでズルズルに剥げ落ちるヤケドに
手のうちようもなく 爛れ腐れ落ちていった人たち

革命もギロチンも
権力の元また脅かされ、罪なきものはみな飢餓で死んだ

そして 大国アメリカ 他国に踏み入り
自分たちの中途半端な民主主義とやらを振りかざす

考えてもわからないが
調べても辿っても判らないが
人間が奢った様の空しさと
残虐が胸に刺さる


   笑顔


とくべつな日でもなんでもない

毎日 おなじように

流されてしまっても良いけど

この日を 自分の喜びで

特別な日 にできる魔法がある

さぁ 無邪気な気持ちで・・・

いつもの 曲がり角には 安心の風が吹く・・・・・?

だったら ちょっと ちがう 小道に紛れ込もう

小さな 道端の花

こんなデスプレイもあるのねぇ なんて すてきなおうち

キャンキャンキャン って・・・?

子犬がいたよ

まだ これから 大きくなるんだね

たくさん 愛してもらって大きくなってね

ほら 空を見上げれば

鉄塔の位置も 空の切り込みも

雲さえちがうよ

ほんのちょっとの ちいさなちいさな いたずらな旅なのに・・・・。

きっと

こういった 積み重ねが 幸せ っておもう

笑顔な 探検!


    __ 最愛 __



「きみはいったい
 ぼくなんかの どこが
 そんなに 気に入ったんだい・・・・?」

「う~~ん、、、、、、
  、、、、、、、、、 そうねぇ~。。。。。。。」

彼女はいっとき
カップを 置いた

「あなたが あなただからでしょう。」




       ≪慕う心≫


ほんとうに 美しいもの
ほんとうに 優しいもの
ほんとうに 心地よいもの
完全に 完全なものなんて
追い求め過ぎたって
得られるはずもない

単に生きている
生かされていること

たとえ醜悪を孕んでいても
悪意ばかりが大半であっても
一粒の涙で
悔い改めたいと願えば
それですべては良しなのだ

きっとね
きっとそうなのだ

純粋を慕えばそれでよい


__________________________________________________


     ≪風来坊≫


ふいに出くわした あの風に
詠うこころを 教わった。




最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
書き過ぎ・・・ (ササユリ)
2009-12-01 13:09:24
多すぎて読むのが大変・・・ 笑
でも、良かった!
書き過ぎるほど気持ちが元気で・・・
返信する
一番乗り!! (ぷぅ)
2009-12-01 16:29:15
さすが!!
我が、姉!!

芋の大将!!

きゅみちゃん(みりぃちゃん)
にも・・・
早くここを、知らせたい!!


ありがとう!!感謝!!
返信する

post a comment