1月20日から、いよいよチェンマイで家づくりが始まりました。その時に行われた「儀式」のことが少しわかってきました。
妻によると、この儀式はタイ語で「ピティ クン サオエーク サオトー 」という儀式だそうです。「大きな柱を立てる儀式」という意味でしょうか。儀式を司るのは日本的に言えば「祈祷師」だそうです。この写真では、帽子をかぶって両手で祈祷書?を持っているのが、その人です。若い人では務まらず、常に年配の人が祈祷します。
祈祷師はバナナの葉っぱで作った「クラトン」に向って祈祷を唱えます。「クラトン」とは、有名な「ロイ・クラトン」のクラトンのことです。灯篭ですね。この写真ではあまり鮮明には見えませんが、クラトンには蝋燭や線香、花やお菓子などの供え物が入っています。それが4つあります。意味するところは、東西南北の四天王ということらしいです。これらの神に対して、大地に建物を建てる許しを乞い、幸せを願う儀式なんだそうです。
これは前回にお見せした光景ですが、家の基礎になるところにバナナやサトウキビなどの葉っぱを入れます。家を建てる時だけでなく、結婚式や会社を起こす時にも、タイではこの儀式を行うことが多いそうです。バナナやサトウキビは短い時間で成長しますから、家や会社や家族が、「早く大きくなるように」という願いが込められているんだそうです。
施主がいなくても、こうやって儀式をやってくれるのはありがたいことです。祈祷師の謝礼を含む儀式代として1990バーツ前金で会社に払ってありましたけど。その割には、私自身は何の儀式なのか、今日まで理解していませんでした。
この儀式のおかげで、もうすぐ掘った穴から柱が生えてくるでしょうし、柱からはたちどころに屋根が育っていくことでしょう。妻が今日会社に電話したところ、私たちがチェンマイを訪れる今月末には、屋根の工事にこぎつけるだろうということでした。当面はバナナの育つスピードで工事は進んでいくみたいです。4月はソンクラーンの休みがあります。おそらく月の半分近くは仕事にならないので、それまでに行けるところまで行く、ということのようです。
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これは日本の地鎮祭で基礎工事を着手する前に更地の時にしますが、日程は吉祥日を選ぶため時間が合わない時は短縮するために地鎮祭と一番柱立上祭を同日にする場合があります。多分、同日に実施されたのでしょう。地鎮祭は、自治区の長老が執り、一番柱立上げ祭はお坊様修行した人がします。これは、後でコメントしますね。地鎮祭は、ご存知のとおりで土地の中心で東西南北の四隅の神仏陀に祈願します。諸霊の地縛霊と水仏火仏に工事中に事故無いように祈願します。
段々と形になると楽しいけど、日本と違うのでイライラすることもあり、タンブンバーンをする頃には、良き思い出となるでしょう。頑張ってください。
通常は地鎮祭にしろ柱立上げ祭にしろ、施主が参加するのが当たり前ですが、私たちの場合は、身代わりとして「白いシャツ」が参加しました。妻と私が一度着た白いシャツを前もって渡しておきました。でも写真ではその白いシャツ2枚の存在が確認できないので、「あれあれ、どうしたのかな?」という感じです。