児童虐待被害からの回復の戦いを制する 其の３８

僕の出会った児童虐待の人達は、皆ＡＣグループ参加者の人達だ。だから虐待の被害者はほとんどがアダルトチルドレンだと思っていた。でもそれは僕の思い違いなのだろうか。確かに養護施設出身者の茶話会に参加したが、皆アディクションがある訳では無かった。児童虐待にも種類があるのだろうか。

ＡＣの自助グループで出会った人達は皆過酷な人生を生きていて、尚且つ生き残るために依存症に陥っている。性的被害を受けた女性の話を聞いていても、摂食障害などの人が多い。でも一人の女性は過酷な性虐待にも拘らず依存の話はせずいかに自分が回復しているかしか語っていなかった。このあたりの事は専門家に聞いてみたい。

依存症の中で見落とされやすいのが自傷行為だ。以前あるサイトでメール相談の返信をしていた事があるが、ある少女は指をハサミで切っていると話していた。後女性に多いがリストカットだ。そいう僕も壁を殴って流血していた。このように精神的に追い込まれると様々な症状が出る。でもそれをしないと生きて行けないからで、依存もまた大切な行為だと言える。

先日スマホを無くし、交番に届けたが一緒に交番に入ってきた人が、息子が書置きを残し失踪したと捜索願を出しに来た。警察官も必死になり顔写真を持参した親の聞き取りに真剣に対応していた。何でもこの所表情に乏しく、と話していたがそう言う時は直ぐ本人が心療内科などに相談するべきだと思った。それだけ心の問題が重要視されず、相談する居場所もなく、精神科の敷居が高いのだろう。

僕の街の行政がやっている相談機関は本当に未熟だと感じる。スタッフの知識など僕の方が多いくらいだ。とにかく心の問題を考え続けていきたい。