しばらくして、フニャフニャ声が聞こえました。
窓辺にいるルビーに近づいて外を見ると、
ルビーの視線は、柵の下にいる小さな黒い物体。
みつけたよ～♪
また？
セミさんみたいね・・・。
待っててね。
捕ってくるからね！！
わたしが玄関の廊下に出てセミを捕まえるのを見届けたルビーは
早速娘の部屋から玄関にまわってきました。
セミは簡単に捕まえられました。
が、
大きな声でジ＾－ジーと鳴きました。
見ると、もう死期が近いのがわかりました。
羽が切れていて飛べません。
この子もまた死に場所を我が家にしたのでしょう。
セミやカナブンがなぜ、死に場所に9階の我が家まで来るのかわかりませんが
最期は天国家の道を知っているのでしょうか？
「はい！ルビー、ブンブンだよ～」
ルビーが見つけたセミさん
でも、今回は見学のみでしか・・・。
アニャニャ～～～♪
あそんでニャ～～～
こっちきて～
ルビーはお友達ができたと思っておおはしゃぎ！！
セミさんを入れるかごが見当たらない・・・
ルビーがぐいぐいと頭で押してしまいます。
セミさんを見てごらんなさい。
ルビーに見せました。
羽が切れてるセミさん
かわいそう・・・
いたい？
ねえ・・・？？？
ボクがお祈りしていやしてあげましゅね。
いたいのなおった？
どうなの？？？
セミさんに洗礼をしてあげました。
ルビーも一緒にお祈りしました。
天国にいけるしるしだよ！！
もうだいじょうぶだよ！！
安心していってね。
いつものルビーの大好きなプランターの土の上にそっと置いてあげました。
セミは、しばらく動いていましたが、
やがて、静かに眠りました。
セミさん･･･逝っちゃったの？？？
土をかけてルビーと一緒にお葬式をしてあげました。
初めてのお葬式・・・でした。
ルビーは悲しそうでした。
オモチャになってくれなかったセミさんだけど・・・。
ルビーは自分が見つけたセミさんだったのに執着しませんでした。
捕って来てくれたわたしに従ってくれたことに感心しました。
いのち、大事にしましょうね！！
