マザー・テレサ
6月の猫たちの季節がまためぐってきました。
3日は洗礼猫チャラとの出会いの日。
4日の今日は娘が生まれた時に一緒に暮らしていた愛猫の召天記念日です。
今になって思うと、この子が天国に還って、わたしの救いを祈り始めて今があるのではないかと思えてなりません。
シアラと名前をつけた猫さんは娘が生まれた当時、去勢手術をしていましたが、わたしが入院しているため、発情してしまったらしく、産婦人科の個室に一週間同居させていただきました。
優しいドクターでした。
退院後は娘を自分の妹として優しく見守ってくれました。
でも、寂しかった・・・のでしょう。
今まで自分だけに愛情を注いだママが、よく泣く子を溺愛している。
その子はかまってあげないと泣くのはわかるけれど・・・。
シアラの心は複雑。
そうだ!ボクも泣けばいいんだ。と、鳴いてみた。
すると、ママは、
「シアラ、赤ちゃんにおっぱいあげてるから、後でね・・・。あそんでおいで」と言って外に出されちゃった。
寂しかった・・・。
でも、あの子はボクの妹っていうらしいから、愛してあげなくちゃ。
シアラはとても優しい猫さんでした。
いつも、眠る娘のそばにいて、見守ってくれました。
毎日、寂しいを繰り返しながら、シアラはお外にお散歩に出かけて草や木や花と会話をしたり、近所の猫さんたちと喧嘩をしたりして過ごしていました。
お家に帰ると、娘のそばにいてくれました。
そんなある夜、遊びに行ったシアラがいつまでも帰ってきませんでした。
その日も、よく泣く娘にかまってあげるために、遊びに行ってらっしゃいと言って、外に出してしまいました。
心配して近所周辺を探しに行きました。
いない・・・
不安になって、くまなく捜しましたが、シアラはどこにもいませんでした。
「明日また探そう」という夫の言葉で、あきらめて家に帰り、眠りました。
なかなか寝付けない中、やっと眠ると、シアラが帰ってきた夢を見て飛び起きました。
戸を開けて呼んでみましたが、シアラはいませんでした。
とても不安な思いが胸をよぎりました。
朝になって、再び、シアラを捜しにでかけました。
いつもなら、呼んだら、ニャ~と言って帰ってくるのに・・・。
呼んでも叫んでも、シアラは返事をしませんでした。
しばらくして、道路の向かいの家に住んでいた人が、
「大家さんが、車にひかれた猫が大家さん宅の車の下にうずくまっていたようで、その猫を米袋に入れて川に捨てに行ってたけど・・・もしかしたら、オタクの猫かも?」と言われました。
わたしと夫は、間違いであってほしいと祈りながら、急いで近くの川に向かいました。
空梅雨で、雨が少なかったのが幸いしていたようで、堰のところに米袋が見えました。
シアラでありませんように・・・。
わたしは祈りながら近づき、米袋を引き上げた夫と一緒に米袋をあけました。
冷たくなったシアラが米袋のなかに眠っていました。
そんな・・・そんなことって・・・。
でも、まだ間に合うかも?
わたしと夫は、かかりつけの獣医師さんのもとへ、シアラを抱いて車で向かいました。
「もう少し発見が早かったら助かっていたかも知れません。」
獣医師さんはそう言って泣かれました。
頭部を打撲していたとのことでした。
わたしも夫も、気が狂わんばかりに泣きながら、シアラを抱いて家に帰りました。
はじめてのペットロスでした。
夫の母親が、シアラを剥製にしなさいと言い出して、夫は従いました。
シアラの骨は、夫の両親のいる熊本の家に埋めました。
以来、わたしの心にはずっと、自責の念がありました。
離婚した際に、シアラの剥製を夫が持って行きました。
夫は、自分の最愛の猫だと言って大事に持って行きました。
わたしがいくつもの病から癒やされて、今の教会に導かれたある日のことでした。
「主のもとへかえろう」
賛美のなかで、突然、イエス様に抱っこされたシアラの幻を見ました。
「ママ、もう泣かないで・・・ボクはイエスさまのところにいるんだよ。安心してね。もう自分を責めないで」
シアラもRubyのように、人間の言葉でわたしに話しかけてくれました。
涙が止まらず大泣きしてしまいましたが、賛美が終わった時、わたしはいやされていました。
いのちが主の愛のなかに還っていることを深く感謝し、自分でつかんでいた自責の思いや悲しみ痛みも、主が十字架ですべて取って下さったことを思い、感謝しました。
天と地がひとつになる礼拝に、一足先に天に還ったシアラが導いてくれたのでした。
それから数年後に、癒し猫たちとの出会いがあったのも、シアラの祈りが始まりだったのだと思えてなりません。
しあわせいっぱいの礼拝を捧げられた日々。
何ものにも代えがたい時間を感謝しています。
”死よ、お前の勝利はどこにあるのか。
死よ、お前のトゲはどこにあるのか。
死のとげは罪であり、罪の力は律法です。
わたしたちの主イエス・キリストによってわたしたちに勝利を賜る神に、感謝しよう。
(コリントⅠ 15:55~57)”
今日の花言葉
バラ(ピンク)
我が心・君のみが知る・温かい心・満足
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